『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

かぁちゃん!あなたは母だった。

2007年11月05日 09時54分21秒 | かぁちゃんにまつわる話
週末、妹達が来ていた。
近頃彼女は忙しく、こちらから出かける事も多いので
カラオケどころか、ゆっく話す時間もなくバタバタして過ごしていたのだが、
土曜日の夜、ぺこちゃんがショート中の事もあり、
かぁちゃんが寝息を立て始めてから少し時間が空いたので
気になりながら放っておいた事を話す事が出来た。

かなり重い話になるのは覚悟の上だったのだけど、
会話を重ねても解決にならない事も多く
「う~ん・・・。」「うむむむ・・・。」と、
私達姉妹にしては珍しく眉間に皺を寄せていた時の事。

かぁちゃんがいつもの様にむくっと上半身を起こして、しゃきしゃきやり始めた。
「涼しくなったから、夜中元気になったんで~。」と言いながら
そのまま小声で話し続けていると、
一旦、そのまま横になったかぁちゃん・・・。
何度か、むくっ!しゃきしゃき!パタン!を繰り返し
苦笑いをする彼女の娘達の声が聞こえたので嬉しくなったのか、
ばね仕掛けの人形の様に、ぴんっと起き上がると、
サイドテーブルを、しゃきしゃきしゃき・・しゃっしゃっしゃっ

やがて、しゃかしゃかしゃか、すい~っ、しゃかしゃかしゃか、すい~っ
テーブルの角近くを一所懸命擦っていたかと思うと
そのまま、すい~っと次の角へ・・・を繰り返し
そのスピードはどんどん速くなり・・・サイドテーブル四隅攻撃~っ

思わず私が「かぁちゃん!火が出るぞ!!」と叫んだら妹が吹き出し
私はそのまま、笑いの発作に見舞われて立ち直れなくなってしまった。
私達がけたけた笑い続けていると、かぁちゃん、テーブルを見つめたまま
「うっふっふうっふっふ」と声を弾ませて笑い出し、
益々、“しゃかしゃかすい~っ”のスピードを上げる。

もう、どう贔屓目に見ても、その状態は普通じゃないし、
何年か前なら、その行動に涙したかもしれないくらい異常なのだけど、
もう、可笑しくて可笑しくて、
夜中に息が出来ない程笑い転げるおばさん二人・・・

もうそれは何を思い煩うのか?笑って忘れてしまえ!という天の啓示の如く・・・

いやぁ、忘れてしまって済む問題じゃないんですけどね、
確かに思い煩ったからとて問題解決にはならない訳で、
なら、仏頂面で事を進めるより、笑い飛ばして前進する方が私らしい。

かぁちゃん!!
人一倍、泣き虫、弱虫、愚痴ったれだったかぁちゃん!!
今頃になって「必殺笑いのツボ攻撃」でそれに気付かせてくれてありがとう
ここぞ!と言う時に手(笑い)を差し伸べるなんて、やっぱり貴女は母であったか。

もう泣けて、泣けて・・・いや、その・・・笑いすぎてお腹が痛くて
あれ?気付けば、話は最後まで出来てないんだけど、

まっ、いいっかぁ、なるようになるさね~
コメント (4)
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