先端技術とその周辺

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アフリカ金融革命——銀行口座を持たない10億人の農民にいま起きていること

2018年08月16日 08時03分36秒 | 日記

 

アフリカの人口は25億人に達すると予測されているが、依然として、社会インフラは整っていない。シナしながらスマホの普及率が高く、スマホを活用した欧米にない金融システムが、アフリカの経済を発展させるのではないかという記事がForbesに出ている。以下その概要:::::::
 
グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、アリババが競って投資するアフリカ大陸は、2050年にその人口は25億人に達し、数年以内にアフリカ大陸は世界の中で最も注目される市場になる。中国やインド、東南アジアのような巨大マーケットは、巨大な人口があるから大発展している。それと同じ理由でアフリカも同様に遠からず、大発展する。。

現在アフリカでは、人口313万人が暮らすナイロビ(ケニア)や、2100万人のラゴス(ナイジェリア)のような大都市が生まれ、その高さを競うように日々続々と高層ビルが建設されている。しかし多くの人たちは、安定的な電気供給も、水も、銀行もない暮らしをしていて、そこに全人口の約80%が農業を営みながら生活している。

しかし、、1人1台スマートフォンやフィーチャーフォンを持っていて、つまり生活に不可欠な電気や水のようなインフラ、テレビ・洗濯機といった生活を豊かにする機器よりも先に、携帯電話を基軸にしたテクノロジーが普及している。それがアフリカスタートアップにとってのビジネス機会であり、先進国とも過去の発展途上国とも全く違うイノベーションを期待される所以だ。


道路がないからドローンで荷物を運ぶ、病院がないから遠隔で診療する、銀行口座が作れないからモバイルマネーで送金する……日々彼らが直面している逼迫した課題に対し、スタートアップは既存のテクノロジーを駆使しながら“今”の時代に合った最適な社会システムの解を見つけていく。そうしてアフリカスタートアップが大陸全体の経済発展を実現させようとしているのだ。

現在アフリカの農村部では各村に定期預金型の共同グループが複数存在し、グループ毎にメンバーが一つの箱に現金を共同で貯蓄する仕組みが普及している。毎週決まった時間に決まった場所に集まり、約300〜1000円を現金で貯蓄する。

もしメンバーが農地拡大や肥料の購入等を目的として、その貯蓄からローンを借りたいと申し出た場合は他グループメンバーの承認を受けてその貯蓄の中からローンを借り、利子をつけて返済するという仕組みだ。現在ルワンダ国内だけでも3万6571グループが存在し、1グループにつき平均10〜30人が加入している。
 
この仕組みは、スマホによるFinTecで置き換えられるから、欧米型の社会インフラがなくても産業革命が起こせるというわけ。
 
アフリカが生み出すのは新しい社会の仕組み

アフリカではハイテク技術ではなく、すでに存在する既存技術を組み合わせた最適な新しい社会の仕組みが求められている。先進国では当たり前のことがアフリカでは不足していて、不足しているからこそ本質を考え、既得権益や規制を飛び越え、地球上の過去の発展とは全く違う新しい仕組みをつくることにスタートアップはチャレンジしている。

モバイルからAI、IoT、ブロックチェーンの時代になり、これらの組み合わせによってどのような世界が実現されていくのか、スマホによるFinTecは前途洋々ではなかろうか?

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