奇特
今日は意味を誤解しやす言葉、「奇特」について調べました。
「あなたは奇特な人ですね」と言われたら、どのように感じるでしょうか。
イラッとするか、それとも恐縮するでしょうか。
たまに、「彼は天気が良くても傘を持って出掛ける奇特な人だ」というような表現を聞く事があります。
この場合、この人はこの奇特と言う言葉を「変わった人(変な人)」という間違った意味で用いています。
『奇特』 とは、本来 『優れて 、ほか と違って感心 なこと 』という意味なのです。
「平成 14 年度の『国語に関する 世論 』 のデータがありますが、それによると、本来の意味ではない 『奇妙で珍しいこと 』と回答した 人の割合は 約 25%だったようです。
年代別では、20 代以下の年代で 42.7%以上の人が『奇妙で珍 しいこと 』と回答していました。
『奇特』という言葉が『奇妙で珍しいこと』として使われている理由としては、『奇』という字が『奇妙』のほかに、『奇抜』『奇怪』という言葉や『奇をてらう:(一風変わった事をして見せる)』といった言い方でもよく使われることから、これらの言葉の意味が影響していることなどが考えられるということです。
『奇特』の本来の意味は、『優れて ほか と違って 感心なこと 』です。「奇妙で珍しいこと」と言う意味ではありません。
間違って使用しないように気をつけたいものですね。