『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

かげふみ

2007年11月28日 02時56分01秒 | かぁちゃんにまつわる話
                       
            ようやく公園の銀杏が色づいて来たので


週末、近くの公園まで、おててつないで、かぁちゃんとお散歩。
きゅるきゅると歯軋りは治らないままだけど。
夏場より、足元はずっとしっかりしてる。

少し遠回りしてコンビニでお買い物。
以前は、見ておかないと、いつの間にかかぁちゃんの右手に何かが握られてたのだけど、
最近は、棚の前で「何買おうかね?」って言っても、こくりと頷くだけで
目線を目の前の物に合わせようとしなくて、ただ前進あるのみ!だったのが
珍しく、お菓子の棚の前で立ち止まった。

「前へ~進め!」から「ストップ」モードに切り替わり、
あれまぁ、棚の前から動かなくなっちゃった。
「何が食べたいん?」って聞いても、こくりと頷くだけだったんだけど、
多分、これだね、おばちゃんも大好きだった“かりんとう”

いつもは手を繋ぐと言うより腕を組んで歩くのだけれど、
足取りがしっかりしていたので、思い切って手を離してみた。
もちろん、コートの裾をしっかり握って、くっついて歩いたけど、
かぁちゃん、家が分かるかな??

かぁちゃん、とことこ元気に歩く
おう!そこの角を曲がるのは大正解!!
「花壇、綺麗だね。お花がたくさん咲いてるよ。」

・・・と・・・ありゃ・・・かぁちゃん、全く無視
やがて、頭を前へ突き出して小走りになり始めた。
パーキンソン特有の歩き方・・・こうなっては、危ない。
慌てて腕を組んだのだけど、かぁちゃんは、地面を見つめたまま歩き続ける。
組んだ腕でコントロールしないと「どこまで行くんですかぁ?」状態。

で、気付いた。かぁちゃんが地面の一方向を見つめて直進するわけ。

         


              
                ほうらね かげぼうし

          秋の日の昼下がりの影踏み遊び
              追いかけても、追いかけても、追いつけないよね。


頑張って歩きすぎて、最後の階段は3段ごとに一休み
声をかけないと、ぴたりと止まって動かない。でもね、
声をかけないと、一休みしてはまた少し・・・と階段を延々と昇り続けそう。
握り締めた手すりは、手を添えて離させないと握ったままだから。



ぐふふっ・・・今度、どこまで登って行くのか、やってみよ~っと


かぁちゃん、かりんとうでおやつにしようなぁ
あ・・・いや・・・そのように激しく噛み砕かなくても・・・


うって変わって今日は朝から曇って風が強い。
大急ぎで色づいた銀杏や桜は、大急ぎでその葉を風に舞わせている。
あ・・・いや・・・そのように激しく冬を待ち焦がれなくても・・・








コメント (6)
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