昨日、東京の書店をのぞいて見ましたら、年賀状作成の為の本(ムック)がいろんな出版社から数出ていました。それもほとんどがCD-ROM付きで、各数冊ずつ、棚や平積みで全部で百冊にはなろうかと思うほどでありました。
全部売り切れると言うものでもなさそうなので、月末には出版社に返本されて、大方処分されるのではと考えると何やら今年の野菜畑のキャベツやピーマンと同じ運命にあるのではと悲しくなりました。
「それでも、君み~ある程度売れれば採算合うようになってるんじゃん。」
「余計な心配しないで、自分の出す年賀状の事考えたら。」
「ま~ね。」
「ところで、君の年賀状が後世に重要な資料にならないとも限らん。ただし墨をすって、和紙に毛筆で書かないと、後の世に残っていることはないと思うよ。」
今日の新聞に、「東海道中膝栗毛」に裏話、なるコラム。
江戸時代のベストセラー「東海道中膝栗毛」を著した戯作者の十返舎一九の年賀状が見つかり(中略)「膝栗毛の創作過程がうかがえる貴重な資料」としている。(読売新聞十二月六日付社会面38ページ)
1806年(文化3年)1月2日付けの年賀状、これにより丁寧な取材のもとに著した「膝栗毛」。フィクションばかりではなかったことが調査の結果分かったそうだ。
「当時インクジェットのぷりんたーがあったら、今頃消えていたかもしれないて。」