台南市の赤嵌楼と延平郡王祠を見学した後、高雄市に入りました。
高雄市は台湾地区最大の面積を有する都市で、人口おおよそ277万3千人を有する台湾第3の都市です。
その高雄市の観光では夕暮れ時と言うこともあって、神秘的な絶景で有名な観光名所、蓮池潭(れんちたん)に行きました。
「蓮池潭」
高雄市の少しはずれ左營區にある「蓮池潭(れんちたん)」は、周囲約5km、水域面積は約75ヘクタールと、区内最大の淡水湖です。
昔は池の中にはたくさんの蓮の花が植えられており、夏の暑い時期になると、湖には蓮の花が満開となり、すがすがしいさわやかな香りが溢れ、とても美しい景色を見ることが出来たことから、「蓮花潭」とも呼ばれているのだそうです。
夕ぐれ時になれば、湖に建てられているいくつかの中国らしい独特な建物は、美しく湖面に映り、ため息が出るほど神秘的な絶景をつくりだしています。
私たちが訪れたときも夕暮れ時と言うこともあって素晴らしい景観が見られました。
池の南側には、色鮮やかな春秋閣、五里亭、龍虎塔などがあり、旅行ガイドブックなどでもよく載せられているため、毎日多くの観光客で賑わっています。
「五里亭(中国風東屋)」
見学する時間がなかったので、龍虎塔の湖畔よりズームで撮影しました。
正面からの画像はネットより下記にアップしておきます。
・「五里亭(中国風東屋)」と右側奥は「北極玄天上帝神像」です。
時間の関係で訪問できなかったのでネットから写真を拝借しました。
・五里亭です(ネットより)
「北極玄天上帝神像」
玄天上帝像は水上神像としては東南アジア最大級で、中国圏の人なら誰もが知っている有名な神様です
高さ22メートル、右手には七星剣(ひちせいけん)と言う、古代中国では宝刀と呼ばれる剣を持ち、左足で蛇と亀を踏みつけています。
(画像はネットより)
「春秋御閣」
龍虎塔から少し北の方へと歩いて行くと、観音様が龍に乗っている姿がとても眩しい春秋閣があります。
春秋御閣は典型的な道教の施設で、1953年、戦いの神とされる武聖、関羽を祭って建てられました。
春閣・秋閣の同じ大きさのふたつの塔からなり、その間には、騎龍観音像があり、観音菩薩が雲の間から龍に乗って現れ、信者にその姿の像を現在の位置に立てるよう命じたという伝説があるようです。
こちらも時間の関係で訪問できなかったのでネットから写真をお借りしました。
・春閣・秋閣のあいだにある騎龍観音像です。(ネットより)
「龍虎塔」
蓮池潭で最も有名かつ人気の観光スポットが、虎と龍が出入口になった2つの塔、「龍虎塔」です。
建設は1976年と比較的、最近とのこと。
湖の中に、七階建ての2つの塔が隣接して立ち、その間は短い橋でつながっています。
出入り口には、極彩色で塗られた虎と龍が、それぞれ大きな口を開けて待っていて、観光客がその中へと入っていきます。
実はここは風水のパワースポットとしても知られているのだそうです。
龍虎塔でご利益を願うときには、1つだけ、守らなくてはいけない決まり事があります。
参観する際は、龍の口から入り、虎の口から出ること。そうすると幸運に恵まれ、悪いことを避けられると言われています。
台湾では、十二支の動物のなかで、最も高潔なのが龍、一番、凶悪なのが虎、と考えられており、龍の口から入り、虎の口から出ることで、これまでの自分の悪い行いが清められるのだそうです。
もし間違って、虎の口から入ってしまった場合は、もう一度、正しい順序で参観すればよいそうです。
・龍虎塔
「慈済宮」
龍虎塔の目の前に「慈済宮」があります。
慈済宮に祀られているのは、保生大帝というお医者さんで、「鳳山県志」の記載によると慈済宮は1719年に建てられてから300年近くの歴史があります。
廟はもともと別の場所にありましたが、日本時代に左営軍港建設にあたり移転することになり、1959年に現在の蓮地路に祀られました。
ここはお医者さんが祭られているだけあって、おみくじもちょっと変わっています。
その名も「薬籤」。処方箋や病気の今後の状況がかかれているんです。
おみくじの引き方は他の廟と同じです。まず神様に住所、氏名、生年月日を告げ、「おみくじを引いてもいいですか?」と聞きます。
神様の言葉は木2つで作られた赤い「杯筊」というものを投げると分かります。床に落として表と裏が対になったらOKというサインです。
神様に許可を得たら、写真の「薬籤」を一本取り「これでいいですか?」と神様に聞きます。
表と裏が出たら、箱の中から番号と同じおみくじを取ります。
慈済宮のおみくじには、大吉、中吉、小吉などと書かれているものもあります。
病気の治し方のアドバイスが得られたり、病気が今後どうなるかを推測することもできるのだそうです。