撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

北陸鉄道 三ツ口~三ツ屋(2023.7.7) 旧京王 8902編成 普通 北鉄金沢行き 引退記念HM

2023年07月10日 23時01分39秒 | 中小私鉄
7/7に北陸鉄道浅野川線 三ツ口~三ツ屋駅間で引退記念ヘッドマークを掲出した旧京王8000系を撮りました。
1枚目、三ツ口駅に向かう引退記念ヘッドマークを掲出したモハ8912(旧京王クハ3704)の普通 北鉄金沢行きです。



2枚目は後追いですが、三ツ口駅の北側にある三口1号踏切を通過するモハ8902(旧京王クハ3754)です。



3枚目は、三ツ口駅で停車中に撮ったモハ8902に掲出された「惜別 8902号 1996ー2023」と表記された引退記念ヘッドマークと「普通 北鉄金沢」と表記された表示幕です。



4枚目も後追いですが、三ツ口駅を出発して割出駅に向かうモハ8902です。



先に旧京王3000系の並びを撮りたかったと書きましたが、引退する8902編成を単独でも撮っておきました。
以下の記事は過去に書いたブログの再掲になります。
京王3000系は井の頭線用の通勤形車両として、1961~91年に5両編成×29編成が登場しています。
京王では初めてオールステンレス車体が採用された18m級の片側3扉車で、第1、2編成は片開扉でしたが、第3編成以降は両開扉に変更されています。
前面形状は窓周りを傾斜させた2枚窓の湘南形ですが、ステンレスでは加工の難しい形状であったために前面上半部はFRPが使用され、この部分にはパステルカラーの着色が施されて、7パターンの前面色が編成ごとに変えて装着されていました。
1963年には鉄道友の会の第3回ローレル賞を受賞しています。
長らく井の頭線の主力として活躍しましたが、1996~2011年に順次引退しました。

井の頭線は1067mmの狭軌が採用されており、18m級車体も地方交通で受け入れられやすかったことから、北陸鉄道では浅野川線の2両編成×5編成、石川線には2両編成×1編成が譲渡されたほか、上毛電鉄、岳南電車、アルピコ交通(旧松本電鉄)、伊予鉄道など全国で活躍を続けています。
浅野川線には片開扉の第1,2編成の先頭車がモハ8800形+モハ8810形として2編成、両開扉の第3~5編成の先頭車がモハ8900形+モハ8910形として3編成が登場しています。
井の頭線では先頭車は制御車だったので、中間電動車デハ3000形、3050形からの発生品を流用して電動車化されています。
8900番台の内、8901編成は2021年、8903編成は2020年に引退したので、両開扉で残るのは8902編成だけになりましたが、7/16の引退記念ツアーを最後に運行を終了することが発表されています。