先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

小型衛星網で、極超音速兵器を撃退!?

2021年11月26日 14時18分55秒 | 日記

 

 マスコミが一斉に、小型衛星群で、極超音速兵器(HGV)で撃退するために、小型人工衛星3基の打ち上げ費用約600億円を、捻出する方向という。元の予算は、11月19日に決定した経済対策で、経済安全保障の強化に向け、宇宙など先端科学技術の研究開発に5000億円規模の基金創設。問題は、多数の小型衛星を使っていろいろな機能を担わせるという、衛星コンステレーション(衛星星座)の計画は10年も前からNASAとかSpaceXやOneWeb などで練られていて、2018年には実験衛星複数が打ち上げられている。

また、防衛についても、2019年3月に設立された米軍のた宇宙開発庁(SDA:Space Development Agency)が、作成した「国家防衛宇宙体系(National Defense Space Architecture)」の最大1200基もの人工衛星で構成するシステムは、複数の層の衛星コンステレーションを作り、中国やロシアの極超音速兵器(音速の5倍での飛行が可能)を使った攻撃を防御するもの。予算案は110億ドルという。日本の衛星コンステレーションは、夢の中の夢。

日本のHGV対策は、まずは3基の小型人工衛星システムである。日経、産経、毎日などの記事をまとめると以下のようなもの。

       


 小型衛星による観測網は、「衛星コンステレーション(星座)」と呼ばれる。小型衛星は1基の重さが100~500キロ・グラム程度で、高度400キロ・メートル前後の低高度周回軌道に打ち上げる。センサーやカメラなどを搭載し、地上や海上などの情報を収集する。

 多数を連動させることで、従来よりも情報収集力が向上し、30基以上打ち上げれば、数時間以内に世界のどの場所でも撮影したり、観測したりできる。情報収集衛星など、従来の衛星より1基当たりのコストが安く、民間企業も開発を活発化させている。

 実証試験では、衛星間の通信や情報処理が機能するかどうかを確認する。試験の状況なども踏まえ、さらに基数を増やす計画だ。政府は、観測網の構築で植生分布や火山や地震など自然災害の状況把握のほか、海上の不審船の監視に役立てる考えだ。

 安全保障面では、HGV監視への活用が見込まれている。HGVは音速の5倍以上で低空を変則的な軌道で飛行する。放物線を描いて軌道が予想しやすい通常の弾道ミサイルと異なり、大気圏内をはうように動くため、地上のレーダーでは探知や追尾が難しく、迎撃がより困難だ。衛星の観測網であれば、宇宙からHGVの動きを捉えることができるとされる。


EV化でねじも、プラスチック部品もクラッチも新構造!

2021年11月26日 13時54分35秒 | 日記

 

日経が、『EVシフトで変わる部品 ネジやクラッチも新構造』と報じている。駆動系が内燃機関エンジンから電気モーターになるので、当然、部品も変わる。EV シフトで、自動車製造関係の従業員が、百万とか2百万が失職するといわれているが、新しい部品開発や、自動運転やMaaSで新たな分野の仕事が発生するから、パラダイムシフトということで、機械系従業員を教育しいぇ対応できないのだろうか?そのための必要経費は自動車メーカー内部留保で対応できるだろうしそうするのがESG対応ではなかろうか?

 

以下、日経の記事の引用::::::::::::::::::::::::::::::::::::

電気自動車(EV)の開発競争で、自動車業界に変化が起きています。車部品も従来とは一変すると言われています。走行距離を伸ばすため一段の軽量化が不可欠で、エンジン車と異なり不要になる部品もあります。生き残りのため、部品メーカーが持てる技術を結集する取り組みをまとめました。

「産業の塩」ネジ、小さく緩まず


ねじ山に溝がある日東精工の「ギザタイト」はセンサーなどの取り付けに向く

「EVシフトでネジも変わらざるを得ない」。こう語るネジ大手日東精工、の材木正己社長の手のひらには一見すると何の変哲もないネジがあった。ルーペでのぞき込むと、ネジ山のところどころに溝が切ってある。主力製品の一つ「ギザタイト」だ

軽い樹脂、マイクロメートルの精度で補強


日本電気硝子のガラス繊維は精密加工がいる小型部品向けまで需要が広がっている

「マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの精度で成形できますか」。樹脂を強化するガラス繊維を生産する日本電気硝子の中村憲生常務執行役員は顧客企業の質問に驚いた。これまで樹脂の利用はバッテリーのケースなど比較的大きな部品が中心だった。顧客の用途で想定されるのは、精密加工がいる小型センサーのケースだ

クラッチ不要論にあらがう


椿本チエインはモーターの動力をなめらかに車輪に伝えるEV用のクラッチを開発する

「今までにない製品だ。可能性を感じる」。今春、オンライン会議で自動車メーカーからかけられた言葉に椿本チエインの開発担当者は心躍った。提案したのは電気自動車(EV)用のクラッチだ。


スマホの半数以上が盗聴の危険があるという。

2021年11月26日 13時10分26秒 | 日記

(c) MediaTek

以前から、スマホ用のCPU、クアルコムのSnapdragonには、盗聴の脆弱性があると言われているが、さらに新たに、台湾のMediaTekにも、盗聴の脆弱性があるのが見つかったとForbesが報じていた。AppleのスマホのCPU、 A13/14 Bionic GPUでは見つかっていないとのことで、かなりのAndroid系スマホに盗聴の脆弱性があることになる。
 
 
 
以下、Forbesによる、MediaTeknoスマホの脆弱性の要旨:::::::::::
 
イスラエルのサイバーセキュリティ企業チェックポイントの研究者によると、問題はメディアテックのチップの音声信号を処理する部分にあるという。この脆弱性を利用するハッカーは、対象となるアンドロイド端末にマルウェアを送り込むか、メディアテックのオーディオファームウェアにアクセスするという。

インストールされたマルウェアは、デバイスのメモリに悪意のあるコードを書き込み、ハッカーが通話を盗聴したり、別のマルウエアを送り込むことを可能にする。

チェックポイントのリサーチャーのSlava Makkaveevは、「パッチが適用されていない端末では、ハッカーがこの脆弱性を悪用してユーザーの会話を盗聴する可能性があった」と述べている。

彼らが指摘した3つの脆弱性は、メディアテックが10月に対処済みだが、チェックポイントの研究者は、アップデートを受け取っていないユーザーに、メーカーに確認することを勧めている。メディアテックのチップは、シャオミやOPPO、一部のソニーなどの大手が製造する端末に搭載されている。

今回のような、デバイスの遠隔操作を可能にする脆弱性は、アンドロイド端末では珍しいものではないが、チップレベルの問題は稀だ。チェックポイントは、メディアテックのオーディオ・ソフトウェアを調査したのは同社が初めてで、「これは アンドロイドアプリを経由した新たな攻撃手法だ」と述べている。

さらに、昨年8月、チェックポイントは、クアルコムのSnapdragonチップの脆弱性を発見し、世界のスマホの約40%が盗聴されやすい状態にあることを明らかにした。