この夏アメリカにいたときのこと。
うちでは観られないテレビがいつでも見られるので、息子は大喜び。
さっそく好きな番組をセットして(何しろチャンネルが100くらいありますから)かじりついていたのですが、ボストン到着当初からしょっちゅう流れる、
FUSHIGI!
というボールのコマーシャルに目が釘付け。
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このように、このボールをジャグリングしている映像と、どこかの公園でこのボールを持って「アメイジング!」「イットメイクスミーファン!」なんて言っているアメリカ善男善女が交互に映り、フシーギ!フシーギ!と連呼しています。
アメリカメディアにおける日本と言う国の扱いに関しては、またいつかお話ししようと思っていますが、いまだに「ニンジャ」「ブシドー」「ゼン」からある意味一歩も出ていないと言ってよく、ドラマなんぞを見ていても「ひょりろり~♪」と尺八が鳴ったら、なんか仙人のようなおっさんがでてきて、主人公に啓示を与える、みたいなステロタイプばかりなのですが、この商品名も「不思議」。アメリカ人の考えるところの神秘的な、ってイメージですか。
映像を見ると、いかにも重力から解き放たれたように宙に浮いて見えるんですねこのボールが。
手と手の間をまるでするすると浮いているように移動する。
うーん、確かに不思議だ。
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この画像を子細に見て
ちょっと待て。これって実はただの・・・
と思った方。
少し黙っていてくださいね。
さて、このフシギボール、もう息子は欲しくてたまりません。
「これ、次の公文(問題集)のプライズにする!」
勉強の嫌いな息子を持つ親は苦労します。
公文問題集を10日分やったらちょっとしたご褒美でカードやコマなどを買ってやることになっているのですが、そのプライズにフシギボールが欲しいと言い出しました。
アメリカにいるときにアマゾンで宅配を頼むことがあるのですが、滞在中に受け取らないといけないので頼んでもいつ配送になるかわからないようなものはできるだけ着いてすぐ手配しています。
息子がそれを言い出した時には帰国まで一か月ありました。
「いいよ。ネットで頼んであげる」
配送先を借りているアパートの管理会社にしておけば、留守中に部屋に放り込んでおいてくれます。
「三日で配送だって」
「やった!」
「でもまだプライズまで(公文)できてないよ。今からやって」
「は~い」
という、ドラマのようなほのぼのとしたやり取りの後、息子、毎日のように
「フシギ来たかな」
「今日は来たかな」
「いつかな」
と、首を長くして待ち続けました。
しかし、待てど暮らせど、フシギ、きません。
「不思議だね~」
と、お約束のシャレを言い出したころには帰国まであと一週間。
メーカーに電話をしてみました。
繋がりません。
メールしてみました。
曰く
「大変好評で、今配送が滞っています。もう少しお待ちください」
そして得意げな
「フシギボール発送しました!」
と言うメールを受け取ったのは、ロスアンジェルスに向かう空港のラウンジにいるとき。
「どーする?」
「うーん、もうあきらめるか」
アパート管理会社はここ数年の付き合いなので、送ってくれといえば日本まで送ってくれるかもしれませんが、配送代まで持ってくれるかどうか?
そこで、LA在住の友人に相談。
業者から受取人払いで彼女の家に送ってもらい、来年また会う時にでももらいましょう、息子と同年代の女の子がいるので、一年間遊んでもらってよし、ということに決定。
ところが、その女の子もテレビで見て「フシギほしい」と言いだしたらしいのです。
ちょうどよかったじゃないか、と思いきや、何を思ったのかその友人、うちのフシギが届くまで待ち切れず、
別に注文したというのです。
そして、うちに開包せずにそのまま国際便で送ってくれるとのこと。
「うーん、やっぱり、あのCF見ていたら欲しくなるよね」
と言いつつ、待っていました。
そして、ある日届いた国際小包。
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これって、もしかして。
ええい、皆まで言うな。
ただのボールでした
(T_T)
種も仕掛けもない、ただのボール。
ただ、御覧のように二重構造になっていて、外のアクリル部分が動いていないように見え、内側の金属部分が微妙にでこぼこしているので
扱い方によっては、見ている人には無重力に見えないこともない
という・・・。
つまり、やってる人間にとっては面白くもなんともない
という・・・。
俺・・・騙された・・・のか? orz
上の小さな画像は、「練習したらこんないろんなジャグリングができますよ」という練習DVD。
このお兄さんは「フシギ・マスター」つまりジャグラーです。
そりゃ上手いわ。あんたは上手い。
おまけにね、中心が金属なもんだから、やたら重い。
説明によると
「落とすと壊れるので、練習はカーペットの上でやってね」
実物を箱から取り出したとたん
息子「・・・・・・・・・」
母「・・・・・・・・・・」
やおら手にとって床にたたきつけようとする母。
「ママっ!やめて!ほら、こんなにしたら浮いてるように見えるよ?
それにさ、キレイだからオブジェみたいに飾れるよ!」
必死で取りなす息子。
それにしても、日本なら「あれインチキ」ってすぐにネットでばらされるんでしょうにね。
何で配送が追いつかないほどの売れ行きになるかな。
そこで二言目にはエリス中尉が思い浮かべるこの言葉。
「アメリカ人って・・・・・ばか?」
LAの知人も・・・。
しかし、ネット注文のとき「今なら安い夜光るフシギ!要りますか?」
YESをクリックしてしまったアメリカ人以上の馬鹿者はわたしです。
暗い所で光ったっておもしろくもなんともないっつーの。
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四つあれば、こんなこともできるよ、って?ほほう、それは・・・
って誰が買うかあああっ!
うちでは観られないテレビがいつでも見られるので、息子は大喜び。
さっそく好きな番組をセットして(何しろチャンネルが100くらいありますから)かじりついていたのですが、ボストン到着当初からしょっちゅう流れる、
FUSHIGI!
というボールのコマーシャルに目が釘付け。
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このように、このボールをジャグリングしている映像と、どこかの公園でこのボールを持って「アメイジング!」「イットメイクスミーファン!」なんて言っているアメリカ善男善女が交互に映り、フシーギ!フシーギ!と連呼しています。
アメリカメディアにおける日本と言う国の扱いに関しては、またいつかお話ししようと思っていますが、いまだに「ニンジャ」「ブシドー」「ゼン」からある意味一歩も出ていないと言ってよく、ドラマなんぞを見ていても「ひょりろり~♪」と尺八が鳴ったら、なんか仙人のようなおっさんがでてきて、主人公に啓示を与える、みたいなステロタイプばかりなのですが、この商品名も「不思議」。アメリカ人の考えるところの神秘的な、ってイメージですか。
映像を見ると、いかにも重力から解き放たれたように宙に浮いて見えるんですねこのボールが。
手と手の間をまるでするすると浮いているように移動する。
うーん、確かに不思議だ。
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この画像を子細に見て
ちょっと待て。これって実はただの・・・
と思った方。
少し黙っていてくださいね。
さて、このフシギボール、もう息子は欲しくてたまりません。
「これ、次の公文(問題集)のプライズにする!」
勉強の嫌いな息子を持つ親は苦労します。
公文問題集を10日分やったらちょっとしたご褒美でカードやコマなどを買ってやることになっているのですが、そのプライズにフシギボールが欲しいと言い出しました。
アメリカにいるときにアマゾンで宅配を頼むことがあるのですが、滞在中に受け取らないといけないので頼んでもいつ配送になるかわからないようなものはできるだけ着いてすぐ手配しています。
息子がそれを言い出した時には帰国まで一か月ありました。
「いいよ。ネットで頼んであげる」
配送先を借りているアパートの管理会社にしておけば、留守中に部屋に放り込んでおいてくれます。
「三日で配送だって」
「やった!」
「でもまだプライズまで(公文)できてないよ。今からやって」
「は~い」
という、ドラマのようなほのぼのとしたやり取りの後、息子、毎日のように
「フシギ来たかな」
「今日は来たかな」
「いつかな」
と、首を長くして待ち続けました。
しかし、待てど暮らせど、フシギ、きません。
「不思議だね~」
と、お約束のシャレを言い出したころには帰国まであと一週間。
メーカーに電話をしてみました。
繋がりません。
メールしてみました。
曰く
「大変好評で、今配送が滞っています。もう少しお待ちください」
そして得意げな
「フシギボール発送しました!」
と言うメールを受け取ったのは、ロスアンジェルスに向かう空港のラウンジにいるとき。
「どーする?」
「うーん、もうあきらめるか」
アパート管理会社はここ数年の付き合いなので、送ってくれといえば日本まで送ってくれるかもしれませんが、配送代まで持ってくれるかどうか?
そこで、LA在住の友人に相談。
業者から受取人払いで彼女の家に送ってもらい、来年また会う時にでももらいましょう、息子と同年代の女の子がいるので、一年間遊んでもらってよし、ということに決定。
ところが、その女の子もテレビで見て「フシギほしい」と言いだしたらしいのです。
ちょうどよかったじゃないか、と思いきや、何を思ったのかその友人、うちのフシギが届くまで待ち切れず、
別に注文したというのです。
そして、うちに開包せずにそのまま国際便で送ってくれるとのこと。
「うーん、やっぱり、あのCF見ていたら欲しくなるよね」
と言いつつ、待っていました。
そして、ある日届いた国際小包。
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これって、もしかして。
ええい、皆まで言うな。
ただのボールでした
(T_T)
種も仕掛けもない、ただのボール。
ただ、御覧のように二重構造になっていて、外のアクリル部分が動いていないように見え、内側の金属部分が微妙にでこぼこしているので
扱い方によっては、見ている人には無重力に見えないこともない
という・・・。
つまり、やってる人間にとっては面白くもなんともない
という・・・。
俺・・・騙された・・・のか? orz
上の小さな画像は、「練習したらこんないろんなジャグリングができますよ」という練習DVD。
このお兄さんは「フシギ・マスター」つまりジャグラーです。
そりゃ上手いわ。あんたは上手い。
おまけにね、中心が金属なもんだから、やたら重い。
説明によると
「落とすと壊れるので、練習はカーペットの上でやってね」
実物を箱から取り出したとたん
息子「・・・・・・・・・」
母「・・・・・・・・・・」
やおら手にとって床にたたきつけようとする母。
「ママっ!やめて!ほら、こんなにしたら浮いてるように見えるよ?
それにさ、キレイだからオブジェみたいに飾れるよ!」
必死で取りなす息子。
それにしても、日本なら「あれインチキ」ってすぐにネットでばらされるんでしょうにね。
何で配送が追いつかないほどの売れ行きになるかな。
そこで二言目にはエリス中尉が思い浮かべるこの言葉。
「アメリカ人って・・・・・ばか?」
LAの知人も・・・。
しかし、ネット注文のとき「今なら安い夜光るフシギ!要りますか?」
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YESをクリックしてしまったアメリカ人以上の馬鹿者はわたしです。
暗い所で光ったっておもしろくもなんともないっつーの。
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四つあれば、こんなこともできるよ、って?ほほう、それは・・・
って誰が買うかあああっ!