「岩国市中央図書館」で毎週火曜日に行われている「エンジョイ・パステル画」講座にお邪魔しました。
会場に入るなり、「中学生」がいたので、驚いていたところ「職場体験」に来た生徒さんだということです。
「画家」がどのようにして、パステル画を教えているのか、それを体験しに来たと言う話になります。
中学生や高校生だけでなく、こうした学生がいろいろな職業を体験することはとても大事なことだと思います。
今日は、初めてのことで「どんぐり」を描いていましたが、どんな感じを受けたでしょうか。
この講座は「金曜日」にある「チャレンジ・パステル画」ができた1年後にスタートしたグループですが、もうその作品を見るとそうしたことは感じさせないものがあります。
この方のパステル画を見てください。この方はまだこの会に入ってそんなにたっていません。
とても「秋の紅葉」が好きならしく、その微妙な色の違いを出そうとたくさん色を使っているのがわかります。
「自然の紅葉はなんと美しいのだろうか」と思いながら描きすすめていったのがよく伝わってきます。
こうしたテーマを選ぶと、とても色がよく理解できて勉強になると思います。
この方のパステル画は「構図」がとてもきれいです。斜めの線に対して右下に題材がくるように配置していて、全体の「バランス」にとても配慮がいっていると思います。
あまりにも色に力がいきすぎ、「明度」と言うものを強烈に描いているので、どこか「日向」にあるように見えます。
実際にそういうところにあったのかわかりませんが、とても強烈な印象を受けます。
人が絵を描く時、自分でも何を中心に描いているのかわからなくなることがあります。
しかし、よく見るとその人が見ているのは、手前にあるものよりは向こうにあるものに行っていることがよくあります。
この方は、まさにその手本のような人で、一見こちらにある「木々」を描いているように見えますが、実は向こうに広がる「明るい色調」に目が行っているのがよくわかります。
「光」の存在はとても大事なポイントで、それを絵の中でどのように表現するかは人それぞれだと思います。
この方は、パステル画の画用紙に当たる「キャンソン紙」の色にとても目が行き、それを最後まで大事にしていこうという気持ちがよく表れているように思えます。
描いているものの影の存在を見ると、とても淡い調子で描かれていて、全体の色調をこわすまいとしている気持ちが伝わります。
このように、それぞれのねらいが違い、それぞれに目が行くから「描くという表現」はおもしろいし、楽しいものになると思うのですが、皆さんはどう思われるでしょうか。
a href="http://art.blogmura.com/pastel/">にほんブログ村
にほんブログ村