詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

五月の雨

2008年05月24日 | 日記
五月の雨は
五月に飲む
ひとり淋しい酒に似ている

どこまでも
ずぶ濡れに濡れて 
歩いて行きたいという心だけが
あとに残る

五月の雨は
諦めの心に 音もなく降る
悔悟の思いを濡らしながら
ただやみくもに降る

最後にひと目だけ
桜を見たいと言いながら
亡くなった母を思いだす

最後の言葉が
「あなたに会いたかった」と
呟きながら死んでいったという
初恋のきみを思いだす