五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

カツラ美容室別室/山崎ナオコーラ

2008-07-20 16:57:12 | 
カツラ美容室別室
山崎 ナオコーラ
河出書房新社

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ものすごく下世話な興味で本をとってみた。
「カツラ美容室別室」の店長は、ひと目でカツラとわかるカツラをかぶっている。
なにかそこにポリシーはあるのか?
文学的な何かがあるのか?

最後まで読んだが、そのような記述はなかった。

美容院を舞台に繰り広げられる恋愛のような、友情のような、
そんな事がのらりくらりと綴られている。


義姉のダンナは、カツラをかぶっている。
25年前この家に嫁に来たとき以来、ずっと同じ髪型だ。
いや、私が気づかないだけで時々更新しているのかもしれない。
数年後には定年なのに、25年間ずっと黒々として、ふさふさの七三分けだ。

たぶんカツラをつけたのは、30代前半
自分ではずし時を模索しているのだろうか。
それとも死ぬまで全うしようと決心しているのだろうか。

そんなカツラ派の苦悩や悲哀をこの小説に求めた私がバカだった。