珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

トイレット 

2012年01月31日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

一昨日WOWOWで、「トイレット」という大胆なタイトルの映画を観た。

荻上直子さんという若い監督の作品で、舞台はカナダかアメリカ。

日本人の母が他界し、残されたのは、20代の兄妹3人と、猫。

それに、母が死ぬ直前日本から呼び寄せた「ばーちゃん」。

いささか問題ありの3人と、英語がまったくわからないばーちゃんが心を通わせていく物語だ。

 

そこで重要な役割を担うのは、題名にもなっている「トイレット」

 

次男のレイは、ばーちゃんが毎朝トイレから出た後、深いため息をつくことが気になって仕方がない。

職場で同僚に相談してみると、「もしかしたら、ばーちゃんは、トイレに不満があるのでは?」と、思いがけないアドバイスをされる。

その同僚は、更に日本の高機能トイレ、ウオシュレットがいかに素晴らしいかを語る。

それを聞いたレイは、インターネットでいろいろ調べて、ばーちゃんのためにトイレをウオシュレットにすることを決心する。

でも、そのウオシュレットを見る前に、ばーちゃんは亡くなってしまった。

レイはその後設置されたウオシュレットを、ばーちゃんの遺灰を持って使い初めする。

そのときの、驚きと快感と満足の表情はなかなか楽しい

そして、ばーちゃんの遺灰は・・・(書いちゃいけないよね)

 

この映画は、立派なハートウオーミングムービーなのだけれど、また日本製トイレのCMムービーとしてもなかなかのものだと思う。

さりげなく示されるTOTOの商標、3000ドルという金額も、「ほらそんなに高くないでしょう」というメッセージに見える。

これを見た外国人は、必ずやウオシュレットへの興味をかき立てられずにはいられないだろう。

外国人が初めてウオシュレットを使ったときのエピソードはよく耳にする。 

いきなりの温水にびっくり、立ち上げって服を濡らしてしまったとか、とめ方がわからず温水を手で押えたとか、床をびしょびしょにして出るに出られなくなったとか・・・

だけど、ちゃんと使ってみれば、その心地よさに、ウオシュレットの虜になってしまうのだ。

そう、一度使ってみれば。

たくさんの外国の人たちにこの映画を観てもらって、日本製のトイレを買ってもらいたい

ついでに、柔らかいトイレットパーパーや、芳香剤なんかも買ってもらおう。

外国の映画やドラマにカメラが出てきたら、ほとんどがNIKONやCANONだ。

車のTOYOTAやHONDAも当たり前に現れる。

「ボス!事件現場で、TOYOTAの高級車プリウスが目撃されています!」

なんて感じで。

同じように、高級ホテルのトイレの場面にTOTOやINAXの製品が使われていたら嬉しいよね

そして、美しいヒロインに、「日本のトイレって最高ね」なんてせりふを言ってもらいたい。

私は、TOTOの社員でもINAXの社員でもないけれど、最近落ち目だと言われている日本の産業界に頑張ってほしい。

荻上直子監督は偉い!