以前も紹介したと思うのですが、東京の武蔵野美大の「大学院」で勉強している教え子がいます。
その桂さんから送ってきた画像を紹介しながら、若い人の感性を少しでも勉強できればと思っています。
桂さんは独特の「キャラクター」を自分で創り、それを使っていろいろな作品を発表しています。
この作品の大きさを見てください。500号ぐらいの大きさでしょうか、とてつもないエネルギーを感じてしまいます。
若い人のエネルギーはとてつもなく広がり、その限界を感じさせないものがあります。
また、絵の内容も「世界地図」でしょうか、「世界」を相手に描いた作品で、その題材は「食」に関することだと思います。
今「食」という文化が見直され、いろいろなマスコミで取り上げられ、人々の関心はとてつもないものになっています。
「世界」のいろいろな国からイメージする「食文化」を絵画を通じて表現しているように思えますが、作品自体がとても明るく「未来」を感じさせるものになっています。
こうして近くで見ると、そのおおらかな内容と「食べる」行為に対する人々の「喜び」のようなものが伝わってきます。
とても独創的なこの絵画からは、我々に大きな力を与えてくれるように感じます。
手前にある「球体」も桂さんの作品で、「平面」と「立体」の違いから、見る人にどのような違う「インパクト」が出せるかの実験のような作品になっています。
同じ絵でも、描くキャンバスの違いで見る人の感性に訴えるものが違うことに気づき、一つの挑戦をしているようです。
こうして比較すると、何か違うものを感じるのではないでしょうか。
描かれているものは違いますが、そうしたことはあまり気にかからず、その形体だけに目が行くことがわかると思います。
こうした思い切った試みができるのも「若さ」の持つ大きな特権であり、魅力の一つにになっています。
次の作品がどのように展開するか、とても楽しみになってくる作品ではないでしょうか。