らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

大晦日の謂れ

2016-12-31 | 季節

平成28年も今日が大晦日となりました。
皆さまにとって今年はどんな年でしたでしょうか?

昔の庶民には「七味 五悦 三会(しちみ ごえつ さんえ)」と呼ばれる風習があったそうです。
これは大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながら、家族でこの1年で体験した味や喜びなどを語り合うものです。

七味とは、「今年味わった七つの美味しいもの」
五悦とは、『今年感じた五つの悦び」
三会とは、「今年あった三つの喜ばしい出会い」
です。

一年を振り返ると、ややもすると苦い記憶ばかりが出てくるのが人の常だと思いますが、よい事を合わせて15も言えるというのは、少しでも気持よく新年を迎えるための、昔人の知恵なのかもしれません。
今日は「七味 五悦 三会」を語り合って、幸せな気分に浸りながら新年を迎えては如何でしょうか。

ところで、12月末日を何故大晦日(おおみそか)と言うのでしょうか?
そこで調べてみました。

大晦日の「晦(みそ)」は「三十路(みそじ)」と言う言葉に使われている、「三十(みそ)」と同じ意味で「30」という数字を表しています。
つまり、「晦日(みそか)」は「30日」という意味で、これは、昔、まだ日本で太陰暦が使われていた頃、毎月の末日であった30日を意味する言葉なんだそうです。

太陰暦は月齢に対応していたので、お月さんが新月となる瞬間を含んだ日を1日(ついたち)、即ち、その日を「月立:ついたち」と呼んでいたので、毎月の最初の日を「ついたち」と言うようになりました。
そして、15日の満月を過ぎて月が段々と小さくなって、とうとう見えなくなってしまった日を「月が隠れてしまった日という意味で、「月籠り(つごもり)」と呼んだのです。

この「月籠り(つごもり)」は、大晦日(おおみそか)の「晦」という字でも表されるため、毎月の最後の日、つまり当時の暦の30日を「晦日(みそか)」あるいは「晦(つごもり)」と呼びました。
そして、この「晦日(みそか)」に「大(おお)」を付けることで、「大晦日(おおつごもり)」あるいは「大晦日(おおみそか)」と呼んで、毎年1年の最後にやって来る日を表すようになった、と言われています。

さて、今年一年、拙劣なブログにアクセスいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

来たる年が 皆様方にとって よい年となりますようお祈り申し上げます

 


干支の引継ぎ式

2016-12-30 | 地元紹介

先日、大阪の通天閣では、毎年恒例の干支の引き継ぎが行われました。
関西の方はよくご存知ですが、全国には知られていないかも知れないので取り上げることにしました。

干支の引き継ぎ式は昭和31年に現在の通天閣が開業してから毎年年末に行われている行事で、今年で61回目となります。
本物の動物同士が世相をテーマに対面・対談し、この一年の反省と来年の抱負を談話発表のスタイルで語り合う場として行われ、毎年ゲストによる「ダジャレ」を用いた口上が名物の一つとなっています。

引き継ぎ式が行われる通天閣には、今年の干支“申(さる)”が中村芝翫(しかん)さんを従えて登場し、来年の干支の酉は、元は動物園のエサ用で、関西では奇跡のニワトリと言われている「マサヒロくん」と「ヨシトくん」が登場して対面しました。



はじめに、通天閣を運営する会社の西上社長がサルを肩に乗せ、
「猿も木から落ちるの驚きの連続の一年、今年も反省材料にことキャキャない(こと欠かない)年になりました。地震に、高齢者の運転に、薬物乱用、スマートフォンゲームの歩きスマホ急増や国民的アイドルグループの解散騒動と、気持ちがくサル(腐る)年でした。みんなモンキー(文句)言わんといて!、サル(去る)年は追わず、来年を前向きに迎えましょう。」
とだじゃれを交えた口上で1年を振り返りました。

これに対し、ことし歌舞伎の大名跡を襲名した歌舞伎俳優の中村芝翫さんが酉年の口上として、
「来年も大きくはばたく年に致しましょう。飛ぶ鳥を落とす勢いで、幸福と繁栄をトリ(取り)込み、世の中が色トリドリ(とりどり)の幸せにうっトリ(うっとり)包まれるように。日本の元気をトリ(取り)返すぞ!」
と、トリにちなんだ口上で来年の抱負を述べました。

今年のゲストには、歌舞伎の重要な名跡「芝翫」を八代目として襲名し、来年1月2~26日に大阪松竹座(中央区道頓堀)で開幕する襲名披露公演を行う、中村橋之助改め中村芝翫さん(51歳)と、同時に襲名した息子の橋之助さん(20歳)、福之助さん(19歳)、歌之助さん(15歳)が登場し、会場は歓声と拍手に包まれていました。

いかにも大阪らしいダジャレを交えた引き継ぎ式ですが、中村芝翫さんの口上のように、来年は酉君が大きくはばたいて、元気な日本を取り戻して欲しいですね。


大阪人が選ぶ今年の十大ニュース

2016-12-29 | 時事

毎年、年末になると、恒例の今年の十大ニュースが発表されます。
先日、関西地方では読売テレビ(日本テレビ系列)の人気番組、“そこまで言って委員会”で、大阪の一般市民が選ぶ今年の十大ニュースを取り上げていました。
番組のそのコーナーではパネリスト8人が上位3位を予想するものですが、何とお二人の方が的中させました。
そこで今日は大阪市民と全国の方が選んだ十大ニュースを紹介したいと思います。

大阪市民が選んだ今年の十大ニュースは次の通りです。
1位 ドナルド・トランプ氏大統領選に勝利
2位 SMAP解散
3位 ベッキー&川谷絵音不倫騒動
4位 熊本地震
5位 リオ五輪 日本メダル裂いた41個
6位 ポケモンGO大流行
7位 小池百合子知事vs「都政の闇」
8位 広島カープ25年ぶりリーグ優勝
9位 韓国朴大統領のスキャンダル
10位 カジノ法成立

一方、読売新聞が読者に投票で選んでもらう形式の日本の十大ニュースは次の通りだったようです。
1位 熊本地震、50人死亡
2位 都知事に小池氏
3位 リオ五輪 メダル41個
4位 天皇陛下 退位のご意向示唆
5位 米大統領が広島訪問
6位 大隅さん ノーベル賞
7位 北海道新幹線 開業
8位 障害者施設 19人刺殺
9位 18歳選挙権施行
10位 「ポケモンGO」日本で配信開始

熊本地震、東京都知事選挙、リオ五輪は日本のニュースとしては順当なベスト3でしょうが、昨日の安倍総理の真珠湾の訪問がもう少し早く実現していればトップニュースになっていたかも知れませんね。

皆さんの今年の十大ニュースは如何でしょうか?
矢張り家族のニュースがトップに来るのでしょうね。


お済みですか正月準備

2016-12-28 | 季節

今年も今日を含めて残り4日となりましたが、正月の準備はお済みでしょうか?
未だのご家庭はできるだけ今日中にされることをお勧めします。
何故でしょうか?

お正月の飾り付けはできるだけ28日までに行うのが良いとされています。
何故なら、29日は9の末日でもあることから「くまつ」と言って「苦を待つ」に通じ、更に「二重苦」に通じることから避ける慣わしがあります。
そして、31日も「一夜飾り」と言って、葬儀の飾りが一夜限りであることに通じるため縁起が悪く、飾り物やお供えなどの準備に向かない日とされています。
それでは、30日ならいいのでしょうか?
30日も相応しくありません。
旧暦では30日を晦日(みそか:三十日)と言い、晦日は月の最後を意味するため31日と同様の意味で相応しくないのだそうです。

お正月とは、本来、歳神様を家にお迎えし祝う行事なのです。
歳神様とは、先祖の集合霊のことを呼んだもので、年の初めにやってきて、その年の家族の健康や五穀豊穣を約束してくれる神様です。
正月飾りは、その歳神様を心から歓迎するための準備として飾るものです。

よく知られている主な正月飾りには「門松」「注連縄飾り」「鏡餅」がありますので、今日はその意味を略記します。
「門松」
門松は、歳神様の依代(よりしろ)で、正月飾りのなかで最も重要なものとされており、歳神様が迷わずに降りてくるための目印となるものです。

「注連(しめ)飾り」
新しい藁に裏白、ゆずり葉、橙(だいだい)などをあしらって作ったお飾りを注連飾りといいます。
新しい藁は、古い年の不浄を払うという意味があり、裏白は長寿、ゆずり葉は子孫の繁栄、橙は家系の繁栄を願ったものです。
注連飾りは神様を迎える清浄な場所を示すために飾るものですが、玄関に飾ることで、災いが外から入る事を防ぐともいわれています。

「鏡餅」
鏡餅は、もともと神饌(しんせん:神様の食べ物)として歳神様にお供えするための餅です。
そして鏡餅が丸いのは、人の魂(心臓)をかたどったものと言われ、鏡は魂を表す神器でもあることから、歳神様にお供えした餅を食べると新しい生命が授けられると言い伝えられてきました。
また、大小の餅を二つ重ねるのは、陰(月)と陽(日)を重ねることに通じ、福徳が重なることを願うためです。

「飾り付け日」
これらの準備は関東では12月8日、関西では12月13日から始まり、12月28日までにすべて済ませます。
門松を飾るのは、準備期間中ならいつでもいいのですが、28日に飾るのが一般的です。

「喪中の場合」
なお、喪中のご家庭については、新年の挨拶状(年賀状)を控えることはあっても、門松やしめ飾りを飾る事に問題はありません。
同じように、鏡餅も、新しい年の健康と幸せを願うと言う意味からも、飾っても良いと言うことです。

お正月準備が未だのご家庭は、できるだけ今日中に終わらせるようにしましょうね。


枚岡神社のお笑い神事

2016-12-27 | 伝統行事

先日、関西地方の地域ニュースで知ったのですが、東大阪市の枚岡神社では「お笑い神事」と言うちょっと変わった神事があるようです。
一般に神事とは、神に関するまつりごと、儀式のことで、神前での祈りや神に伺いを立てることなどであり、神と結びついたものが多いのですが、枚岡神社では新しい年を迎えるにあたって、新しい注連縄を架けかえる「しめかけ神事」と共に、宮司の音頭に続いて参拝者全員が20分間笑い続ける「お笑い神事」が行われます。

この神事の由来は、神々が天照大神を誘い出すために大声で笑い続けたという神話に由来しているということです。
笑うことで雑念を笑い飛ばして新年の福を願う行事として行われている他に、その健康に与える効果として、細胞が甦る。免疫力が高まる。病気や癌になりにくい。認知症になりにくい、などの効果が指摘されていることから、年々参加者が増えているそうです。

当日は総代たちの手で注連縄が掛けかえられた後、宮司の「アッハッハッ」の音頭に続いて一同が「アッハッハッ」と、これを3度繰り返した後、全員で20分間自由に笑い続けます。

実際の神事の様子は下記の動画をご参照ください。


(参考)
なお、神事の由来となっている「天岩戸神話」については下記に略記しておきます。
「天岩戸神話」
天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神(おとみこ)、素戔嗚(すさのお)の尊(みこと)の再三にわたる悪業に怒った天照大神は、ついに天の岩戸を閉して隠れてしまった。
そのために、国中は常闇となり昼夜の境目もなくなってしまった。
そこで八十万神(やそよろずのかみ)たちが、天安河辺(あめのやすのかわら)に集まって、大御神のご機嫌をとりもつ相談をする。

まず、女神アメノウズメがしずしずとあらわれ、岩屋の前に置かれた伏せた桶の上で、ニワトリの声に合わせて踊りはじめました。
トントト・・・トントト・・・トトトン・・・! 手拍子、足拍子おもしろく、足をふみならしながら、腰をフリフリゆらゆら、何かにとりつかれたように踊ったものだから、着物はずれるわ、お乳は見えるわ、へそも見えるわで、見ていた神さまたちは大笑い。
「ワーッハッハッハ! アメノウズメの姿はどうじゃ!へそが見えるぞ! おっぱいも見えるぞ!ワーッハッハ!」
「私が隠れてしまってまっ暗になったはず。みんな心細いはず。なのにあの騒ぎは何じゃ」
外の騒ぎを不思議に思ったアマテラスは、岩屋の戸を少しだけ開いて、外の様子を窺いました。
すかさず、アメノウズメがアマテラスに「あなたさまよりも、もっと立派な神さまがここにおられます」と言うと、アメノコヤネとフトダマがアマテラスの前にさっと鏡を差し出しました。
そこには、キラキラと光り輝く美しい神さまが映っていたものだから、アマテラスはいよいよ不思議に思い、その神さまをもっとよく見ようと身をのりだして鏡をのぞきこんだその時です。
「さあ! 今だ!」
岩屋の戸のわきに隠れていたタヂカラオがアマテラスの手を引っ張り、岩屋から連れ出しました。
あっという間に、高天原(たかまがはら)にはふたたび日の光があふれ、山も川もふたたび輝き始めました。
めでたし、めでたし。
ところでスサノオは、たくさんの神さまたちにこっぴどくこらしめられて、高天原を逃げるように去って行きました。

 


甘酒パワー

2016-12-26 | 情報

今月初めのNHK番組 “あさイチ”で「飲む美容液!驚きの甘酒パワー」と題して、甘酒の美容・健康効果を紹介していました。
お正月には甘酒を飲む方も多いのではないでしょうか?
そこで今日はテレビの内容からその一部をご紹介し、当該HPにリンクしておきますので関心のある方はご参照ください。

番組の冒頭、甘酒について次のように紹介していました。
檀れいさんや平子理沙さん、道端アンジェリカさんなど、美肌自慢の女性たちが愛飲し、ここ数年で売り上げが急増中の「甘酒」。
米麹で作る昔ながらの甘酒は、ノンアルコール、ノンシュガーで、必須アミノ酸やビタミンB群、オリゴ糖などが豊富に含まれており、専門家も「ヨーグルトに勝るとも劣らない」と太鼓判を押すほどだと言われているそうです。
近年の実験でも、「乾燥肌がプルプルのお肌に改善した」、「スポーツの疲れが軽減した」、「便通がよくなった」など、さまざまな美容・健康効果が報告されているそうです。

更に番組では、甘酒を飲み始めて2年になるモデルの道端アンジェリカさんは、寝る前や小腹のすいたときなどに飲むとよく眠れ、翌朝の肌の調子やお通じにも効果があると言い、甘酒を4週間女子大生に飲んでもらったところ、肌のきめが整い、乾燥肌や吹き出物が改善したとか、大学の陸上長距離選手に合宿中に毎日飲んでもらい、飲んでいない選手と比較したところ30%の疲労軽減効果があったと紹介していました。

テレビでは、番組スタッフが新潟にある酒造メーカーの甘酒工場を訪ね、甘酒のおいしい飲み方を教えてもらったそうです。
それによると、甘酒にレモンやしょうがをいれたもの、ジュースや豆乳、ほうじ茶と合わせたもの、ジャムやヨーグルトと合わせたラッシーなど、いろいろなバリエーションで甘酒を楽しんだということです。
甘酒と合わせることで、まろやかに飲みやすくなり、すっきりとした味わいになるそうです。

甘酒を使うと、甘酒の持つ酵素の働きで、食材のタンパク質がアミノ酸に、でんぷんがブドウ糖に分解されてうまみや甘みがアップし、素材の味を邪魔せず、まろやかな味わいになるのだそうです。
このように、甘酒は万能調味料でもあるということです。

美容と健康効果がある甘酒のレシピや家庭での甘酒の作り方などが紹介されています。
詳細はあさイチのHPへリンクしておきますのでご参照ください。


セアカゴケグモを駆除

2016-12-25 | 地元紹介

私の住宅地内では昨日と今日のいずれか都合のつく日に、各自が側溝の清掃を行う日となっているので、我が家では昨日行いました。
近年、毎年のことながら、側溝の蓋をあけると蓋の裏に数匹のセアカゴケグモが見つかります。
昨日も2匹見つかったので駆除したのですが、1年経つと又棲みついています。
今回見つかった2匹は南東側の側溝蓋であることから、セアカゴケグモにとっては暖かくて棲みつきやすいのかも知れませんが、困ったものです。

・南東の側溝蓋裏にいたセアカゴケグモです。


クモの仲間は、巣を作る種類と巣を作らず歩き回っている種類があるそうですが、このセアカゴケグモは、巣を作るタイプであり、ブロックなど穴の中に潜んでそこから糸を外側に向かって張り出し、餌となる小昆虫等を待ち伏せするそうです。

セアカゴケグモが大阪府泉南で発見された例では、花壇を作っているブロックの穴の中、墓石のすき間、集水桝の中、側溝蓋の下、空き缶の中などです。
もし、セアカゴケグモに咬まれたとしてもアナフィラキシーショックを起こすことがないので、適切な診断と治療を行えば死に至る事はないようですが、16歳以下の子供や60歳以上の高齢者、何らかの基礎疾患を持った人の中には稀に重症化することがあるようです。
いずれにしても、ブロックや溝蓋、墓石の隙間などを触る時は、手袋をするなどして毒グモに咬まれないよう十分注意してください。

・丸い球は卵です。


なお、セアカゴケグモは平成7年(1995年)に大阪府高石市で発見されて以降、生息地域は全国に広がっており、現在では41都道府県で確認されいるそうです。
確認された都府県は次の通りです。
・北海道
・本州(29都府県:宮城県、岩手県、福島県、群馬県、茨城県、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、静岡県、山梨県、岐阜県、
    三重県、京都府、大阪府、滋賀県、石川県、福井県、新潟県、奈良県、和歌山県、兵庫県、広島県、島根県、岡山県、鳥取県、山口県)
・四国(4県:香川県、徳島県、高知県、愛媛県)
・九州(7県:福岡県、佐賀県、大分県、宮崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)

上記41都道府県民の皆さん、ブロックや溝蓋、墓石の隙間などを触る時は、手袋をするなどして毒グモに咬まれないよう十分注意してくださいね。


泥棒除けの逆さ札

2016-12-24 | 地元紹介

年の瀬も迫り、慌ただしくなってきました。
一昨日には、新潟県糸魚川市で140棟余りが延焼すると言う大火災が発生しました。
火元はラーメン店で、原因は鍋の空炊きのようですが、料理人としては一瞬の油断だったのでしょうか?
丁度運悪く、最大瞬間風速24・2メートルの南風に煽られて飛び火となって広範囲に延焼し、過去最大の火災となったようです。

年末になると火災の他にも空き巣や強盗などの犯罪も増加しますが、このような災害は往々にして心の隙をついて発生したり遭遇したりします。
防災・防犯には細心のご注意をお願いしたいと思います。

さて、関西には防犯について珍しいおまじないがあるのでご紹介します。
そのおまじないとは、「十二月十二日」と書いた札を逆さに貼るのだそうです。

京都や奈良県、大阪府の一部などでは、玄関や軒下などの出入り口に「十二月十二日」と書いた札を逆さに貼っておくと泥棒が入って来ないといわれています。
何故でしょうか?

調べてみると、「十二月十二日は大泥棒の石川五右衛門が釜ゆでにされた日だそうで、京都ではその日付を記して逆さまにした札は『泥棒よけ』とされているそうです。

・玄関に張ったおまじない札です。


この風習は京都だけでなく、大阪、奈良と広範囲に見られるということです。
しかし、大阪府の松原市では「十二月二十五日」、大阪南部では「十二月二十三日」のように日付がまちまちですが、共通しているのは、家の出入り口に逆さまに張ることです。
これは、天井から盗みに入った泥棒が見やすいようにということからのようで、泥棒の大先輩の顛末を教訓に、盗みを思い止まるようにとのおまじないだそうです。

一方、異説もあって、永禄元年(1558年)12月12日は、石川五右衛門の生まれた月日に当たると伝えられており、この「12月12日」を逆さにすることで生まれた月日の反対、つまり没年月日(実際は文禄3年‐1594‐8月24日)とし、侵入した泥棒に、この日は五右衛門が京・三条河原で釜煎りの刑に処された日であることを思い起こさせ、即刻退散させるのだという説だそうです。

いずれにしても他では見られない珍しいおまじないですが、このおまじないによって防犯効果があるなら貼ってみたいですね。


お茶の伝道師

2016-12-23 | 情報

今、海外で日本茶がブームになっています。
米国では緑茶がブームとなっており、日本から米国への茶葉輸出額は2014年に78億円となり、2000年からの15年で6.5倍に増えているそうです。
中でも人気のあるのが抹茶で、抹茶アイスは米国で大ヒットしているということです。

アジアでも日本茶の人気は広がっており、アサヒ飲料はインドネシアで攻勢をかけており、タイでは日本のお茶は飲むだけではなく、緑茶で炊いたチキンライスや緑茶カレー、緑茶のスパゲティカルボナーラなど、これまでにない日本茶を生かした創作料理も誕生しているということです。

今後も日本茶は海外で需要が広がりそうで、イスラム教徒の多い中東は、酒を飲まないため、お茶への関心が高く、ロシアも紅茶が浸透しており、最近の健康ブームから日本茶人気が広がっており、今年4月には京都の老舗、福寿園がロシア国内に出店しています。
そして中国でも富裕層を中心に、高品質の日本茶へのニーズは高いということです。

ところで日本茶と言えば、先日、NHKの番組「サキどり」で “日本茶を世界へ!外国人の伝道師”と題して、スウェーデン人のブレケル・オスカルさんを紹介していました。
お茶に恋してスウェーデンからやってきたブレケル・オスカルさんは日本茶インストラクターの資格をとり、日本茶の輸出を担う団体で伝道師として活躍しています。

・静岡の茶畑を案内しているオスカルさん(左から二人目)です


オスカルさんがお茶と出会ったのはスウェーデンの高校三年生の時だそうです。
母国で過ごしていたときに世界史で明治の日本の近代化を学び、それが急進的だったことに興味をもったのがきっかけで、わび・さびを知ろうと日本茶を飲んだのがこの道の始まりだそうです。
最初はいれかたも知らなかったので、ちゃんといれられず、美味しいとも思わなかったそうですが、お母さんの食べ残しは許しません、という教えのおかげで何度か飲むうちにハマっていったとのことです。

彼は2年前に設立された日本茶輸出促進協議会に在籍しており、日本国内や世界各地を飛びまわって美味しい日本茶を紹介しています。
今年4月からは香港・オランダ・イランを訪問し、秋にはアメリカから来日したお茶の専門家一行を静岡と京都に案内していました。
静岡の霧煙る美しい茶畑を見たアメリカの参加者たちはその素晴らしさに一様に驚き、帰国後の日本茶の取り扱いを口々に語っていました。

日本茶インストラクターのブレケル・オスカルさんは「最高の日本茶を海外まで持って行く事例が今までに少ないので、それが可能になるようにいろいろと頑張っていきたい」と抱負をのべていました。
お茶の国内市場が停滞する中、お茶の伝道師オスカルさんには最高の日本茶を伝えていただき、海外での普及と消費量が一層拡大することを期待したいですね。


セルフメディケーション税制

2016-12-22 | 情報

来月から始まるセルフメディケーション税制をご存じでしょうか?
これは、ドラッグストアなどで購入するOTC医薬品(市販薬)が年間で1万2000円を超える分について所得控除される税制です。

これまでは1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、超えた額が所得から控除されて税金が還付・減額される医療費控除という制度がありましたが、比較的健康でお医者さんに診てもらう機会が少ないため、この制度を利用できるほど医療費を支払っていないという方も少なくありません。
そこで、そのような方でも、ちょっとした身体の不調などでOTC医薬品をよく利用される方であれば、一定の条件を満たせば税金が還付・減額されるという制度が2017年1月から始まるのです。
一定の条件とは、特定の成分を含むOTC医薬品を1年間に1万2000円以上購入し、更にその年に会社の健康診断や自治体のメタボ検診などを受けていることです。

この制度は、自分自身の健康管理を心がけると共に、軽い症状であればOTC医薬品を利用することによって、自分で自分の健康を管理すること(セルフケア)であり、それを国として推進しようとするものです。
武田薬品のタケダ健康サイトに詳しく説明していますので、同社の「セルフメディケーション税制」にリンクしておきます。
関心のある方はご参照ください。

「所得控除額の上限」
この新しい制度は、「OTC医薬品」、いわゆる、処方せんなしで購入できる市販薬の購入額が、年間で1万2000円を超えた分が、8万8000円を上限に、その年の所得から控除されるというものです。
例えば、所得税の税率が10%の人が、対象の医薬品を年間3万円購入した場合は1,800円減税される計算です。
(30,000円-12,000円)×10%=1,800円

「対象品目」
全ての市販薬が対象になるのではありません。
対象薬品は、風邪薬や胃薬など82の主要成分が含まれている1500品目以上のOTC医薬品です。
対象品目は厚生労働省のウェブサイト「セルフメディケーション税制」で確認できます。

また、対象薬品には下記のマークがあり、更に購入時の領収書に「当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨」表示されるので、それでも確認できます。
不明の場合は薬局の薬剤師にお尋ねください。

・このマークがお薬の箱に表示されています。

「制度の背景」
この新しい制度ができた背景には、年々増え続け、2015年度に41兆円を超えた医療費を抑える狙いがあります。
つまり、比較的軽い病気なら、病院を使わず市販薬での治療を促し、医療費の削減につなげようというものなのです。

「控除適用条件」
ただし、控除を受けるためには、会社の定期健康診断やインフルエンザの予防接種を受けるなど、自分で健康管理を行う必要があります。
自分自身の健康管理を心がけると共に、軽い症状であればOTC医薬品を利用することによって、自分で自分の健康を管理すること(セルフケア)を国として推進しようというのが、この制度の狙いです

「注意点」
この税制の注意点というのは、医療費控除と一緒に使えないってことです。
従って、利用するときには、どちらの方が税金が多く戻ってくるのか比べてから確定申告をするように、とのことです。

「OTC医薬品とは」
法律的には「一般用医薬品」と表現されており、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきましたが、2007年より「OTC医薬品」に呼称を変更し、統一されました。
薬には、医師が処方する医療用医薬品と、薬局・薬店・ドラッグストアなどで市販されるOTC医薬品があります。所謂、「市販薬」「大衆薬」「家庭薬」とも呼ばれるものです。