題名に魅かれて録画してあった「トレジャーハンター クミコ」を観た。
菊地凛子演じる東京のOLが、映画「ファーゴ」の内容を現実に起きたことと信じて、アメリカ、ノースダコタのファーゴという地に埋められたはずの大金を探し求める話だ。
ファーゴは雪に埋もれた極寒の地、クミコは大金を求めてさまよい、最後は大金を手に入れる夢を見ながら凍死してしまう。
家族にも職場にも馴染めないOLはいるとは思うけれど、だからと言って、映画の内容を真実と信じてってあり得ないでしょう
そもそも真実なら映画を撮った人たちが見つけているだろう。
途中早送りしたので、どうやって手に入れたかわからないけれど、会社のクレジットカードを使っていて、何日も無断欠勤しているのに、それがばれないと思っていたり、あまりにおバカで、少しも感情移入ができなかった。
アメリカ映画なのに、どうしてこの駄作の主人公に、わざわざ日本人女性を選んだの?
クミコじゃなくて、ジェニーでもクレアでも良かったんじゃない。
迷惑だわ。
そこのところに興味がわいて、ネットで検索してみると、何とこれは実話を元にしているというじゃない!
そして、アメリカでは有名な話だというから驚きだ。
思わず「ウッソ~」と叫びながら、更に読んでいくと、こういうことだ。
2001年にノースダコタのファーゴで、日本女性が凍死した事件があった。
その女性は、死の数日前、地元の人に地図を見せてファーゴへの行き方を尋ねていた。
ファーゴには見るべきものは何もない、それなのに、何故わざわざそこへ行ったのか?
きっと、その地を舞台にした映画「ファーゴ」で、登場人物が雪の中に大金を埋めた場面を真実だと思い込み、探しにに来たのではないかと話題になったのだそうだ。
その想像もずれて居るような気がするけれど、それだけ、ファーゴが人の行くような場所ではないということかしら。
後に、彼女は恋に破れ自ら命を絶ったことが判明した。彼女は、死に場所を探していたということだろう。
でも、日本女性が埋蔵金を探しに来たという噂は、都市伝説として残った。
日本人女性だったというのも、きっとロマン心を刺激したんでしょうね。
なるほどね~、それなら日本女性が主役なのも仕方がないわ。
でも、クミコの言動はあまりに幼稚、舌足らずのぼそぼそしたしゃべり方で、何かと言えば泣く。
アメリカ人の日本女性への典型的イメージってこうなのかしら?
この映画、アメリカでは高評価だったというけれど、ファンタジーなんでしょうね。
でも、日本ではどうかしら?
私には受けなかったけど。