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平成30年度 想い出アルバム〜自衛隊イベント編その3

2019-01-04 | 自衛隊

お正月の三が日、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

わたしは海保観閲式で歩いた、横浜の港に行きました。
かつて引き込み線だったレールの跡をそのまま残した歩道を
跨ぐように建つホテル「ナビオス横浜」。

ここは知る人ぞ知る「海員会館」でもあります。

新年のあけおめメールをある元海上自衛官に送ったところ、
お正月をここで過ごすのを恒例にしていると写真付きで返事が来ました。

山下公園も久しぶりに歩いてきました。

氷川丸を繋留している鎖は決して揚げられることがないため、
ゆりかもめたちがお行儀よく整列して止まっています。

「かもめの水兵さん」

という歌が浮かんできました。

このあと、TOと映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ましたが、
満席状態で、日本人はクィーン好き、という噂を裏付けていました。

よかったですよ〜〜〜!

男同士のラブシーンは観ていてなかなか辛いものがありましたが、
特に最後の20分間、ライブエイドのシーンは圧巻で涙が溢れました。
猫好きにもおすすめ(笑)

 

さて、昨年一年で参加した全ての自衛隊イベントを振り返って、三日目です。
自分でもよくまあこれだけ駆け回ったもんだとちょっと驚きました。
その全てについてこれだけ事細かに報告しているわけですが、
仕事でもなければしがらみがあるわけでもなく、ここで詳細に報告しても
なんの報酬があるでなく、ただひたすら好きでやっているというのがね(呆)

この熱意はどこから来るのだろうと自分なりに分析してみたところ、
やはり根源はこの組織で働く人々への興味なのだろうと思います。

そして彼らが任務に当たる姿から一般人の視点で感じたことを、
共有したいという思いから当ブログでの発信を続けています。

その際、必要以上に皮相的な賞賛をしたり、或いは浅い知識で批判したり、
ましてや良かれと思って代弁者を気取るなどという態度は厳に慎む、
というのが、自衛隊に関わる一般人としての最低限のマナーだと思っております。

 

海上自衛隊八戸基地見学 5月某日

 

先般のレーダー照射事件で世界の注目を浴びることになったP-1は、
厚木の第4航空群所属で、警備区は事件のあった
能登半島近海のFEZにも及ぶわけですが、この第二航空群は東北にあって
日本海北部、北海道周辺海域を中心とした監視活動を行なっています。

この基地見学では、基地をあげての「見学コース」をご用意いただき、
P-3Cのエンジン換装の瞬間を整備室で見せていただくことができました。

後から別の自衛官に聞いたところ、わたしたちが見学する時間に
ちょうどこの瞬間が行われるべく時間調整して下さっていたとのこと。

また、P-3Cの内部見学はもちろん、ボムベイの中を見ることもできました。

航空基地で重要なのは航空火災に備える設備。
というわけで消防車に乗って放水経験などもさせていただきました。

管制塔、地下司令室など、撮影不可の部分にも潜入したぞ。

この時、哨戒中のP-3Cをモニターできるところがあったので、
今どこにいるかリアルタイムで教えていただいたのが忘れられません。

今にして思えば、先般の能登半島沖の事案って、厚木の基地はもちろん、
米軍ともリアルタイムで共有し、経過観察していたってことですよね?

うーん・・・韓国海軍、そのことも知っていながらなぜしらばっくれる?

ついまた画像をあげて羨ましがらせてしまう、八戸基地の喫食体験。
あのね、みなさん、もう本当にお世辞抜きでマジおいしかったんですよ。

聞けば士官と曹士の間に食事内容の差別は存在しないということ。
(違うのは来客用に設えられた立派な食器だけ)

三つ葉たっぷりの二色丼、煎餅の混入した八戸名物せんべい汁、
山菜の天ぷらなど、下手な料理屋よりずっと美味しくて・・。

ここの賄い食べるためだけにもう一度八戸に行きたいくらいです。

海上自衛隊阪神基地隊 サマーフェスタ 7月21日

もうとにかく異常に暑い一日でした。
しかし炎天下で行われるステージに出演するアイドルのために
開門前からファンが列を作って並んでいたというこの日のサマーフェスタ。

鉛筆細密画の菅野泰紀氏の作品展で展示されていたP-1の絵。

韓国側が今回のレーダー照射事件で、

「神風のように低空飛行してきた。日本は謝れ」

と言ってきているそうですが、つまり心象的にはこんな風だったってことですか。
なんでも韓国側では反論のための証拠動画を鋭意製作中とのことですが、
いっそ素材としてこの画像を使っては如何か(煽りまくり)

この日の阪神基地隊プレゼンツ防衛セミナーはなんとパネリストに
神戸のご当地アイドルを大抜擢しての開催となりました。

はっきり言ってかぶりつきのアイドルのファンたちにとって
内容はどうでも良さそうな風情ではありましたし、
そもそもアイドルがアイドルらしく全くの無知だったのも何でしたが、
正直、下手に小賢しく政治に首をつっこむモデルなんかより
芸能人としてはよっぽど分をわきまえていて好感が持てました。

自衛隊の防衛イベントとしては異色でしたが大成功だったと思います。

潜水艦救難艦「ちはや」の一般公開を行っていました。
潜水艦救難艦は実に見学のしがいがある自衛艦です。

DSRV、潜水艦救難艇やその電池のための専用の電池室(冷房入り)
だけでも、大抵の人には初めて見るものとなるはず。

この時「ちはや」が行ったえひめ丸の遺体収容活動についても語ってみました。

護衛艦「さざなみ」も岸壁に繋留されていました。
格納庫ではAEDの使い方や人工呼吸のやり方を教えるコーナーあり。

とにかく暑くて、甲板に上がるのも躊躇われるほどでしたが、
そんな自分に鞭打って一通り見学を終了。

基地構内のプールでは、模型潜水艦の展示も行われていました。
オーナーはラジコン模型を水中で操縦することが目標です。

陸上自衛隊総火演

例年これも艱難辛苦を乗り越えて見学している総火演。
今回は実際に行ったわけではなく、バーチャル参加です。

ちょうど開催日に息子の大学のオリエンテーションが重なってしまい、
せっかくのチケットを友人に譲って、アメリカからリアルタイムで
譲ってあげた人に強制的に報告をさせながら、ライブ映像を見ていました。

写真は実際に参加された方のものをお借りしました。

2018年は、陸自がその主装備を水陸両用車と装輪装甲車のMCVに切り替えた、
歴史的転換点だったかもしれません。

海上自衛隊潜水艦「おうりゅう」命名・進水式

高松行われた「しらせ」の艦上レセプションが台風で中止になり、
アメリカ帰国後最初の自衛隊イベントは「おうりゅう」の進水式でした。

三菱重工業で行われる式典は写真の撮影を厳しく禁じられているため、
式典の途中の経過をここでお知らせすることはできません。

ちなみに三菱での進水式は滑り降り式ではなく、注水式なので、
「日本三大がっかり」の一つ、という人がいたくらい肩透かしでした。

注水式とは、注水された船渠に潜水艦を3時間かけて沈めるので、
ずっとそれを見ているわけにはいかないのです。

自衛隊記念日 観閲式 

今年の観閲式総合予行は体育の日に行われました。

本来なら観艦式の予定でしたが、オリンピック開催の際に陸自駐屯地が

資材置き場となるため、順番を入れ替えたという説明がされました。 

陸自主体の観閲式はとにかく行進がメインです。

スペクタクル性には欠けますが、わたしはこの全軍が
行進してくる姿に軍隊の「練度」が表れるということもあり、
つまらないなどとは一度も感じたことがありません。

軍服での行進、その統制美にとにかく心が湧き立つのを感じます。

観閲式のためだけに結成され、行進の訓練を受けるという女性部隊。

落下傘降下、航空展示も予定通り行われました。
F-35の展示、オスプレイも本番にはやってきたようです。

そしてこの観閲式でも最も注目度の高買ったのが水陸両用車部隊でした。
待ち時間には新しく作曲された「水陸起動団の歌」も披露されました。

歌詞の後半は予想通り、「すーいりーくきーどうーだん〜〜」
となっていました。

アメリカ海兵隊の水陸両用車と陸自のそれが並んで祝賀車両行進をしたのも
今年の観閲式のクライマックスでした。

海兵隊部隊からは第3強襲水陸機動大隊が参加。

 

そして今年の関越を通して強調されていたのは

「クロス・ドメイン(領域横断作戦)」

という言葉でした。

簡単にいうと、宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域を
防衛という軸中心に横断して実現する体制の構築です。

観閲式本番には別のイベントが入り、参加は叶いませんでした。


続く。