『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

虚しき一日

2010年07月08日 04時31分17秒 | 日々の出来事
貴重な梅雨の晴れ間だもの。
今のうちにと気が焦り、あれもこれもと欲張ってシーツや毛布まで洗濯した。
ベランダ中を洗濯物で埋め尽くして、さっさと掃除機をかけ、かぁちゃんのお風呂も済ませ
自己満足に浸りながら、意気揚々と足取りも軽く、かぁちゃんのクリニックへ出かけた。

いつもより混んでいたので、1時間半待ちぼうけ。
でも、かぁちゃん、久しぶりに先生にくしゃくしゃの笑顔を向けた。
(最近のかぁちゃんの笑顔は、泣き顔にも似て、どうも可笑しな具合だ)
待合室でも珍しく転寝もほとんどしないで、きょろりと辺りを見ていたけれど
朝からバタバタしていた私は眠いし、お腹はすくし、早く帰りたくて仕方ない。

やっと終わって外に出ると、何やら雲行きが怪しい。
薬をもらって薬局を出ると、頬にポツリと大粒の雨。


でも、その時は、急いで帰れば大丈夫・・・くらいにしか思っていなかったのに・・・

ものの1分もしないうちに、パラパラと降り始めた雨は
大通りの横断歩道を走って渡り、このまま家まで走ろうと思った矢先に突然空気の質を変えて、
慌てて目の前のコンビニに駆け込んで、かぁちゃんに着せようとレインコートを買って広げた途端、
嘘みたいなどしゃぶりになった。

あほな・・・アフリカやあるまいし・・・


慌てて傘を買いに店内に入って来た若人が、傘をさしたまま軒先で身動き出来ない程の雨。
「え~っ?」「え~~~~っ?」・・・としか言葉は出て来ない。
車椅子を押して外を歩くなんて絶対無理。
広げたレインコートを無造作にかばんに丸めて突っ込み、窓の外を見続けていた。
頭に過ぎるのは、バカ程の量のベランダの洗濯物。

ようやく小雨になった所で、かぁちゃんにレインコートを着せて、小走りで家に辿り着く。


ベランダの洗濯物たちは・・・あほな・・・そこまで濡れる事はないと思うわ・・・

家の中に入れようにも、水、したたってますから。
毛布、重くて運べませんから。

かくして、夕方雨が止んでから、もう一度洗濯し直し干し直し。
いってしまった私の大切な時間を返せ・・・
朝のあの達成感はいったい何だったんだ・・・虚しさだけが残る。



あ・・・でも・・・
「雨が止むまでどうぞゆっくりして行ってくださいね。」と声をかけてくれた
コンビニのお姉ちゃん、ありがとう


コメント (2)
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