フラメンコ [グラナダ(スペイン)]
「スペイン」と言えば、「フラメンコ」と言うぐらいフラメンコは世界中に知られている踊りです。
スペインにいった時、私は「セビリアのフラメンコ」と「グラナダのフラメンコ」を見る機会がありましたが、セビリアでは「舞台」で踊るいわゆる「見せるフラメンコ」でしたが、グラナダでは「洞窟」の中で踊る、「遊牧民による踊り」を見ることができました。
どちらも情熱的な踊りには違いありませんが、「グラナダ」の方は家族親戚一同で踊る「フラメンコ」だったので、どこか踊りの起源のようなものが見れました。
本来の「フラメンコ」が見れたといったほうがわかりやすいかも知れません。
舞台で見るのはある意味では「創作フラメンコ」になっており、かなり美化されたものがあります。
素朴なフラメンコを見れたのは、とても幸運だったと思います。ところで、こうした踊りを見るにつけ、日本人が求める「内面の美しさ」とはかけ離れた「表現することの美しさ」が、こうした外国の踊りにはあるように思えてなりません。
こうした「動的な美」を追求している外国の美は、いろいろな点で触発されるところがあります。
国民性といえばそれまでですが、どこか我々が忘れているようなものが、こうした「表現」の中にあるように思えてなりません。
最近では、自分を表現する若い人が増えてきたとはいえ、まだまだという感がぬぐえません。
「受身」ではなく、「能動的」な姿勢を常に持ちたいと思っているこの頃です。