久しぶりに、居間の絵を架け代えた。
我が家の居間は、実は絵を飾れるような部屋じゃないんだけど。
正直言って、絵が泣いている。
でも、いいんだ、これが我が家の絵たちの運命なのよ。
諦めてもらうわ。
今までの絵と比べると地味かな。
ドイツ人のユッタフォテラーさんという版画家の絵だ。
これは、シルクスクリーンではなく、ほんとうの版画で、
フォテラーさんが、1枚1枚刷っているそうだ。
1枚だけ見ているとわからないが、複数見ると、それぞれが微妙に違う。
有る部分の色が濃かったり、薄かったり、わずかに掠れ具合が違ったり、
重なる部分がずれていたり、そこがおもしろい。
フォテラーさんの初期のころの作品が好きだ。
絵だけでなく、小説でも音楽でも、作者の初期の作品に好きなものが多い。
どうしてかな?
多分、作者が、雑念なしに本当に好きなものを作っているからかなと思う。