昨夜のどしゃ降りの後に、どうなったのでしょう。
今朝玄関開けて、アリの作業はと見ると、50センチ以上移動しているではありませんか。
啄木の歌のように、二尺も獲物を曳いて、まだアリたちは仕事を続けているのです。
突然、何も知らないミダイが、箒とチリトリを持ち出し朝の玄関先の掃除を始めました。
あたりの木の葉と一緒に、チリトリにすっくて、無残にも可燃ごみの袋に入れました。
毛虫とアリは、明日の朝、ゴミ収集車に消えるのです。
大勢のアリたちの努力は、空しく終わってしまいました。
残ったアリたちは、高速道路を走る車のように列をなして、朝の陽ざしの中、今日も行き交うのです。
もし、私がこのアリの中の一匹だったら、仲間の大事故や災難を知らずして炎天下働き続けるのでしょう。
願わくば、この先殺虫剤が、頭上から降りかからん事をと・・・・