五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

スーパーのお嬢さん

2008-07-09 16:25:31 | 私の周りの人

義父に酒がなくなったので、買ってくるように頼まれた。
えっ?この間12本も買った気がするんだけどな。
まあいい。

今日はポイント10倍日、という店はうちからけっこう遠い。
ガソリン代かけてまで行くべきか?悩んだが、
酒がなくなると悲しいだろうな、とスーパーまで行った。
(ああ、優しい嫁)

そこのスーパーでこの間酒を買ったとき、レジで多くとられたので、
今回は絶対そんな間違いをさせないぞ、と意気込んでいたら、
ポイントカードを出すのを忘れた。せっかく10倍日に来たのに。
袋詰めしている時に気づいて(エライ!私)レジの人に言った。
そしたらレジの女の子「せっかく大きい買い物したのに、気づいてよかったですね」と言ってくれた。

ここからが本題で、
そのレジの女の子がすっごくかわいくてとっても愛想がいい
今どきの若い芸能人を知らないので、ちょっと似てはいないが小倉優子のような感じ・・・と言ったらいいかな。
写真をアップできないのが非常に残念

そこのスーパーは安いだけがとりえの、乱雑な感じのスーパー。
ついこの間まで60歳は過ぎているんじゃないかと思われる女性がレジを打っていた。
それが、急に花が咲いたようなレジカウンターである。

 なんでこんなスーパーに勤めているのだろうとオバサンは妄想する。
ショップの店員だって十分にやっていけそうだ。
コンビニだってきっと若い男の子が彼女目当てで来て売上だって伸びそうだ。
私がコンビニの経営者だったら、「今より給料高くする」と言って、スカウトする。

 常に男の子の目線が鬱陶しい、このスーパーはオバチャンやおじいちゃんしか来ないから、気が楽だ、と思ってるのかもしれない。

綺麗な子は私達が想像もできないような嫌な目にあっているんだろうな


ブルーベリー/重松清

2008-07-09 10:10:22 | 
ブルーベリー
重松清
光文社

このアイテムの詳細を見る

地方から東京に出てきて、早稲田大学での学生生活を過ごした、現在45歳の彼。
彼とは、重松清本人か、若干フィクションが入っているのかわからない。
私とは5歳違いだけど(私の方が年上)固有名詞のひとつひとつが懐かしい。
ただ、私は地方のしがない短大生だったけれども、彼はワセダ。圧倒的に華やかさが違う。

それぞれのエピソードに「そうそう」と共感しつつ、一番共感したのは、
冒頭の「東京に門前払いをくらった彼女のために」だった。

この作品は、彼の出会いと別れを綴った短編集なので、終わり方に着地点がないのがどこか不完全燃焼だった。
特に「君の名は、ルイージ」
双子の姉妹の頭のいい方の姉が、つい悪戯で、デートを頭の悪い方の妹に替え玉として行かせた。そしたら妹は彼とホテルに行き、結局姉は彼に振られ、妹の方を選んだという。「それっきり」と言われても、その姉が今はどうしているのか気になる。

一番ちゃんと着地してウルッときたのは
「人生で一番大事なものは(けっこう)ホイチョイに教わった」
である。
見栄っ張りなナカムラくんは、「幸せは、『他人の羨ましさ』で決まるんだ」と豪語していた。彼から、毎年見栄っ張りな年賀状が届く。しかしあるときからパタッと来なくなる。噂によると生まれた娘さんが障害をもって生まれたらしい。彼ら家族と会う機会があった。
三人手をつないでいるのを見ると「幸」を横にした倒したように見えた。

私も、同じ時代を過ごした人達が、みんな幸せでいてくれたら、と願わずにいられない。