五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

アートな人々

2010-02-07 20:51:04 | お出かけ

昨日妹から
「うちの娘が演奏会に出るんだけど一緒に行かないか」
とお誘いがきた。

こんな猛吹雪に一歩も家を出たくないのだけど、
せっかく誘ってくれたので行ってみる。

心の中は、あーめんどくせ!です。
いつもはコートを羽織るから、下はどうでもいいかっ
とおしゃれとはかけ離れた思考で生きているので、
「ホテルでやるらしいし、脱いでも一緒に行く人が恥ずかしくない格好」
を心がけて着替える。

でもやっぱり寒いし、ズボン。
さすがに長靴はまずいだろうとブーツを履く。

吹奏楽の演奏は何度となく聞いたことがあるけど、
今回の演奏会は、室内管弦楽というのか、ヴァイオリンですぞ、ヴァイオリン
(姪っ子は助っ人で出演、木管楽器です)

「お足元が悪い中、演奏会に足を運んでくださってありがとうございます」
って、お足元どころじゃなく、遭難しそうになりましたよ。

こんな悪天候にも係わらず、ホテルでたぶん一番大きい部屋は観客でいっぱいな事に驚く。

そして、こんな田舎にもヴァイオリンなんか弾く人達がいたことに驚く。

「同じようなところに住んでいても、私とは全然暮らし方が違うんだろうな」
と優雅な演奏を聴いて、落ち込んだ気持ちになる。

アートな趣味を持ってる人達が羨ましい。

ちびっこ達もキーキーする演奏を披露。

妹に「孫ちゃんにもやらせてみたら?」
と言われたけど、きっと叩き割るような気がするので止めときます。

でもケースを抱えているだけでいいとこのお嬢ちゃんに見えるよね。

田舎に住んでいるとか、親が無趣味というので
子供の無限の可能性を伸ばしてやれなかったんだろうか、
と子育てが終わった今でも思うことがある。

でもこの親の子だもの、芸術的な才能や飛びぬけた運動能力なんかやっぱりないな、
と思いなおす。

いい音楽を聴いたはずなのに、
普段の自分の生活が惨めに思えてきてちょっと落ち込む。

車の外は猛吹雪だし、
私の心も寒風が吹き荒びました。

余談ですが、
こんな吹雪なのに、ホテル周辺や本屋さんなど車がいっぱい。

さすが豪雪地帯に住む人達?
この冬一番の寒波をモロともせず、淡々と普段通りの生活をしてます。