◎感情の浄化-4 感謝
(2021-11-13)
感情が純粋になれる4つの局面の4番目は、感謝。
感謝とは神性である。OSHOバグワンは、「誕生に際して、あなたは意識的なはたらきかけをしたわけではない。誕生は自分自身の決定ではなかった。」と前置きをする。
そして、我が肉体を感謝できない人は他人の肉体に感謝できはしない。人は、まず自分を作った空と大地に感謝しなさい。これを神聖なる感謝とよぶ。
『この感謝なくして宗教的にはなれない。感謝しない人間が、どうして宗教的になれるだろう?
この感謝を絶えず体験し始めたら、あなたは驚くだろう-この感謝はあなたを大いなる安らぎに満たし、大いなる神秘に満たす。するとあなたは、あることを理解する-自分は、こうしたすべてを与えられるに値しないということを。しかし、これらすべてを手にしているがゆえに、自分は感謝の念に満たされるということを。自分の受け取ったものが満足を与えてくれるので、あなたは感謝に満たされる。』(ディヤン・スートラ―瞑想の道/OSHO P179から引用)
そこで、感謝を表現し、感謝を育てる方法を見つけなさい。それにより、冥想は深まり人生は途方もなく変化すると。
彼は、友愛、慈悲、快活さ、感謝の四つで感情は浄化され、純粋化されるとした。
この要約では、この四局面のネガティブ部分の説明は故意に避けた。ネガティブ部分を説明しても解決の方途は見えないからである。
友愛は集まれば大きな力として作用するが、友愛のネガティブ部分である憎しみもまた大きな力として作用する。例えば、ナチスドイツは、ユダヤ人への憎しみを煽り、ユダヤ人圧迫、大虐殺を実現し得た。日本の隣国は反日思想で日本人への憎しみを煽っているが、時代はめぐり一朝日本人が腰抜けで抵抗できないとわかれば、ユダヤ人同様の悲劇を起し得る「憎しみ」の火種を教育・宣伝し続けているということである。
このようなネガティブ面(憎しみ・敵意、冷酷さ・暴力・不親切、惨めさ・苦悩・不安、恩知らず)の説明は、この書に多数載っているが、この地獄的時代には身近に実例はいくらでも思い当たるだろう。
よって、改めて感謝を表現し、感謝を育てる方法を見つけなさいなど、簡単にできることからスタートするのが如何に大切かに思い当たることだろう。
諸悪莫作、衆善奉行(悪いことをしない、善いことをする)。