今日は2月の末日に当たり、誕生石と2月の誕生石「アメジスト」の由来について調べました。
誕生石とは、月ごとに決められた宝石で、自分の誕生月の石を身につけると幸せになるといわれているものです。
月と石の組み合わせは厳密には決まってなく、国ごと、宝飾会社ごとで多少の違いがあるようです。
「誕生石の由来」
誕生石の由来には次のような説あるようです。
・聖書を元に誕生石の12の石が決められ、神殿の土台になっている12の宝石が元になっているという説。
・昔から伝えられている、「生まれた月はその人の一生に影響を与える」と言うことと、「魔除けに石を使う」との伝承が合わさってできたと言う説。
・ヨーロッパの言い伝えや占星術、ユダヤ人の古い習慣から18世紀頃に広まり、その後、ユダヤ人の宝石売りの人々によって宝石を販売する手段の一環として
誕生石と言うキャッチコピーを用いたとする説。
・12の石がその月に誕生した人を見守る「守護石」であるという信仰からきたとする説などです。
・日本では、1912年にアメリカの宝石組合が決めたものに、全国宝石商組合が1958年に少し修正(3月の珊瑚と5月の翡翠)をして決定したものが定着していると
言われています。
「2月の誕生石」の由来
・2月の誕生石「アメジスト(紫水晶)」です。
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アメジストの語源はギリシャ語のamethu(酔わせない)に由来しており、ギリシャ神話に登場する月の女神ダイアナに使える女官アメシストの悲劇からこの名前が
つけられたといわれています。
神話の中で、酒の神バッカスが女神ダイアナに戒められ、その腹いせに「最初に会った人間をトラに襲わせる」と決めました。
そこへ現れたのが美しく信仰深いアメシストです。トラが彼女に襲いかかろうとするその瞬間、女神ダイアナがアメシストを守るため、透き通った水晶に変身させてしまいました。
酒の神バッカスは水晶になったアメシストの余りの美しさに唖然とし、自分のした事を悔やみ、その水晶にぶどう酒を注ぎました。すると彼女の身体は清らかな美しい紫色の宝石に変わったと言うものです。
(雑談)
古代ギリシャやローマでは、古くからアメジストを身につけていれば、お酒に酔わないと信じられていたそうです。
また、紫色のアメジストは、古代から多くの人々に愛されてきており、特に日本では、最も気高い色とされて、宗教的な儀式では非常に大切にされてきた色と伝えられています。
歴史的にも、聖徳太子が定めた「冠位十二階」で最高位の色として崇められ、特に中国では皇帝だけが身につけることを許された色と言われています。
現在では、「愛の守護石」「真実の愛を守り抜く石」と言われているそうです。