詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

  自作詩を遡る(3)    「この国はとっくに死んでいる」「総葬式国家日本」

2013年03月30日 | 経済

    総葬式国家日本


国民の税金や共有財産を
掠め取ることや
アメリカに貢ぐことしか頭になかった
この国の政官財の壮大なバベルの塔も
いよいよ完成の時を迎えつつある

狡猾な奴らのやり口はいつも同じ
特別予算ではせっせと各省庁が税金を隠匿し
公的借金が多いので消費税や税的負担増が必要だという厚かましさ
大企業にいたっては
社員に断りなく団体生命保険をかけて
サービス残業やストレスを与えては
過労死や過労自殺で
数千万円の臨時収入で高笑い

かなり前に読んだSF「斎藤家の核弾頭」(篠田節子)にも
そう遠くないこの国の
似たような未来の話があって
ランク付けされた国民背番号の下位の人間から
臓器移植や人体実験や食料へと
順番に抹殺されてゆく
まるで映画の「ソイレントグリーン」みたいな未来社会

そこでは 俺みたいに
学歴も社会に役立つ才能もないという烙印を押された自称詩人の類の人間が
反社会的という烙印を押されて
データー収集や管理用のマイクロチップを
体内に埋め込まれて 監視カメラだらけの
原発跡地や公害跡地・災害跡地へと追いやられる

そこで
遺伝子変異等の実験データーを十分に採取された後は
めでたく勤めを終えて
臓器移植や食料のために抹殺される
めでたし めでたし
その場所の放射能やらの安全値が確認された後に
税金ネコババに目の血走った政官財支配層の
日本低国株式会社の偉いさんたちの
豪邸がにょきにょきと建ち並ぶ

 

    この国はとっくに死んでいる


いつの間にか
現実の方がどんどん悪夢を追い抜いてゆく

誰もが玉突きの玉みたいに
あっちへ こっちへと小突き回される

怪我や病気や災害や放射能被爆(産地偽装食料で内部被爆)にでも遭遇した日には
暗い暗い隅の穴倉へとドボンと放りこまれて
一度きりしかない人生も1巻の終り

大企業では
社員に断りなく掛けた生命保険で
過労死や自殺や事故死へと追い込まれる社員たち
その後に濡れ手で粟の数億円の保険金を手にした
企業の偉いさんたちのドンチャン騒ぎでの高笑い
「とうとうあの馬鹿もくたばりやがったか!」

世界一の債権を持つ金持ちのこの国が
先進国の中では最も自殺者の多い国となり
もう十数年間もの間
毎年ひとつの市の住民が命を絶ってゆくというとんでもない国
もうじきアメリカを追い越して
世界一の貧富差の多い国になるのも真近かだ

世界一真面目で働くのが好きな国民が
こつこつと額に汗して貯めた財産のほとんどが
政治屋や国家官僚やその天下りや外資系が多い企業官僚のポケットマネーと化し
世界中を侵略戦争で破壊途上の米国へと貢ぐために
日々刻々奪われつづける

国民共有財産のほとんどは
国鉄も郵便局システムも高速道路も
国立大学や年金・医療制度も
国有林さえもがいまや
天下り官僚や大企業や政治屋たちに強奪されてしまい
世界一貧弱になってしまった社会福祉や教育や
公的インフラやセイフテイヘットの残骸だらけとなり
年金保険運用や外国為替は知るのが恐ろしくなるほどの株運用等での膨大な赤字
(それを株等で運用する官僚は絶対にその総額を発表しないが)

さらにぼくらをもっともっと
貧しくするための陰謀をめぐらす
米国や官僚や多国籍企業や政治屋たち
農薬や毒物だらけの学校給食では
管理教育やゆとり教育に隠れた人体実験と列島国民の劣等化
内部留保と高額役員報酬と株主優待しか考えない
大企業の非正規化や突然の解雇で
若者たちはますます心身ともに破壊されてゆく

属国の実験動物になってしまった哀れなる日本人よ
権力の犬たちが日々垂れ流す
家畜や奴隷の教えに耳をかすのはもう止めるべき時代だ

一流大学出の若者たちでさえも
その半分以上が正社員になれずに
なったとしてもいつ解雇されるかもしれないという
人権など無視された理不尽な労働が待っている社会
(一年間のセクハラ相談だけでも一万数千件という現実)
若者の大半がいずれは非正規社員にならざる得ないという社会で
いったいどこの誰が どのように
正気で生きてゆくことができるのだろうか

この国はとっくに死んでいる
新しく作り直すためには
日本社会に網の目よりも密に張りめぐらされた利権の
政官財の閨閥化で腐りきった世界は破壊するしかない
そこからしか新しい未来は始まるらない

 

◆これからいよいよ鮎の季節に突入!一度しか食べたことない高山本本線の駅弁の鮎寿司をとうとまた食べに行けずじまい・・その川沿いの簗で食べた塩焼きも旨かったけど、知人にもらった鮎の腸の塩辛はお茶漬けに最高だった。海魚の王は鱈で、川魚の王は鮎思う。佃煮はどれも、お茶漬けや炊き込みご飯に


  自作詩を遡る(2)    海霧

2013年03月30日 | 

故郷は・・と聞かれるたびに
冬の海霧が美しい所と答えている

なにも見えないのがいい
そこへと坂道を下って飛び込んで行くのがいい

後ろには今朝出来たばかりみたいな丘が連なり
その丘のあちこちから
川の源流の雫が一滴また一滴

見えないのがいいこともある
見まいとして踏み止まることもある

 

◆いつも、このブログで中学生になったばかりの心さんが小沢氏に自分の本を渡すというブログ記事の一シーンが好きで、何度も読み返したりブログで紹介した。ぼくの長いコメントも載ってる藤波心さんのブログはー<a href="http://ameblo.jp/cocoro2008/">『ここ』</a>


 自作詩を遡る(1)   世界

2013年03月30日 | 経済

ぼくらが切り刻んだ数だけ
世界は傷跡だらけの夕焼けになる
収奪がその本質の国家や資本
蛭のように血膨れてゆくその水平線が
一瞬だけ夕焼けの彼方にみえる

いくら傷つかないようにしようとしたって
不意の災害の後にはもう誰も見向きもしない
憐憫の陰にあらゆる差別が待っている
放射能は雨よりもしげく降り注ぎ
デフレ不況の上の増税ラッシュでは
もう誰ひとり場行きを免れることはできない

世界はいよいよ血に塗れた
札束と請求書だらけの世界になる
国家はいよいよ言論弾圧と軍需産業のために
憎しみに発火させた戦争を必要とする
戦争を最高のビジネスにする資本のため

ーこれはお前に殺されかけたときの頭の傷
 これはお前を殺しかけたときの腕の傷
 労災認定どころか
 クビの直後に刑務所が待っていたとは

夕暮れにまた
煮付け用鯖水煮缶を開けながら
「これもセシュウム汚染だらけか」と首を傾ければ
夕焼けはいよいよ紅い血飛沫を天空に撒き散らす
この美しい星テラのすべてを夢色に染めながら


詩  紫陽花革命からもうじき一年

2013年03月30日 | 

ー蹉跌こそ人間を輝かせるもの
 「悲惨だな」と嘲笑される時こそ
 ぼくらが本当にこの世に生きている瞬間ー

きみの家を訪れるたびに
まるでぼくの心のように
紫陽花の花が黄から紫へと変化してゆく
 
この国の革命が
また風の中の六月に始まる

声を限りにまた
懐かしいきみの琉球弁で叫びたい

「命どぅ宝」
何をぐずぐずしている
子供たちや被災者の命を真っ先に救え
内部被爆途上のぼくら自身の未来を救いだせ

「肝苦(ちむぐ)りさ」
賢治やゲバラのように
それがどこの誰に対してであれ
他者への痛み 不正への怒りに
歯を食いしばり
心の奥底でひしと君を抱き締めながら