◎猫人関係雑感
(2008-08-12)
子猫のうちはかわいいしぐさも多いし活発だが、成猫になると、容貌がかわいくなくなるし、あまり遊ばなくなり、活動も不活発となる。こうなると猫に飽きてしまう人が出てくる。
猫はもともと単独行動だし、個人主義的な生き物だから、誰のいうことも聞かない動物なので、大きくなって、飼い主の気持ちを無視して、動き回るだけの動物はかわいげのないものだと思う。
でも20年にもなろうかという猫の寿命の中で、かわいいのはせいぜい最初の1年であると覚悟して飼ってやらないと、さすがに猫のほうが気の毒なことだ。
動物が家畜になるためには、いくつかの厳しい条件をクリアする必要があり、それができた動物だけが家畜と成り得る。猫もそうした条件をクリアできた数少ない動物のひとつだからこそ,その付き合い方のほうをよく人間のほうが心得ておく必要があるだろう。
曰く撫でる,ほめる、適度に放任する。来客があったり、他のペットの来訪があった場合は、猫は嫉妬して、暴れ回ったりするので、なかなか人間的な心性を持っている。猫にもたっぷりの愛が必要なのだ。猫の機嫌が悪くなったら、愛が足らないサインだろう。
猫は引っ越しなどの環境変化があると、非常にがっかりして心理的なショックを受けるものだそうだが、その心理は、毛づくろいとして現れる。毛づくろいは普段からやっていることだが、そうした外的な事件があると、その困惑の気持ちを毛づくろいで紛らわせている由。
それと退屈。退屈するとまた毛づくろいをするが、退屈も極まると、毛が抜けるまですることがある。
猫は人間に比べるとサプライズに弱く、驚きすぎではないかと思われる程驚くことがあり、繊細な神経を持っているとわかる。ひどいときは、獣医が検査や麻酔のために押さえつけたショックでそのまま無反応になり死んでしまう猫すらいるという。そこまで行かなくとも、元気がなくなり、食欲もなくなるようなことがある場合は、優しくしてあげて安心させることが大切だそうだ。
猫は、特に聴覚が発達して、クンダリーニ・ヨーギのように「聞きまもる」時間帯が少なくなく、デリカシーを感じさせるペットだからこそ、対人間並の愛と思いやりの必要性を感じさせられる。