してみた、って、まさかブログに書くためにわざとしたんじゃあるまいな、って?
ま、まさか、そんな~いくらなんでも・・・ねえ。
アメリカでは車が無いと生活できない場所がほとんど。
我が家が毎年訪れるボストン郊外など、幹線道路には人のための歩道すらありません。
コミューターと言われる都心への電車に乗るにも、駅まで車で行って、
駅前の駐車場(勿論タダ)に終日停めておくのです。
サンフランシスコのような都会であっても、車が無くては買い物一つ行けません。
ショッピングモールやお店の駐車場は無料ですが、パーキングは一般に高く、さらに
路上駐車はほとんどがコインメーター。
一般の道路は大抵駐車可で、住宅地などは基本どこでも停められるのですが、その際、
角ごとにあるこのような看板を注意しなくてはなりません。
これは、交通局に行って取得するGパーミットを貼っている車、つまりこの付近の住民以外は
平日日中は2時間まで駐車を許可している、ということが下に書かれており、
上の赤い看板は第1、第3火曜日の12~2時までの間は掃除の車が通るから駐車禁止、
というお知らせをしています。
このシステムはアメリカ全土共通であるため、旅行者や来たばかりの人と違って、
アメリカ人ならうっかり禁止時間に停めて、切符を切られることなど無いのかと思うと、
それが、必ずいるんですね~。
看板を見間違える人が。
繁華街、都心部はこれ以外にも夕方のラッシュアワーは駐車禁止、などという
細かい特別ルールがあったりして非常に紛らわしいのです。
昔都心でこの「特別禁止時間」に気付かず眼の飛び出るほど高い罰金を払ったことがあります。
掃除の車の前には、露払いのように、このような一見かわいらしい取り締まりの車が
ちょろちょろ走って、健気にお仕事して回ります。
乗っている人は大抵でっぷりしたアフリカ系などで、全く健気でも可愛くもないんですが。
この車は、坂のてっぺんにいるところをかなり遠くから写真に撮ったのですが、このような
サンフランシスコ名物の眼もくらむような坂でも彼らは臆することなく、くまなく走りまわっています。
普通の車でも相当怖い傾斜なのに、あの車で、特に下りは怖いだろうなあ。
しかしそれも当然と言えば当然。
彼らは民間の取り締まり員で、給料はなんと歩合制。
生活かかってますから、気合いも入ろうというものです。
そして、ドライバーのクレームには決して耳を貸しません。
日本でも、取り締まり員に喰ってかかったり暴力をふるったり、という話がありますが、
ここアメリカでは文句は基本。喰ってかかるくらいは当り前。
なんと取り締まり員の過酷なお仕事をドキュメントにした
PARKING WARSという番組があるくらいです。
切符切られた人が、キレまくって係員を罵ったり、迫ってきたり、が毎週面白おかしく放映されます。
こんな獰猛なおばちゃんに襲いかかられたら、気の弱い人は泣いちゃいますね。
右画像の女性も、レッカーで車を引っ張られてしまい怒り心頭。
お上品な見かけによらず激しく食ってかかりますが、そんなことにひるむ係員ではありません。
「お金あげるからバスで帰ってください」・・・・ん?
良家の奥様に見えたけど単なる財布を忘れた愉快なサザエさんだったのか・・・・・
・・・・・という様子がテレビショウになってしまうアメリカ。
トラブって激している様子を全米に報道されても誰も気にしていないのがさすがです。
路上駐車用のメーター。
クウォーター(25セント)、10セント、5セント玉が使えます。
サンフランシスコは駐車料金が異様に高いので有名で、
例えば私が今回違反をして切符を切られたウェルズリーなどは、25セントで1時間チャージされますが、
なんとここでは25セント硬貨一枚がわずか8分。
(などと言ってみましたが、よく考えたら一時間停めるのに2ドル、つまり160円。安っ)
ここに着いてまずすることは、銀行で20ドルをまず全部クウォーターに変えることです。
でないと、小銭を作りに行っている間に切符を切られているなんてことになるからです。
変わっていなければ、駐車違反は日本円で1万3千円くらいのはず。
消費物価の安いアメリカでは異常な金額です。
おそらく
「クウォーター作りに行っていたのに、なんで違反なのよ!」
「違反は違反です」
「くぁwせdrftgyふじこ!」
「あーあー聞こえません」
「ぐぬぬ・・」
というPARKING WARが繰り広げられ、市民が文句を言いまくった結果だと思われますが、
今年、一部のメーターが最新型になっていました。
いかにもアメリカ。クレジットカードで払えるのです。
一度使ってみましたが、カードを挿入し、何分停めるか最初に選んでピッと画面を押すだけ。
勿論従来のようにコインも使えます。
こんな変革は実にてきぱきとやる国、それがアメリカです。
それでは本日タイトルの、わたし自身の違反についてお話します。
ボストンに着いてすぐのある日、なんとなく車を停めて向かいのお店に入り、
3分くらいしてから「あ、コイン入れなきゃ」とドアを開けたら・・・・
わずかの隙にこのような派手な色の封筒の中に不幸の手紙が。
やられた・・・・・・・・orz
さっきも言いましたが、一時間わずか25セントですよ?
円高なのでわずか20円ですよ?そんなもん入れ忘れるなつーの。
チケットには車のナンバー(何故かこのとき借りたプリウスは、ペンシルバニアナンバー)、
時間、場所、パーキングメーターのIDがきっちり記載されていました。
わずか3分でこれだけきっちり登録するとは、何たる匠の技。
しかし不幸中の幸い、罰金はわずか15ドル。
地価が安くメーターが安いので、罰金も安いわけですね。
それにしてもサンフランシスコの10分の1強ですよ。
アメリカでは罰金の支払いに警察署に行く必要はありません。
コンビニに支払いに行く必要もありません。
勿論、免許の点数が云々などというシステムもありません。
罪悪感など感じる必要もありません。淡々とHPから支払うのみ。
無精者の国ではウェブで支払えるようにしておかないと、行政が催促する羽目になりますので、
支払いシステムも実に簡単で便利です。
右側のチケットにはちゃんと「ウェブサイトで払えます」と書いてあって、HPのアドレス記載。
部屋に戻ってすぐにページに行ったら、画面にはしっかり乗っていた車のナンバーが登録されていて、
「こんなことだけはてきぱき進めおってからに・・・」
と苦々しく思いつつも、とっとと支払いを済ませました。
これはサンフランシスコで見た、通りに面したガレージのドアに貼ってあるもの。
そう、路駐の際、たまーにガレージのドアを塞いで停める迷惑なうっかり者がいるんですよ。
今回、うちのアパートでも一回、私のアルティマ(ティアナ)と、アジア系のカップルのBMWが
こういう車に出口をふさがれてアパートから出て行けなくなったことがありました。
私たちはそれで出かけるのをやめてしまいましたが、彼らはトウイング(レッカー)を
電話で呼んでいたようです。
それこそ光の速さでやってきて、あっという間に車を持って行ってくれるのです。
品物の配達に3日間のずれがあるのが普通のこのアメリカで、実に迅速な対応をするのが、
この民間のレッカー会社。
こういう業種だけは、信じられないくらいてきぱきとお仕事をしてくれるんですね。
レッカーの御代金は勿論、1日あたりいくらかの保管料金込みで引っ張った車の主に請求されます。
昔アパート敷地内で間違ったスペースに停めて持って行かれたことがあるので知ってますが。
で、この文句ですが
「ここに停めた最後の車は
まだ見つかってません」
じわじわ怒りが伝わってきますね。
わざわざ開けた銃痕が住人の抑えきれない感情を表現している作品です。
何度か出て行けなかったことがあったんだろうなあ・・・・。
それにしても、日本に帰ってきてガソリンを入れるたびに1万円近いお金が必要なのに、
今更ながら暗澹とする思いです。
サンフランシスコで借りていたニッサン・アルティマですが、1カ月の間ガソリンを入れたのは一度だけ。
こんな坂を毎日走り回っているのに不気味なくらいガソリンが減らないので
「もしかしたらケージの故障?」と思ったくらいです。
日本車凄すぎ。
そしてさらに、ガソリン追加で払ったのはたった30ドル(2400円)。
これでアメリカ人は「ガソリン高い!」って怒ってるっていうんですが。
どう思います?