(まず謝罪から。
最近UPし始めた「一日一学」のカテゴリーを、「MSW日記」から変更するのを忘れたまま、
UPしてしまうことが多々あります。記事内容とカテゴリーが一致してなくてすみません;)
私が介入している患者さんの話です。
病名は、末期がん。転移あり。
他県の病院に入院していたんですが、地元に帰りたいという希望があり、
私の勤める病院への転院調整から介入してきました。
転院後は、何度か受診に立ち会ったり、入院中の様子を軽く確認したり、
在宅診療に向けた連絡調整を行っていました。
末期だということは知っていました。いつ状態が急変してもおかしくない、と聞いていました。
食欲が無かったり腹水がたまったり、きついところもあるようでした。
でも、院内ではわりと自力で歩けていたし、会話もしっかりできていたし、笑顔も見られたから、
いつの間にか、私の意識から「いつ亡くなるか分からない」ということが、薄れていました。
在宅に戻ってからは、余計に。
…そんななか、状態が悪化したということで、先日急遽入院することになりました。
その後、病棟でカンファレンスが行われたんですが、
相談員からはガン担当の先輩が参加し、私は不参加でした。
そして、先輩から、「余命があと僅か」だと、聞きました。
患者さんのために、何か出来ることは無いか、考えるようになりました。
でも、治療は医師が行うし、日々のケアは看護師が担当します。
相談員として、出来ることが、浮かばなくて。
先輩に聞いたら、「自分がしたいと思うことを」と言われました。
…自分は、何がしたいのか。
考えても、考えても、何も浮かばなくて。
今まで、必要最低限の関係しか持っていなかったから、
「私が何かしたところで、それは自己満足で終わるのではないか。迷惑ではないのか」
という不安がぬぐえなくて。
「私が何かしてもしなくても、あの人にとっては何にもならないのではないか。
むしろ逆に、酷く傷つけてしまうことになるんじゃないか。」
そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回って、
本当に考えなければいけない部分まで、思考が及んでくれなくて。
こんなことばかり考えて、動けないままに、全てが終わってしまいそうで。
どうしよう。
どうしたらいいだろう。
こうして悩んでいる間にも、時間は過ぎていくというのに。
今まで、あの患者さんのことを、本当には考えていなかった。
考えているつもりで、上っ面をなぞっているだけだったんだ。
薄っぺらい関係を保って、取り繕っている自分が、酷く、情けない。
最近UPし始めた「一日一学」のカテゴリーを、「MSW日記」から変更するのを忘れたまま、
UPしてしまうことが多々あります。記事内容とカテゴリーが一致してなくてすみません;)
私が介入している患者さんの話です。
病名は、末期がん。転移あり。
他県の病院に入院していたんですが、地元に帰りたいという希望があり、
私の勤める病院への転院調整から介入してきました。
転院後は、何度か受診に立ち会ったり、入院中の様子を軽く確認したり、
在宅診療に向けた連絡調整を行っていました。
末期だということは知っていました。いつ状態が急変してもおかしくない、と聞いていました。
食欲が無かったり腹水がたまったり、きついところもあるようでした。
でも、院内ではわりと自力で歩けていたし、会話もしっかりできていたし、笑顔も見られたから、
いつの間にか、私の意識から「いつ亡くなるか分からない」ということが、薄れていました。
在宅に戻ってからは、余計に。
…そんななか、状態が悪化したということで、先日急遽入院することになりました。
その後、病棟でカンファレンスが行われたんですが、
相談員からはガン担当の先輩が参加し、私は不参加でした。
そして、先輩から、「余命があと僅か」だと、聞きました。
患者さんのために、何か出来ることは無いか、考えるようになりました。
でも、治療は医師が行うし、日々のケアは看護師が担当します。
相談員として、出来ることが、浮かばなくて。
先輩に聞いたら、「自分がしたいと思うことを」と言われました。
…自分は、何がしたいのか。
考えても、考えても、何も浮かばなくて。
今まで、必要最低限の関係しか持っていなかったから、
「私が何かしたところで、それは自己満足で終わるのではないか。迷惑ではないのか」
という不安がぬぐえなくて。
「私が何かしてもしなくても、あの人にとっては何にもならないのではないか。
むしろ逆に、酷く傷つけてしまうことになるんじゃないか。」
そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回って、
本当に考えなければいけない部分まで、思考が及んでくれなくて。
こんなことばかり考えて、動けないままに、全てが終わってしまいそうで。
どうしよう。
どうしたらいいだろう。
こうして悩んでいる間にも、時間は過ぎていくというのに。
今まで、あの患者さんのことを、本当には考えていなかった。
考えているつもりで、上っ面をなぞっているだけだったんだ。
薄っぺらい関係を保って、取り繕っている自分が、酷く、情けない。