私がやんちゃ過ぎたせいかもしれないが(・・・そんな筈はない
)
小さい頃、かぁちゃんにとにかく事有る毎によく叩かれたのをふと思い出した。
だから?って訳じゃないけど、怒られる事にとても敏感になってしまって
そら違うやろ
って今なら思うおかしな事もしてしまったような気がする。
例えば視力検査。
見えなかったと言うと怒られそうな気がして
小学校低学年の頃から既にあまり見えなかったにも関わらず、
検査待ちの時に検査表の文字を覚え込んで検査に臨んだ。
小さかったぽれぽれは頑張った
なので、私の視力は4年生までは左右共に健康優良児
けど、異変は起きた。
5年生になった時の視力検査の時だ。
指し棒がどこを指しているのかが見えなかったのだからお手上げである。
視力は一気に左右共に0,1
しかも強烈な乱視付き。
私ではなく、かぁちゃんが眼医者から怒られた
眼鏡屋泣かせのこの視力。
・・・老眼にはならないと期待してたのに・・・世の中そう甘くはない。
ここ数年、手紙を書こうにも本を読もうにも字が見え辛い。
何より・・・針に糸が通りまへんのや~っ!!
尋常でない日々には眉間に皺を寄せまくって何とか見ようと努力はするものの
どにもこうにもなりもせず・・・
中でも一番困ったのはミシンがけ。針に糸が通らないのも難儀だが
同系色の糸で縫うと縫い目そのものが見えないもんだから、
眼鏡を外して思い切りミシンに顔を近づけて縫い進めていた。
そうして、足元のペダルをぐっと踏みしめた時である。
眉間に小さいけれど強烈なパンチを食らったのだ。
いってぇ!!じゃねえかぁ!!
と、額に手をやると、ちっちゃくちっちゃく凹んでる~♪
しかし、そんな事に構っている程暇じゃねぇ!!ってんで
そのままミシンに向かっていると、つつ~っと汗が・・・
首にかけたタオルで無造作に拭くと・・・あり?・・・赤い・・・
その時は「くそ!」と呟いて絆創膏をペタリとしておしまい。だったのだけど
会社から帰って来た背の君が
「うおおお!天下御免の向こう傷を作っとぉる!!」と叫んだ後で
「目、怪我せんで良かったな。」と言った。
「ほんまやぁ!無用之介にならんで良かったぁ。」と応えたけれど・・・
あぁ・・・頭の中を無用之介が刀を抜いて駆け回り、通り過ぎる・・・
困ったのは翌日からである・・・痛いのだ。
それに加えて、傷の周りが膨らんじゃってお外に行けな~い。
そして再び会社帰りの背の君が言ったのだ。
「わ!膨れてる!それ、目ん玉出てくるんちゃうか?」
「出てくるかもしれん~♪三つ目や!三つ目~♪」と応えたけれど
あぁ・・・頭の中を写楽君が絆創膏をバッテンに貼って駆け回り、通り過ぎる・・・
その後は前髪でひた隠し、他人様に『第三の眼』を悟られる事も無く時は過ぎ
痛みも腫れもとおの昔に無くなった。が、しかし・・・
年中寄せてる眉の間に出来た縦皺二本のその真ん中に、一際長い縦皺一本
あぁ・・・眉間に刻まれた傷は時の流れと共に薄くなり、通り過ぎ・・・
ないっ!!
しかも、斜めに入ってるし・・・
おかしな日々の忘れ物は誰も取りには来ない。
「これ、ずっと無くならへんのやろか・・・」と気弱に呟きながら
私、ぽれぽれは老眼鏡を買う事を固く決心したのであった。

小さい頃、かぁちゃんにとにかく事有る毎によく叩かれたのをふと思い出した。
だから?って訳じゃないけど、怒られる事にとても敏感になってしまって
そら違うやろ

例えば視力検査。
見えなかったと言うと怒られそうな気がして

小学校低学年の頃から既にあまり見えなかったにも関わらず、
検査待ちの時に検査表の文字を覚え込んで検査に臨んだ。


なので、私の視力は4年生までは左右共に健康優良児

けど、異変は起きた。
5年生になった時の視力検査の時だ。
指し棒がどこを指しているのかが見えなかったのだからお手上げである。
視力は一気に左右共に0,1

私ではなく、かぁちゃんが眼医者から怒られた

眼鏡屋泣かせのこの視力。
・・・老眼にはならないと期待してたのに・・・世の中そう甘くはない。
ここ数年、手紙を書こうにも本を読もうにも字が見え辛い。
何より・・・針に糸が通りまへんのや~っ!!
尋常でない日々には眉間に皺を寄せまくって何とか見ようと努力はするものの
どにもこうにもなりもせず・・・
中でも一番困ったのはミシンがけ。針に糸が通らないのも難儀だが
同系色の糸で縫うと縫い目そのものが見えないもんだから、
眼鏡を外して思い切りミシンに顔を近づけて縫い進めていた。
そうして、足元のペダルをぐっと踏みしめた時である。
眉間に小さいけれど強烈なパンチを食らったのだ。
いってぇ!!じゃねえかぁ!!
と、額に手をやると、ちっちゃくちっちゃく凹んでる~♪
しかし、そんな事に構っている程暇じゃねぇ!!ってんで
そのままミシンに向かっていると、つつ~っと汗が・・・
首にかけたタオルで無造作に拭くと・・・あり?・・・赤い・・・

その時は「くそ!」と呟いて絆創膏をペタリとしておしまい。だったのだけど
会社から帰って来た背の君が
「うおおお!天下御免の向こう傷を作っとぉる!!」と叫んだ後で
「目、怪我せんで良かったな。」と言った。
「ほんまやぁ!無用之介にならんで良かったぁ。」と応えたけれど・・・
あぁ・・・頭の中を無用之介が刀を抜いて駆け回り、通り過ぎる・・・
困ったのは翌日からである・・・痛いのだ。
それに加えて、傷の周りが膨らんじゃってお外に行けな~い。
そして再び会社帰りの背の君が言ったのだ。
「わ!膨れてる!それ、目ん玉出てくるんちゃうか?」
「出てくるかもしれん~♪三つ目や!三つ目~♪」と応えたけれど
あぁ・・・頭の中を写楽君が絆創膏をバッテンに貼って駆け回り、通り過ぎる・・・
その後は前髪でひた隠し、他人様に『第三の眼』を悟られる事も無く時は過ぎ
痛みも腫れもとおの昔に無くなった。が、しかし・・・
年中寄せてる眉の間に出来た縦皺二本のその真ん中に、一際長い縦皺一本

あぁ・・・眉間に刻まれた傷は時の流れと共に薄くなり、通り過ぎ・・・
ないっ!!
しかも、斜めに入ってるし・・・

おかしな日々の忘れ物は誰も取りには来ない。
「これ、ずっと無くならへんのやろか・・・」と気弱に呟きながら
私、ぽれぽれは老眼鏡を買う事を固く決心したのであった。