五月の雨は
五月に飲む
ひとり淋しい酒に似ている
どこまでも
ずぶ濡れに濡れて
歩いて行きたいという心だけが
あとに残る
五月の雨は
諦めの心に 音もなく降る
悔悟の思いを濡らしながら
ただやみくもに降る
最後にひと目だけ
桜を見たいと言いながら
亡くなった母を思いだす
最後の言葉が
「あなたに会いたかった」と
呟きながら死んでいったという
初恋のきみを思いだす
五月に飲む
ひとり淋しい酒に似ている
どこまでも
ずぶ濡れに濡れて
歩いて行きたいという心だけが
あとに残る
五月の雨は
諦めの心に 音もなく降る
悔悟の思いを濡らしながら
ただやみくもに降る
最後にひと目だけ
桜を見たいと言いながら
亡くなった母を思いだす
最後の言葉が
「あなたに会いたかった」と
呟きながら死んでいったという
初恋のきみを思いだす