
広い広い草原にたった一台きり
シートの上には、脱ぎ捨てたヘルメットとグローブのみ
いったいどこから来て
そしてどこまで走ってゆくのだろう
ずっと
独りぼっちで
とまあ、そのようなたいそうな話ではなく、
御察しの通り、この場所はいつもの近所の河原です。
だから、少しカメラを引くと、ほらこの通り!

とはいえ、独りぼっちなのはそのままで、
なぜならそれは、毎回思い付きで引っ張り出しては、こうして走り出すから。
この時だって、まったく乗る気がなかったのに、
こういう感じでつい乗り出してしまったんだから。
実は、私は複数台のバイクを所有しておりますが、
こと、このドリームについてだけは、
「あ!今なんかこいつに乗りたい!」
と、思い立った時に引っ張り出すので、
ツーリングや待ち合わせなど、そういう予定だった時にはまず乗らない。
それはまあ、荷物が積めない、長距離がしんどいとか、そういった理由もあるのですが、
以前「純粋バイク」にてお話しさせていただきましたように、
ただただ、乗って楽しみたいバイクだから。
そういうわけで、こいつに乗っている時には、
奇麗な景色も、美味しい料理も、
おもしろく見ごたえある場所も、
いわんや、楽しい会話ですら不要に思えてしまうのです。

同伴は影で十分!
だからこいつで一服するときは、
出来たら人通りのある街角ではなく、
こういう誰もいない河原なんかが一番良い♪

で、缶コーヒーが一本あればそれで十分!
そういうわけで気が付くと、
ドリームで遊んでいる時は、いつも私は独りぼっち。
でもそれは、寂しい独りぼっちではなく、
多分とても贅沢な独りぼっち。
しかしまあ、寂しがりの私がこう感じるほどとは、
本当に稀有な存在のバイクであるよな…
つくづくそう感じます。
**おまけ**
実はその後、こいつにもいきなり乗りたくなって引っ張り出したのですが…

詳しくは動画をどうぞ。
**動画**
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます