「下関」の「唐戸市場」を後に、次なる目的地「門司港」へ行きました。
「門司港」を見るのは久しぶりで、その変貌には驚かされました。「門司港」全体が観光地として整備され、「レトロの街」として発展しています。
この建物は「関門海峡ミュージーアム」でいろいろなものが展示されていました。
その前に、港では「日本丸」という「帆船」が停泊しており、この日のイベントに花を添える役目をしているようでした。
館内に入ると「海峡レトロ通り」というとてもノスタルジックな通りが作られており、思わず時代錯誤に陥った感覚がしてとても楽しい気分になりました。
大正時代か昭和の初めを想定して作られているこの通りは、日本人なら誰もが理解できる雰囲気を持っていて、心の中の琴線に触れる思いがしていきます。
通りにはこのような「レトロ調の電車」も配置されており、懐かしいひとコマを思い出してしまいます。
上から下を見るとその全景がわかりやすく、昔の街角のたたずまいを我々に呼び起こしてくれます。
こうした古い「看板」もとても懐かしく、我々の小さな頃の「美」の表現の一つとして数えることができるのではないでしょうか。
「汚い街角」のこうしたイメージは、日本のどこでも見られたシーンで、思わず「タイムスリップ」をしたかのような気分になり、あの頃の一場面を思い出さしてくれるところとなっています。
私はこの場所を見て、夜「もらい風呂」に家族で通った夜の光景を思い出し、とても懐かしいものを感じました。
息子はこうした世界は経験していませんが、こうした景観から何かを感じ取ることができるようなことを言っており、日本の生活の中に継がれている要素が、今でも垣間見られることを教えてもらいました。
そのものずばり同じものはありませんが、今の我々の空間にもその当時の変遷の一部が残っているように思えます。
「日本人」が誰もが共有できるものが、ここ「門司」にはあるのではないでしょうか。