当地では、6月頃に田植えが始まりますが、これと時を同じくして「蛇」に遭遇することがあります。
その蛇は毒蛇のマムシです。
マムシは湿った溝や河川の草むらを好むことから、水田や小さな川周辺は勿論、田畑にも出現するので、田植えが始まった水田近くの草むらには気を付ける必要があります。
実際、菜園仲間のT氏は毎年数匹のマムシに遭遇しており、何匹も捕獲しているのだそうです。
皆様も毒蛇に咬まれないように十分ご注意ください。
・これが毒蛇のマムシです。
ところで、「蛇」と言えば、「蛇の道は蛇」という諺があります。
この諺では「蛇」を「じゃ」と「へび」とに区別して読んでいますが、何故なのでしょうか?
その由来を調べました。
「蛇の道は蛇の由来」
「蛇の道は蛇」とは、もともと『蛇(じゃ)の道は蛇(へび)が知る』といわれていた言葉が短縮されたものです。
そして、その意味は、「大蛇の通る道は小蛇(こへび)がよく知っている」。
即ち、同類の者は互いにその方面の事情に通じている。同類であればよく分かるという意味を表し、同じような生き方をしてきた人の考えは深い関わりがなくても理解できるという例えで使用されます。
同じ仕事をしている同類であれば、ある程度その世界に通じているため、他の人にはなかなか理解しにくいことも自然と伝わるという事です。
『「蛇」を「じゃ」と「へび」と読む理由』
この諺で「蛇」を「じゃ」と「へび」に読んでいます。
その理由については、前記したように、『蛇(じゃ)の道は蛇(へび)が知る』からで、
・『蛇(じゃ)』は大きな蛇を表しており、
・『蛇(へび)』は小さな蛇のことを指しているのです。
つまり「蛇の道は蛇」とは、『大きな蛇が通る道は小さな蛇でも知っている』ということから、「じゃ」と「へび」に区別した読み方となっています。
「悪い意味ではない」
「蛇の道は蛇」という言葉は、ドラマや小説の中などでも『悪人のすることは同じ悪人が知っている』といったニュアンスでたびたび使われています。
「蛇」に対する印象もあるのでしょうか、この言葉によくないイメージを感じている人は多いかもしれません。
しかし、この諺はネガティブな事柄以外に対しても使用できるので注意が必要です。
例えば、
・「さすが蛇の道は蛇だ。母親に髪を切ってもらうよりも、美容院で切ってもらった方がおしゃれなスタイルに仕上がった」
・「蛇の道は蛇といわれるように、パソコンに関する不調の原因は、エンジニアに聞くべきだ」
・「こんな難題をクリアするなんて、さすが蛇の道は蛇ですね」
など、「蛇の道は蛇」は本来は悪い意味を持つ言葉ではありません。
しかし、ネガティブなイメージしか知らない人に対しては、何気なく使うと相手に誤解される可能性があります。
褒め言葉として使う場合には注意が必要です。