日経などの経済チャネルが、『ソフトバンクG、半導体アームをエヌビディアに売却へ』と報じていた。Appleもスマホから、MacまでARMア―キテクチャーでそろえるというから、ぼつぼつ半世紀近くPC のCPUの世を支配してきたインテル・アーキテクチャーも世代交代か?ただ、NVIDIA、人工知能やIoTを抑えていると言いながら、インテルが8兆円の売り上げがあるのに対し、NVIDIAは1.4兆円で大分規模の差がある。インテルは次世代分野を抑えていないから、やはり、世代交代が起こり得ると思われる。


ソフトバンクグループ(SBG)が傘下の英半導体設計アームを米半導体大手エヌビディアに売却することで近く合意する見通しとなった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)や米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が12日、報じた。現金と株式交換の組み合わせで、売却額は400億ドル(約4兆2000億円)に達する見通しだ。
SBGは日本経済新聞に対し「コメントできない」と述べた。FTによると早ければ14日に発表する。現金と株式交換の詳細な割合は明らかになっていないが、売却を経てSBGがエヌビディアの大株主になる方向だ。
SBGは2016年、当時上場企業だったアームを3兆円超で買収して100%子会社にした。アームにはSBGが75%、傘下のビジョン・ファンドが25%を出資する。SBGにとっては今回の売却がまとまれば利益を得ることになる。
SBGはアーム株についてエヌビディアへの売却のほか、新規株式公開(IPO)を通じた売却など複数の可能性を探っていた。エヌビディアはかねてアームと取引関係にある。
SBGの孫正義会長兼社長はアームについて8月中旬の決算会見で「興味があるという相手が現れたので、一部や全部の売却を選択肢の一つとして検討している」と他社への売却に初めて言及していた。
英アーム、IoT事業 ソフトバンクGへの移管中止
半導体設計大手の英アームが、傘下のIoT事業を親会社のソフトバンクグループ(SBG)に移管する計画を中止したことが25日分かった。あらゆるモノがネットにつながるIoTに関連する2部門をSBGに移管し、本業の半導体設計に専念する方針を打ち出していたが、急きょ変更する格好となる。2部門はアーム社内に残す方針だ。
アームはIoT機器の管理・分析を手掛けるIoT部門とデータ部門を分離し、9月末をめどにSBGグループ内の事業体に移管する方針を7月に示していた。これを転換し、2部門は独立した事業としてアーム社内にとどめる。
アームは方針変更の理由について「アームの傘下で(IoT事業を)独立した事業として経営することで(SBGに移管した場合と)同等の利益が得られる」と説明している。
SBGは保有するアーム株を巡り、1~2年後の新規株式公開(IPO)を検討しつつ、米半導体大手エヌビディアと売却交渉に入っている。今回の方針変更によってアームの企業価値が変動する可能性がある。SBGは方針変更について「コメントを差し控える」(広報)としている。