つづれ日記

不定期更新です。日常の日記だったり、悩みだったりを綴ったりしています。内容は特に統一性はありません。

患者さんのために出来ることって…。

2012-02-18 | MSW(医療相談員)日記
(まず謝罪から。
最近UPし始めた「一日一学」のカテゴリーを、「MSW日記」から変更するのを忘れたまま、
UPしてしまうことが多々あります。記事内容とカテゴリーが一致してなくてすみません;)

私が介入している患者さんの話です。
病名は、末期がん。転移あり。
他県の病院に入院していたんですが、地元に帰りたいという希望があり、
私の勤める病院への転院調整から介入してきました。

転院後は、何度か受診に立ち会ったり、入院中の様子を軽く確認したり、
在宅診療に向けた連絡調整を行っていました。

末期だということは知っていました。いつ状態が急変してもおかしくない、と聞いていました。
食欲が無かったり腹水がたまったり、きついところもあるようでした。
でも、院内ではわりと自力で歩けていたし、会話もしっかりできていたし、笑顔も見られたから、
いつの間にか、私の意識から「いつ亡くなるか分からない」ということが、薄れていました。
在宅に戻ってからは、余計に。

…そんななか、状態が悪化したということで、先日急遽入院することになりました。
その後、病棟でカンファレンスが行われたんですが、
相談員からはガン担当の先輩が参加し、私は不参加でした。
そして、先輩から、「余命があと僅か」だと、聞きました。

患者さんのために、何か出来ることは無いか、考えるようになりました。
でも、治療は医師が行うし、日々のケアは看護師が担当します。
相談員として、出来ることが、浮かばなくて。
先輩に聞いたら、「自分がしたいと思うことを」と言われました。

…自分は、何がしたいのか。
考えても、考えても、何も浮かばなくて。
今まで、必要最低限の関係しか持っていなかったから、
「私が何かしたところで、それは自己満足で終わるのではないか。迷惑ではないのか」
という不安がぬぐえなくて。
「私が何かしてもしなくても、あの人にとっては何にもならないのではないか。
 むしろ逆に、酷く傷つけてしまうことになるんじゃないか。」
そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回って、
本当に考えなければいけない部分まで、思考が及んでくれなくて。
こんなことばかり考えて、動けないままに、全てが終わってしまいそうで。


どうしよう。
どうしたらいいだろう。
こうして悩んでいる間にも、時間は過ぎていくというのに。

今まで、あの患者さんのことを、本当には考えていなかった。
考えているつもりで、上っ面をなぞっているだけだったんだ。

薄っぺらい関係を保って、取り繕っている自分が、酷く、情けない。



★1日1学★ 7:高額療養費 -9-

2012-02-17 | ★1日1学★
「前回まとめまでしといて、まだこのネタひっぱるのか」
…という声が聞こえてきそうですが、
今日は帰りがいつもより2時間ほど遅く、勉強する余力が無かったので…
参考にしているサイトを紹介、という形を撮らせて頂きたいと思います。

お気に入りのサイトがこちら↓
「高額療養費 パーフェクトマスター」

その名の通り、高額療養費について詳しく説明してくれています。
その他にも、役に立つ情報が掲載されています。
興味のある方は、ぜひどうぞ。


…ところで…
調べてもよくわからなかったことがあります。

それは、
70~74歳の人はどういう計算になるのか。

70歳以上でひとくくりにする、と書いているところもあれば、
べつの計算をするところもあり…
真実はどこなんでしょうか;;

★1日1学★ 7:高額療養費 -8-

2012-02-16 | ★1日1学★
ええっと……
ひとまず、一通り紹介し終わったと思うので、
シチュエーション別にパターン分けして、シメに再度まとめを。

パターン①
「外来通院してたら、医療費が高額になってしまった(70歳未満)」
   ↓ ↓ ↓
★高額療養費制度の申請をして、
 限度額以上支払った分を保険者から支給(返金)してもらいましょう。
 ☆申請窓口:保険者(社会保険事務所だったり、役場だったり。)
 ☆必要な物:印鑑、医療機関の領収書
 ☆限 度 額:上位所得者…月額15万円+α (4回目以降…83400円)
       一   般…月額8万100円+α(4回目以降…44400円)
       低 所 得 者…月額35400円   (4回目以降…24600円)

パターン②
「入院することになった(入院している)。医療費が高額になりそう…(70歳未満)」
   ↓ ↓ ↓
★高額療養費制度の申請をして、限度額認定証を提出し、
 窓口での支払いを限度額までに設定しましょう。
 ☆申請窓口:同上
 ☆必要な物:保険証、印鑑(代理申請OK。その場合、代理人の身分証明も必要)
 ☆限 度 額:同上
 ☆備  考:限度額認定証の見方。
       上位所得者=区分「A」 一般=「B」 低所得者=「C」
       手続きが遅れた場合は、外来同様に後から手続きを行い、
       償還払いしてもらう。

パターン③
「外来通院してたら、医療費が高額になってしまった(70歳以上)」
   ↓ ↓ ↓
★高額医療費制度の申請を行い、限度額以上の分を償還払いしてもらいましょう。
 ☆申請窓口:保険者(社会保険事務所だったり、役場だったり。)
 ☆必要な物:印鑑、医療機関の領収書
 ☆限 度 額:上位所得者…月額44400円
       一   般…月額24600円
       低 所 得 者…月額8000円
        ※低所得者として扱ってもらうためには、
         「減額認定証(保険者に申請)」の提出が必要。

★「入院することになった(入院している)。医療費が高額になりそう…(70歳以上)」
   ↓ ↓ ↓
★上位所得者、一般世帯については目立って手続き不要。
 ☆申請窓口:同上。保険者。
 ☆必要な物:同上。
 ☆限 度 額:上位所得者…80100円+α
       一   般…44400円
       非課税世帯…(Ⅱ)24600円
             (Ⅰ)15000円。


はい!以上!!かなっwww
ここはねぇ…MSWなら本当…起訴中の基礎だから、ちゃんと覚えなきゃっ

★1日1学★ 7:高額療養費 -7-

2012-02-15 | ★1日1学★
今回は「限度額認定証」についてです。

限度額認定証…入院した時に病院の窓口に提出することで、医療費の自己負担を限度額までに設定することが出来る物。
もう、何度も書いているから分かっていると思います。

この限度額認定証には有効期限がありまして。
通常、『申請した月の1日』から有効となります。
例えば、今日…2月15日に入院した場合、2月中に認定証を提出すれば、
2月分の入院費が限度額までに設定されるわけです。
まあ正確には、『当月の医療費請求が行われるまでに』になりますかねー。
だいたいレセプト請求は翌月15日頃に行われるので…
9日くらいまでに提出されれば、もしかしたら、セーフかもしれません。
しかしまぁ、一旦保険者にレセプト請求してしまうと、
取り消すのがそれはもう大変なことになりますし、それでなくてもあわただしいので、
極力間に合うように、入院した月の間に提出するのが望ましいでしょう。

ちなみに、今日から入院したとして、来月になって認定証を提出した場合は、
一旦医療費の自己負担分を全額支払って後から申請し、
限度額を超えた分は償還払いされるのを待つ、ということになります。


ちなみに。


収入によって限度額が異なる(上位所得者、一般、低所得者の3種類)ということは、
以前からつらつらと記述している通りなのですが、
その3区分のうち自分がどこに所属しているか、というのも、
限度額認定証に記載されています。

ハガキサイズの用紙の、おそらく真中あたり。
AとかBとかC、という文字があります。
A=上位所得者、B=一般、C=低所得者
となります。

カタチにならないモノたち

2012-02-15 | 考エゴト
紺色のキャンパスに一等星がまぶしかった。

ほほをかすめた風がとても冷たくて

吐く息がやけに白かった。

遠くで聞こえるざわめきと

近くで聞こえる物音と。

点々と散る落ち葉の軌跡は

無秩序なのに意味があるように見えて



大切な『何か』に 気付きそうで

喉元まで出てきそうになるのに

結局『何物』にもならずに うっすらと消えていった。



気持ちの内側と

気持ちの外側とに

同時に意識を向けるかのような

浮世離れした感覚。

馴染めない;;

2012-02-14 | MSW(医療相談員)日記
新しい病棟に関わるようになって1カ月…。
関わるといっても、まだ先輩の後ろについて回ったり、
時々先輩の代理としてカンファに立ち会うくらいですけど。

なんかね…なかなか、場に馴染めません。

もうさぁ、回復期病棟って、本当、チーム!って感じが強くてさ…。
仲いいのはいいんですよ。雰囲気もいいから、そこもまた良いんですよ。
ただね、部外者がなじむまでには、ちょーっと壁を感じるんですよ。
あの「勝手知ったる仲」な雰囲気がね!
「なにも知らなくて御免なさいね(TーT)」ってなるんですよぉおお;;

つい、オドオドしちゃうんだよね…。
最近自覚したんだけど、私、馴染めない場所だと、必要以上に縮こまっちゃうみたいです。

で、今日、MSWの先輩から
「もっとハキハキと質問とか行っちゃった方がいいよ」ってアドバイス頂きました。

それが出来れば苦労しないって……!!!


「知らないことは罪」みたいなね、なんか勝手に思っているところもあって。
…嫌ね、だってほら、看護師の「え、なにそんなことも知らないの?」っていうさ、
あの見下すような面倒くさそうな煩わしそうな目が、本当怖くてさ……。
MSWの先輩たちは、なんだかんだで教えてくれるから、まだ聞けるんだけど。
ナースステーションのあの怖さったらもう………ないわ。

あーもう、こんなんであと1カ月で独立出来るんだろうか。
いや、出来なきゃだめなんですけど。

って、焦ったり鬱になたったり落ち込んだり沈んだりしてたんだけど、
今日の夕方、
「…まぁ、時間が解決する(時間じゃなきゃ解決できない)ことってあるよね…。」
と思いいたりまして。
だからって、何も努力しないわけではないけれど、
あまり自分を追い詰めなくてもいいかなぁ、とか思ったり。

要は考え方よね。なんとかなるなる。
うん、努力すればたいていの事は上手くいくようになってる。大丈夫。

今日はちょっと動きが鈍くて、「明日やろう」ってしちゃったケースが幾つかあるから、
明日は頑張らなきゃな!!!

おやすみなさい!!!!!

★1日1学★ 7:高額療養費 -6-

2012-02-14 | ★1日1学★
はいこんばんは。
バレンタインですねー。チョコ甘かったですwでも甘い一日なんて存在しない(笑)


まずは、前回のおさらい。
70歳未満の人の限度額について。

①上位所得者の場合
 1.1年内に限度額超えの月が3回まで
   …限度額=「150,000+(医療費-500,000)×1%」円。
 2.1年内で限度額超えが4回目以上
   …限度額=83,400円。

②一般所得者の場合
 1.(同上)
   …限度額=「80,100+(医療費-267,000)×1%」円。
 2.(同上)
   …限度額=44,400円。

③低所得者の場合
 1.(同上)
   …35,400円
 2.(同上)
   …24,600円


でしたね。

で、だ。

外来の場合、上記の限度額を超えて支払った分が、
申請すれば償還払いとして戻ってくるわけですね。
その申請窓口ですが、保険者によって異なり、こんな感じ↓になります。
①政府管掌健康保険
(通称:協会けんぽ)⇒社会保険事務所

②船 員 保 険  ⇒社会保険事務所
③健康保険組合   ⇒健康保険組合
④共 済 保 険  ⇒共済組合
⑤国 民 健 康 保 険 ⇒市町村役場



これが入院になると、ちょっとの入院であっという間に限度額を超えてしまうものです。
数十万にもなる入院費を、
たとえ後から戻ってくるとしても、一度窓口に支払うのは結構な負担ですよね。
そのため、入院の場合は、あらかじめ手続きをしておくことで、限度額までの支払で済ませることが出来ます。
(患者は限度額までを支払い、限度額以上の額を保険者から直接病院に支払う仕組み。)

このとき病院で必要な手続きというのが、「限度額認定証を提示する」というもの。
ええ、病院ではこれで終わりです。単純です。
「限度額認定証」はハガキサイズの用紙で、各保健者に手続きに行って、発行してもらいます。
事前に「限度額認定証」を用意できなくても、家族なりに協力してもらって入院中(1月分の医療費を請求される前)に認定証を提示して、限度額までの支払いに出来たり、退院後提示するまで、医療費の支払いを待ってくれるところもあります。
まぁ…最後のは、要相談ですけども。

で、稀に、低収入等の理由で保険料を納められていない人の場合、
限度額認定証が発行できないことがあります。
細かい基準は、それぞれの市町村の事情いよりますが。
その場合、限度額認定証の交付の代わりに、「委任払い」という制度を使うことになるのですが…
「委任払い」については、ひとまず置いときましょう。



さて、では、長くなってきたので今回もこの辺で。
次回あたり、まとめに取り掛かりたいなぁ…。
でも、なんっか書き忘れている気がするなぁ…。
ま、明日またおさらいしましょうか。この辺、MSWなら覚えとかなきゃダメな部分ですしね。

★1日1学★ 7:高額療養費 -5-

2012-02-13 | ★1日1学★
やっぱり「ブログにUPする」っていうのは、強制力になりますね。
つい遊んでしまうというデメリットもありますが、三日坊主にならずに済んでいるのは、私にしては凄いことです(笑)

さて、では本題。

前回までに70歳以上の分を紹介したので、今回は70歳未満の人の場合を紹介。
こちらはですねー、若干、ややこしいです。少なくとも私にとっては。

まずは、外来の場合からご紹介。
外来の場合、基本的には、医療機関に支払った医療費が「限度額」を超えた場合、
申請すればその「限度額」以上の部分が戻ってきます。
※限度額…1カ月(その月の1日から末日まで)を単位に設定。

「自己負担限度額」があること、また限度額が「収入によって異なる」ことは、
70歳以上の場合と同じですね。
ただし、その内容がややこしいです。

まず、一般世帯の人は、
「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」の額が、限度額になります。
まぁ簡単にいえば、「80,100円を基準に、総医療費の一部を加算した額」ということ。
例えば、一般世帯(3割負担)で総額100万円の治療をしたとしたら、自己負担額は総額30万。
一切の手続きをしないと、この30万円まるごと払わされておしまいの所を、
高額療養費制度の手続きをすれば、限度額は
80,100円+(30万円-267,000円)×0.01=80,100円+733,000円×0.01=80,100円+7,330円=87,430円。
つまり、差額の212,570円が戻ってくるのです!
わぁお得★

ま、現場ではこんな長々説明出来ない(分かりにくいし)ので、
「80,100円に医療費の一部を加算した額になるので、だいたい10万円前後が多い」と説明しています。
ちなみに、これはあくまで医療費、の話なので、これに別途食費やら必要経費が加わります。

そして。
この上記の計算が、収入によって変わってくるわけですよ。
上位所得者(要するに収入多い人)の場合、「150,000円+(医療費-500,000円)×1%」、
低所得者(住民税非課税の人)の場合、「35,400円」(計算なし)
となります。

さーらーにぃいいい!!!

1年を単位に、この限度額を超えた医療費を4回以上支払った場合は、限度額が変わります!

上位所得者の場合は83,400円。
一般世帯で44,000円。
低所得者で24,600円。
です。
ここのところが数字を覚えるのが億劫で…!
でも大事な数字ですので、覚えておいた方がいいよ!!


さて、一度に長々書くのは本意ではないので、今回はこの辺でー。
ふぅ、久しぶりに早い時間にUPできるなー。

★1日1学★ 7:高額療養費 -4-

2012-02-10 | ★1日1学★
きょうは、昨日の記事の補足です。
高額療養費制度における、70歳以上の人用の情報ですね。


…えー、まず。
前回の記事に誤りがあったので、修正させてください;;
「必要な手続きは、特にありません。自動的に、医療費の支払いは限度額までに。」
っていう記述ですが、これは入院の時の場合です。
外来受診の場合は、各保険者に手続きをすることで、限度額以上の額を支払った分が払い戻されます。
…そりゃそうですよ。
受診日が限度額を超えている人が外来に来たとしても、
「限度額超えたので支払いしなくていいですよ」なんて
言えないですよねー。
あ、一部例外はあるみたいですけど。
基本的には
「入院費は限度額まで、外来費はあとで限度額以上は払い戻される」
という解釈でいいと思います。


そんでもって。
非課税世帯の限度額に設定するには、「減額認定証」を
医療機関窓口に出してもらう必要があります。
「減額認定証」は、それぞれの保険者に請求するもので、
これを提出しなければ、限度額は下がりません。
ついでに、低所得者として減額認定証を提出すれば入院した際の食費も安くなるので、
なにはともあれ出した方が確実に負担軽ですね。

ちなみに、70歳以上の人の入院時食事療養費(要するに食費)は、
一定以上所得者&一般世帯=1食260円、
非課税世帯 Ⅱ=210円(入院が90に一以上になると、160円/食)
非課税世帯 Ⅰ=100円
です★



ここで注意!
今後、「限度額認定証」という単語も出てくる予定です。
「減額認定証」…。
「限度額認定証」…。
よく似た名前ではありますが、その役目は全く違うので、混合しないように気をつけましょう。



★1日1学★ 7:高額療養費 -3-

2012-02-09 | MSW(医療相談員)日記
はい、引き続き、高額療養費についてです。

まずは、高齢化も相変わらず進んでいることだし、70歳以上の人について説明します。


70歳以上の人の場合、高額療養費制度を使用するために必要な手続きは、特にありません。
自動的に、医療費の支払いは限度額までになります。
一般世帯の人たちの限度額は、外来=24,600円。
              入院=44,400円(食費:260円)

ただし!

もしも収入が少ない等で、自治体から「非課税世帯」の扱いを受けている場合は、
限度額はもっと安くなります。
※自分たちが課税世帯かどうかは、役所で確認可能。

非課税世帯は収入が多い方から順に、Ⅱ、Ⅰに分かれています。で、限度額は、
非課税世帯Ⅱ=外来:8,000円
       入院:24,600円(食費:210円
非課税世帯Ⅰ=外来:8000円(↑と同じ。)
       入院:15,000円(食費:100円)
となっており、やはり、収入が無い人ほど、限度額も安くなっています。

やはり、だれだって安い方がいいと思いますよね。


…さて、やばいです。
あまりに眠くて、自分が何を書いているのか、自分でも分からなくなってきました。
明日、続き行きます。
すみません。おやすみなさい。