『ひとりぼっちの幸せ チッチ、年をとるほど、片思いは深くなるね』
みつはしちかこ/イースト・プレス(2013年5月)
みつはしちかこさんと言えばなんたって『小さな恋のものがたり』ですよね!
小学生の頃から読んでました。
美人じゃなくても一途に思い続けたらサリーみたいな素敵な彼ができるんだ~って
とっても励まされ、勇気を貰ったマンガです。
みつはしちかこさんは50年以上も
青春の甘酸っぱい初恋のときめきを描き続けてこられて
本当に凄いな~と思います。
ご主人もサリー(のモデルの方)ももう亡くなられていて、今では一人。
本書は、そんなひとりの楽しみ方を書いたエッセイです。
野の花がチッチの原点であること
3人の母が創作の支えであったこと
50年前の幸運な出会いによってこのマンガが続いたことなどのお話しも良かっし、
他にハッとさせられた文章は。。。
P.74 神サマは不公平ではない。どんな人でも美人になれる。
美しい顔というのは、
美しい表情なのではないかと思います。
心が豊かでそのときどきの表情を生き生きと表す人。
P.94 年をとったら、好きなことをのんびりと。
P.100 嫌な人ほどおもしろくなる。短所のとなりに長所がある。
いつでも、人のおもしろさを見つけようとしていました。
どんな人にも必ずいいところがあります。
嫌な人ほどおもしろい。短所のとなりに長所があるんですね。
P.175 思い出を掘り起こそう。自分を掘り起こそう。
これまで来た道を思い出しながら本当に自分の
やりたかったことをやってみてはいかがでしょう。
自分を掘り起こすことで、人生が豊かになる気がするんです。
ささやかな日常の中からキラッとした感動(気づき)を見つけられる
みつはしさん。
いつまでも「永遠の片思い」のチッチとサリーを描いていって欲しいですね。
それから相田みつおさんの詩とコラボの詩画集
『あなたにめぐりあえてほんとうによかった』(2011年)も見てみたいな。
西村玲子さんのイラスト画も昔から好きだったけど(←まだアップしてません)
好きだった物って大人になってもそんなたいして変らないものなんだなぁ~と思った。
自分を掘り起こすって、
自分の好きだったことをもう一度思い起こしてみたら
これから自分のしたい道が見えてくるのかも。
何か新しいことにこだわらないで、今までしてきたことをもう一度見直して
自分に純粋に還る。。。か、なるほど。
たぶん60代以上の老年を対象に書かれたエッセイだと思うのですが、
私にとって、なんだかいいタイミングで読めた本でした。