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サバーブス オブ ザ トウキョウ

2006年11月25日 | 不思議ニッポン

遠い昔 中学で習った英語の教科書に「あなたは何処に住んでいますか?」の質問の答えに、

「アイ リヴ イン サバーブス オブ ザ トウキョウ」と言うのがあったと記憶している。 

田舎の中学生だった自分は、東京の郊外サバーブスとは、どんな素晴らしいところかと、想像だにできなっかった。

今、都市化が進み、どの辺から郊外と言うのかと首をかしげる。

さかのぼって、江戸時代「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」(川柳)と言ったそうだから、本郷3丁目に今もある「かねやす」のお店から先は江戸じゃないと言うことになる。市街地なるものは今の東京からするとごく狭い範囲になる。

火事の多かった江戸は、かねやす」あたりまでの市街地は、燃えやすい葦ぶきや、藁ぶきの屋根を廃し、瓦葺きの屋根にしたので区別が歴然としたのであろう。

ここからが本題の野菜について

江戸の消費地の周辺で野菜は生産され、毎日新鮮な野菜が大八車のようなものに積んで供給されていたであろうと推測する。

今、伝統野菜として、その名を耳にする練馬大根、亀戸大根、深谷ねぎなどの江戸野菜。 京野菜の壬生菜(みずな)など、いずれもかっては、都市の近くの農家で作られたものの名残であろう。

生産地と消費地が離れた現代、物流の発達で日をおかず新鮮な野菜を口にすることができる。外国産の野菜も入ってくる。

その年の気候や何かで、広い農場の出来が違うと、流通経費も出ない超安値になり、無残にも踏み潰すことになったり、台風や何かで不作になると今度は超高値で、大変な騒ぎになる。

吉天爺など、昔人間には食べ物を粗末にする この様な仕儀には絶えられない。

千葉県だけかどうか知らないが「地産、地消」を推奨している。つまりその土地で取れた産物を、その土地で消費すると言うことらしい。

日本人の食生活の面で、野菜の摂取量が少ない。脂質のものが多く健康上も良くない。バランスをとる為に、いろんなサプリメントに頼っている。

一方で出来すぎた野菜をトラクターで踏み潰している。なおかつ自給率が少ない。

農水省や、厚生労働省も、食糧の生産供給の安定と、国民の健全な食生活にもっと配慮すれば、将来の医療費や、介護費の問題まで変わってくるのではと考察する。

人間は、自然ともっと溶合って生きる事が大事だ。

自然をないがしろにする人類は、いずれ自然から大きなしっぺ返しを受ける事を恐れなければなるまい。

緑豊な、サバーブスユートピアだ。(マンションの宣伝でなく。)