平成28年も今日が大晦日となりました。
皆さまにとって今年はどんな年でしたでしょうか?
昔の庶民には「七味 五悦 三会(しちみ ごえつ さんえ)」と呼ばれる風習があったそうです。
これは大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながら、家族でこの1年で体験した味や喜びなどを語り合うものです。
七味とは、「今年味わった七つの美味しいもの」
五悦とは、『今年感じた五つの悦び」
三会とは、「今年あった三つの喜ばしい出会い」
です。
一年を振り返ると、ややもすると苦い記憶ばかりが出てくるのが人の常だと思いますが、よい事を合わせて15も言えるというのは、少しでも気持よく新年を迎えるための、昔人の知恵なのかもしれません。
今日は「七味 五悦 三会」を語り合って、幸せな気分に浸りながら新年を迎えては如何でしょうか。
ところで、12月末日を何故大晦日(おおみそか)と言うのでしょうか?
そこで調べてみました。
大晦日の「晦(みそ)」は「三十路(みそじ)」と言う言葉に使われている、「三十(みそ)」と同じ意味で「30」という数字を表しています。
つまり、「晦日(みそか)」は「30日」という意味で、これは、昔、まだ日本で太陰暦が使われていた頃、毎月の末日であった30日を意味する言葉なんだそうです。
太陰暦は月齢に対応していたので、お月さんが新月となる瞬間を含んだ日を1日(ついたち)、即ち、その日を「月立:ついたち」と呼んでいたので、毎月の最初の日を「ついたち」と言うようになりました。
そして、15日の満月を過ぎて月が段々と小さくなって、とうとう見えなくなってしまった日を「月が隠れてしまった日という意味で、「月籠り(つごもり)」と呼んだのです。
この「月籠り(つごもり)」は、大晦日(おおみそか)の「晦」という字でも表されるため、毎月の最後の日、つまり当時の暦の30日を「晦日(みそか)」あるいは「晦(つごもり)」と呼びました。
そして、この「晦日(みそか)」に「大(おお)」を付けることで、「大晦日(おおつごもり)」あるいは「大晦日(おおみそか)」と呼んで、毎年1年の最後にやって来る日を表すようになった、と言われています。
さて、今年一年、拙劣なブログにアクセスいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
来たる年が 皆様方にとって よい年となりますようお祈り申し上げます