詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

最新の詩  夕暮れには

2012年09月23日 | 

世界はぼくらが切り刻んだ回数だけ
傷跡だらけの夕焼けになる
収奪がその本質の国家や資本の
蛭のように血膨れてゆく水平線が
一瞬だけ夕焼けの彼方にみえる

いくら傷つかないようにしようとしたって
不意の災害の後には誰も見向きもしないどころか
憐憫の陰にあらゆる差別が待っている
放射能は雨よりもしげく降り注ぎ
デフレ不況の上に消費増税では
もう誰ひとり場行きを免れることはできない

世界はいよいよ
血に塗れた札束と請求書だらけの世界となり
国家はいよいよ
税金で超え太っては荘厳な戦争をもくろむ
もちろんその裏で際限なく儲けようとする資本のため

ーこれはお前に殺されかけたときの頭の傷
 これはお前を殺しかけたときの腕の傷
 労災認定どころか
 クビの直後に刑務所が待っていたとは

夕暮れにまた
煮付け用鯖水煮缶を開けながら
「これもセシュウム汚染だったか」と首を傾ければ
夕焼けはいよいよ紅い血飛沫を天空に撒き散らす
この美しい星テラのすべてを夢色に染めながら

山本周五郎、日本がもし独立国だったら・・柳田國男、民俗学

2012年09月23日 | 歴史

戦後日本人が何を失ったかを知りたければ、隠れた国民作家山本周五郎作品を読むのがいい。
NHKで放映中の『五弁の椿』も切なくていいけど、黒澤明映画『デデスカデン』原作『季節のない街』や『青べか物語』(デズニーランドができる前の漁師町浦安が舞台の青春物語)や『さぶ』・・
どの作品にも、日本人にしかわからない人情の機敏が

日本で緊急の問題は属国状態からの独立だろう。
自国利益より米国利益第一の政官財マスコミを変えるには、まず戦争翼賛報道の多いマスコミから・・
実際は逆だったが、戦後や冷戦後にもし独立国になっていたならと考えるなら、最重要の国がロシア。
石油ガス鉄資源や、米中とのバランス、シベリア鉄道を利用しての中東やヨーロッパとの交易面でも、米国に唯一対等にものが言える国という点でも・・

柳田國男生誕50年という。
最初の彼の関心事は常民ではなくて、日本文化の中心からかなり離れた山民・サンカや東北や沖縄や差別等だった。
以前の記事が見つからないので、詳しいサイト『熊野ライフ』ー『ここ』