まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  226 Phonoka+の似て非なる基板  その11

2015年04月12日 | Weblog

Phonoka+の似て非なる基板も、一応のエージング後、全く稼動していませんでした。

 

他のコンデンサがエージングで起きてくると、気にいらない点がいくつか発生しました。

グリッドに小容量とはいえコンデンサを追加して、高域を抑えているため、どうしても高域の伸びが今ひとつ

といった具合でした。

最初はそれでもよかったのですが、同じアルトイズ缶に入れた0dbHyCAAを聞き比べてみますと

かなり劣るのが分かるほどでした。(最初はそれほどでもなかったのですが)

 

ということで、少し手を入れることにしました。

真空管がDCDCコンバータや外来ノイズを拾いやすいというのであれば、拾いにくくすればいいわけです。

そう、アミ線が役に立つ時が来ました。

 

ということで、麦藁帽子じゃないですが、このサブミニチュア管にもアミ線を被せることにしました。

幸か不幸か、ヒータが10mAという事もあって、真空管なのにほとんど発熱もしませんし、ヒータも点灯しないという

ある意味特殊?な球ですので、熱に関しては全く問題がありません。シールドが重要となります。

 

ただ、真空管そのものは衝撃吸収パッドの上に乗っていますので、アミ線を被せることで重量が増え、

マイクロフォニックノイズにどの程度影響が出るのか予想がつきませんが、試してみなければ分かりませんので

テグスで衝撃吸収パッドごと基板に開けた穴を通して縛ってみました。

 

 さて音的には、無音状態となりました。僅か聞こえて耳触だったチー音も、追加した対策用のコンデンサを外しても

全く聞こえません。(人間的には)

また重量増なのか、マイクロフォニックノイズもイヤホンジャックに挿した場合にも、僅かする程度で、ほとんど

気にならなくなりました。

 

いろいろ試してみるものですね。

 

ひとつ忘れていました。この改造をする前に、ひとつ手を加えていました。(画面上側のヘッドホンジャックの近くにある赤いコンデンサなど)

出力側の所には、抵抗でグランドに繋がっていますが、そこに、スナバ回路(Zebel)を追加していました。

高域補正になるかな?という事でしたが。

手抜きをして、この抵抗とグランドの間に空中配線で取り付けました。

音的には、なるほど、それなりの効果は出ているな、という感じでした。