地球へ ようこそ!

化石ブログ継続中。ハンドルネーム いろいろ。
あやかし(姫)@~。ほにゃらら・・・おばちゃん( 秘かに生息 )。  

すれ違うとき ・・・ 老いと病

2009-02-26 10:51:54 | IN THE HOSPITAL
25日は、Sちゃんの老人介護ホームに出かけた。
ちょっと急な話だった。”I ちゃんも来る”というので、雨の中、Sちゃん用に自分で作った小さな鉢植えと、Iちゃん用に作ったティッシュ4箱持参。

ティッシュは、前回、ホテル内清掃の折に捨てているまだ使用していないものをごっそりと頂いて、それを紙袋にいれそのまんま持参したら、看護婦さんに、「 わ~~っ汚らしい! 持って帰ってください。」と却下されていたので、今回わざわざ、自宅で使いおわった空のケースにきれいに詰め替えて、( これならOK!だよね。)とワクワクしながら持参した。
( タダでなくては意味がない。)

Iちゃんは教会の方と、Sちゃんを育ててくださった元の施設の先生が連れてきて下さる手筈になっていた。

電車を3回乗りつぐ。約束の時間は1:30分。時間通り到着。
ところが・・・
行ってみると・・・
「 お電話 くださった方ですか?」 姫「 いいえ。」
事務所の人に聞かされる。
Sちゃんは、お昼ごはんをキャンセルして、皆で外食をするつもりでずっと待っていたこと。しかしながら、訪問の時刻が3時に変更になったとかで、キャンセルしていたお昼ご飯を、再びわざわざ作って食べさせてもらったこと・・・。
などなど・・・。
< Sちゃんとの対話 >
Sちゃんのお部屋には、真新しいDVDのデッキがあった。デッキを元いた病院と交渉して取りもどそうなんて思っていたけれど、教会のMさんと買いにでかけたらしい。(な~~んだ。買ったんだ。)
3時まで、時間がたっぷりある。

今までSちゃんの生育歴や家族構成のようなことは聞いたことがなかったのだけれど少しづつ聞いた。Sちゃんはどうやら、お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、そして自分の5人家族だったらしい。

末っ子の自分のことを、「 ぺけ 」という。つまりは障害を抱えて生まれたことをこのように表現しているのだろう。

母親は肺炎で早くに亡くなった。戦争のことはあまり記憶にない。
幼いころから施設に預けられた。時々父親は面会にきてくれたらしい。

「 お父さんは、兵隊さんだったの?」
「 わかんないけど、足が 半分ない。」( 傷痍軍人なのだろうか?)

16才のころ、施設を飛び出して、グレたのだという。
「 食べ物はどうしたの? 」 → どうやら外では炊き出しのようなことをやっていてそこで食べさせてもらったらしい。とても美味しかったのだという。
「 寝どこは どうしたの?」 
「 野宿 」
「 野宿~~? すごいね~Sちゃん。」
グレる ということがどういうことなのか?と尋ねると、ビールを飲むことなのだという。

話しているうちに、父親がまだ生きているということがわかった。この施設に来るときに、戸籍謄本かなにかを用意していてわかったのだそうだ。川崎の老人ホームにいるらしい。
BGMのせいなのか?「 この道 」「 やしの実 」
 
何だか、泣けた。
・・・三時近くになって
教会の方と、元の養護施設の先生がいらした。結局のところ、Sちゃんに会いたがっていたIちゃんは体調不良のため、来ることができなかった。これで4回没。ここは病院からはあまりに遠いのだ。

施設の先生はいつも明るくて、励まされる。あの日もわざわざいらしてくださったんだ。
お二人に、これまでの知っている限りの情報を、Sちゃんの機嫌をそこねないように気遣いながら話す。

ここでの生活のあり様。規則めいた事柄。只今の健康状態。などなど・・。

ここでは、上げ膳据え膳で何もしなくてよい。
トイレでおじさん二人と若い外国のお兄さん一人がお掃除をしていた。便器の中まできちんと磨く。おじさんは、御兄さんにおそらくお掃除の仕方を説明しているのだろう。

トイレも洗面台も洗濯機まわりも、いつもピカピカの状態。

お洗濯が好きなSちゃんは、ここでお洗濯をしたいのだろうな。と思った。しかしながら この施設では、禁止というわけではなさそうだけれど、やってほしくはない様子だ。

身の回りのことを尽くやってしまうとボケも進むのだろうな、とは思うけれど・・・。仕方がない。下手に汚されても困るのだと思う。

私たちは極力、この施設の方針に従うことにした。ここはホームであって、ワタシ達はたまに訪れる、お気楽で、身勝手な人々なのかも知れない。
>>> お買いもの
この日、お買いものの金額と買うものは決められていた。海苔佃煮を買ってもよいというのには驚いた。聞けば、ちゃんと少しづつ食べさせてくださるらしい。

スーパーで買い求めるのに、例によって、ダダコネ。これまでのめちゃくちゃなお買いものの仕方から一転。決められた金額に中にいれること、自分で申請したもののみのお買いもの。5点。

あっという間にお買いものは終了。それでも外に出ることは適度な刺激にはなるのだろう。
・・・帰り道・・・
予定時間を大幅にこえてしまい、食事もそこそこ状態であったのと、昨晩 ちょっと夜更かしをしたことがたたって、疲労困憊。

マンマミーヤに頼まれたゼラチンを探すも、勝手を知らないお店を点点とする。露地裏の安くておいしい野菜も買う気力が湧かない、中型人参6本 100円のみに限る。高級店内お安いお醤油、たぶん良い品、1000ml・198円なんだけれど、それを持って山を登る気力が湧かない。

5軒のお店を梯子して、へろへろになって、歩いていると、とうちゃんからメール。「 いつも通りです。」( は~~っ 夕食の材料も、献立も思いつかない。
( とりあえず、地元まで帰ろう。)

歩きながらマンマミーヤに電話。
「 ご飯だけでも炊いておいて。」
「 ねえちゃんが、カレー作ってたよ。」
( はあ~~っ 神の助け。あんがと。あんがと。・・・・。)

電車内、あの大切に持って行って持って帰った、Iちゃんのための”手づくりティッシュ4箱入りの袋をどこかに忘れていることに気付いた。が、戻って探す気力はとっくになくなっていた。( しかたない・・・。)

地元駅、いつもの半額セールのお肉やさんで、揚げ物の半額 売り切りをやっていた。
( らっらっらっ ラッキー。とんかつが2枚残っている。カツカレーにしよう!)
とうちゃんが、前々から食べたがっていた、カニクリームコロッケも同じく半額。
〆て、400円也、ありがたい。)

帰宅してみると、姉ちゃん(ジャパン)が作ってくれた、不思議な白和えもあった。(鶏肉と、きのこが入っているもの。)

家事分担のなごりか、姉妹二人が仲良く作ってくれた夕食がとても温かく感じられ、とうちゃんの「 お金を出すから、問題をおこさないでくれ。」的な発言も少しは理解できるような気がし、世の中で働きながら主婦をしている方々のご苦労も偲ばれ・・・皆様 本当に御苦労さまです。という殊勝なこころがけのワタクシになり・・・

食事をさせていただくや、バタン キューと倒れたあやかし@千行主婦でありました。
>写真は日々、増えていく、きりぼし大根。これが以外とおいしい。新旧とりまぜて煮ても、歯ごたえに違いがあっておいしい。









コメント
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