この小説を図書館で予約する時、
題名をよく覚えていなくて、
「え~っと、東野圭吾のしん・・・」と言葉を濁して言ったのですが、
係りの人が、「ああ、しんざんものですね」と教えてくれた。
自分の心の中では「新・輩・者」という言葉が断片的に浮かんでいて、
新輩者ってなんだ?
と、密かに心で格闘していたのだ。
あ~よかった、「しんぱいしゃ」と口にしなくて。
しかし、たぶんこの題名の漢字を読んでも私は「しんざんしゃ」と言ったに違いない。
そして、係りの人は「この人はよく本を借りに来るけど、漢字知らないんだ」
と心で笑うに違いない。
「しんざんもの」そう、その語句は聞いたことがある。
普段口にする言葉ではないけど。
反対語は「古参者」
でも、「しんざんしゃ」と入力しても、「新参者」と出るから、あながち間違いではないのか?
10年位前、桐野夏生のことを図書館の係りの人に
「きりのなつき」と言ってしまったこは、過去のシミのような汚点だ。
当時、岡本夏生(なつき)というタレントがいた。
とんだとばっちりだけど、私は彼女を恨んだ。
今回はこんな話ではなく、新参者がドラマ化されるという話。
この小説の加賀恭一郎という刑事役が阿部寛に決定したらしい。
あの本を読んでいて、きっとこの新参者も映像化されるんだろうな、と踏んでいた。
阿部寛か・・・ぴったりと言っちゃ、ぴったりかもしれない。
東野さん、儲かってますね。