五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

同級会の写真

2008-07-23 18:49:33 | わたし
同級会の案内が送られてきた。
その封筒には、去年の同級会の写真も同封されていた。

48、9歳の集合写真。
しかもA4に引き伸ばされているし。
そしてご親切にもその飲み会の時のスナップ写真まで入っている。

酔って無防備な顔した48の女・・・
速攻、破いて捨てた。
せっかく現像して送ってくれたの幹事の人ごめんなさい

しかし、この写真をどう扱えというのか。
アルバムに貼る?
まさか写真立にせぃ、と言うんじゃないよね。

それにしても49歳の男女の集合写真は
おっさん、おばさんの集まりである。
個人個人見ると「全然変わらないわね~」なんだけど、
立派な中年である。

写真は残酷だ

シズコさん/佐野洋子

2008-07-23 17:50:08 | 
シズコさん
佐野 洋子
新潮社

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絵本作家、エッセイストでもある佐野洋子の母親『シズコさん』との葛藤の半生を書いたエッセイ。

のっけから「私は母が嫌いだった」という文を読んだのは初めてである。
衝撃的だった。
これほどまでに母を、家族を赤裸々に綴った本を私は読んだことがない。
母のことに限らず、父親が亡くなったとき、「ホッとした」とも書いてある。

命を削るように書いた母との半生
著者は癌で余命幾ばくもないことを告白している。
だからこそ書ける文なのだろうか。
ぐさりと自分に向けられる刃のように突き刺さる。

私は母が嫌いだった。
結婚という手を使って母の呪縛から逃れた。

著者は50年以上の引きずった苦しみから、ある日奇跡のように
「氷の熱湯をぶっ掛けたように・・溶けだした憎しみ」から開放された。

私にも「和解の時」が来るのだろうか。
「介護」という問題に直面した時、母子はどんな関係になるのだろう。

その時がそろそろと近づいているのを感じて、
自分の中の冷酷な部分が頭をもたげて来そうで恐ろしい。