米原子力空母3隻による共同演習が11日、日本海を含む西太平洋の公海上で実施。14日までの日程で、海上自衛隊や韓国海軍との合同演習も個別に行われる。韓国軍によれば、北朝鮮の核・ミサイルによる挑発の牽制や抑止が演習の目的。
西太平洋に展開している原子力空母ニミッツ、ロナルド・レーガン、セオドア・ルーズベルトが、想定された「作戦区域」に順次展開し、米海軍のイージス艦11隻、韓国海軍の艦船7隻も加わり、防空、監視、補給、近接運動などの訓練を行う。米国の3つの空母打撃群がともに演習を行うのは、2007年のグアム島近海での統合演習「バリアント・シールド」以来となる。
3つの原子力空母はニミッツ級と呼ばれ、船首と飛行甲板前部を一体化したエンクローズド・バウや舷側エレベータといった第二次世界大戦中の開発された技術に加え、航空機運用を効率化するアングルド・デッキ、近代化の象徴ともいえる最新のウェスチングハウス・エレクトリック製A4W加圧水型2基を搭載しており、まさにアメリカ空母技術の集大成といってよい艦船となっています。ニミッツ級原子力空母は同一設計思想で建造されているから、外観も内容もよく似ている。
1968年に建造が開始され、1975年から配備が開始されました。
それからというもの、平均して3-4年に1隻の割合で配備され、最終艦のCVN-77 ジョージ・H・W・ブッシュは2008年に配備されています。
40年に渡って世界最大最強の空母として、この地球上の海のあらゆる場所で君臨し続けているのです。
2012年12月には、CVN-65 エンタープライズが退役したため、現在のアメリカ海軍の原子力空母はその総てがニミッツ級となっています。
スペックは以下のとおりです。
- 全長:330-332.9m
- 全幅:76.8m
- 基準排水量:80,000t以上
- 満載排水量:95,000-103,637t
- 機関出力:28万馬力
- 最大速度:30ノット以上
- 武装:CIWSx3、8連装シースパロー対空ミサイルランチャーx2、RAM近接対空ミサイルランチャーx2ほか
- 乗員数:3270名
規模もこれまでの軍用艦船の中で最大であれば、出力や排水量、乗員数も世界最大。
航空機とヘリコプターで最大90機までを艦載し、これらの4基の蒸気カタパルトで射出することができる、圧倒的な航空機運用能力はまさに世界最強!
1隻の建造費は、なんと4000億円以上にものぼります。
従来は、F-14艦上戦闘機(トム・キャット)、F/A-18艦上戦闘機(ホーネット)、A-6艦上攻撃機(イントルーダー)を艦載していましたが、現在はF/A-18E艦上戦闘機(スーパーホーネット)、そして今後はF-35C艦上戦闘機(ライトニング)を運用することとなります。
3つの原子力空母の乗組員だけで、2万人近く、その上、最新の戦闘機少なくとも100機の、編隊で演習をすることは意味がないように思える。北はまさに窮鼠猫をかむになりかねない。
ちなみにドナルド・レーガンは以下のようになっている。
