今夜は「中秋の名月」で満月です。
大阪では未だに真夏日が続いており、一向に秋らしくなりません。
昨年までは、中秋の名月と言えば、日中は清々しい秋の気温となり、夕方には20度前後になって、涼しい気温の下で夜空を眺めて名月を愛でていたのですが、今年は未だに夏の暑さです。
昨日は32度の真夏日となり、最低気温も26度と蒸し暑い熱帯夜でした。
テレビの気象キャスターの話では、大阪の今年の熱帯夜は61日で、観測史上最多となったそうです。
この暑さはいつまで続くのでしょうね。
「中秋の名月」
ところで、「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日の夜(十五夜)に見える月のことで、今年は今夜がその名月になります。
この日の月は「十五夜の月」として親しまれ、ススキや団子をお供えして月を愛でる習慣が残っています。
また、この頃に収穫される里芋をお供えすることから、地方によっては「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。
今年の「中秋の名月」は満月ですが、年によっては必ずしも満月になるとは限りません。
何故なのでしょうか?
「中秋の名月は必ずしも満月とは限らない」
今年の「中秋の名月」は今夜の18時58分に満月になりますが、中秋の名月が必ずしも満月になるとは限りません。
理由は、月の公転軌道が楕円形となっていて、新月(朔)から満月(望)までにかかる日数が13.9日から15.6日と変化することが関係しています。
次に「中秋の名月」が満月と一致するのは、7年後の2030年9月12日になります。
詳しくは、国立天文台暦計算室ウェブサイトの「名月必ずしも満月ならず」をご参照ください。(国立天文台より)
「月までの距離」
月の軌道は楕円形であるため、地球から月までの距離は一定ではありません。
平均すると約38万㎞ですが、地球から一番近い時には約35万㎞、遠い時には約40万㎞となり、約5万㎞の差があります。
この距離の変化によって、見かけの大きさとして1割程度変化しますが、肉眼ではほとんど気がつきません。
また、アポロ宇宙船が月面に置いてきた鏡を使って距離を測定すると、毎年約3.8㎝ずつ地球から遠ざかっているのだそうです。
「月までの所要時間」
ところで、もし、身近な乗り物で月まで行ったとしたら、どれくらい時間がかかるのでしょうか?
・徒歩 約11年 (4㎞/h)
・自転車 約3年 (15㎞/h)
・自動車 約6ヶ月 (80㎞/h)
・新幹線 約53日 (300㎞/h)
・飛行機 約16日 (1000㎞/h)
38万㎞と言えば、かなりの時間がかかることが分かりますね。
過去に月面着陸をしたアポロ宇宙船でも2-4日(地球周回も含めての時間)かかりました。
気軽に月旅行ができるようになるといいですね。