『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

マフラーの季節

2007年11月22日 03時35分45秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんの趣味は編み物。縫い物。ビーズ遊び。
縫い物は、布団針みたいなでっかい針で、縫い目は1センチくらいなんだけど、
雑巾くらいならお茶の子さいさい
ビーズ遊びは、細いゴムにビーズを通すだけの簡単な物だけど、
たくさん作ってお友達にプレゼントしている
で、中でも一番上手なのが鈎針のマフラー。

                
                ねっ、すっごく綺麗な網目でしょ? 



ずっと若い頃に、お正月に実家に帰った時に義姉から編み方を教えてもらったらしい。
らしい・・・と言うのは義姉に聞いたら「そやったかな?」って言ってから
最初、これを見た時には感激しちゃって、こんな事が出来るんだから、
もっと色んな事が出来るんじゃないかなってワクワクしたのだけれど、
新しい事を覚えたり、いつもと違う事をするという事はかなり困難で、
場合によっては彼女の大きなストレスになるって事に気付いてからは気をつけている。

ぺこちゃんは全体的に筋力が弱いので、鉤針編みがふわりと仕上がる。
私は全体的に筋力が強いので(特に手の)鈎針網はやたらに固い。
♪鋼鉄の~っ♪マフラーの如く仕上がるので、首に要注意なのだ・・・?
だから、こんな風に優しいタッチの編み上がりには大感激

・・・なんだけど・・・ 

ぺこちゃんの“こだわり”は今では随分慣れたけれど、最初の頃は随分戸惑った。
妹の話では知的障害を持っている子は“こだわり”は強い物らしいけれど、
それも個性と同じで、知的障害でも自閉症の甥っ子の“こだわり”とは随分違う。

例えばこのマフラーに関して言えば「同じ色」を使い続ける事は出来ない。
毛糸が一玉無くなれば、違う色に変えないと気がすまないらしい。
立ち上げの目の編み方も、何度一緒に編んで説明しても、
ぺこちゃん流を貫き通すので長方形じゃなくって台形になってしまう。
で・・・どうしてか分からないんだけど・・・
マフラーの長さが2メートルをかなり越えてしまう・・・

なので、彼女の作るマフラーは恋人同士仕様なのである。

そ~いえば、ひとつのマフラーを二人でするのかなぁ?今の子達も??  

プレゼントされた側からすると、少々使い道に困るのを知っているので
最初の鎖網の時に「長さをここまでにして編んでね。」と立上げまでして見せても、
「は~い♪」と言いながら、わざわざほどいてぺこちゃんの長さにしている。
きっと、この長さにする理由があるのだろうけれど、それが何かは分からない。


以前、食器洗い用の毛糸タワシを編んで欲しいと頼んでみた時の事、
目で見ればわかってくれるかな?と、見本を一枚作って渡したのだけれど、
同じ長さにする事が分からなくて癇癪を起こしてしまった事がある。
ぺこちゃんは「同じ長さ」「同じ大きさ」という事が分かんないんみたい。
それが分かって、ねぇちゃんは大いに反省。

細々した彼女の“こだわり”は、分かってしまえば十分対応できるし
それを良い形で発揮出来るように促す事はできる。
でもその“こだわり”は私の言葉を“聞き入れない”という事なので
分かってはいても、どうしても困る事はある訳で・・・。
頭の痛い事が続いて、ここの所ぺこちゃんの話題を避けていたのだけれど・・・



あぁぁぁ、暖かいマフラーも良いけれど、
ぺこちゃんへの接し方の教科書が欲しいよぉぉぉぉ







 
コメント (6)
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