らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

桃の別名「三千年草」

2024-03-30 | 家庭果樹

大阪での桜の開花発表はまだありませんが、我が家では28日に桃の花が10輪ほど開花しました。
昨年は3月19日に、一昨年は3月25日に開花しているので、昨年より9日、一昨年より3日遅い開花となりました。
今年は先週、一週間にわたる戻り寒波によって気温が異常に低かったことがその原因だと思います。
我が家の桃は、昔はサクラより早く咲いていたのですが、最近はサクラとほぼ同じくらいに咲くようになっていることから、数年先にはサクラの開花が逆転するかも知れません。
ところで、桃はまたの名を「三千年草(みちとせぐさ)」とも云いいますが、ご存知でしたか?

「三千年草」
三千年草とは、中国の故事で3000年に1度、実がなり、食べると長生きができると伝えられている桃のことです。
中国の神話上の仙女・西王母は道教最高位の神様です。
玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)のお妃で、女神の中では最高位なのだそうです。
その西王母は不老長寿の桃園(蟠桃園)を持っており、この蟠桃園の桃は三千年に一度実がなり、その桃を食べると長生きするという伝説から、いつしか桃は長寿の象徴となり、三千年草と呼ばれるようになったと言われています。
(参考)
なお、玉皇大帝とは、中国道教における事実上の最高神で、天界または宇宙の支配者であり、その下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもあるということです。

・28日に10輪ほど開花した桃の花です。3輪かたまって咲いています。


「西王母の桃」
仙人界の最高位の西王母の桃園(蟠桃園)には、3,600本の桃の木があるとされています。
・手前の三分の一は「三千年に一度熟す桃」で、食すと仙人になり、
・中ほどの三分の一は「六千年に一度熟す桃」で、食すと空を飛べ、不老長寿になります。
・奥の三分の一は「九千年に一度熟す桃」で、食すと天地と同じ寿命が得られると言われています。
そのため、「西王母が桃」とか「三千年(みちとせ)の桃」という言葉は、「非常に珍しくめでたいもの」や「長寿」の例えとして用いられます。

なお、この西王母の桃園の管理人はどなたもよくご存じの孫悟空です。
彼は西王母の生誕祭である蟠桃会(ばんとうえ)に招かれなかったことに腹を立て、奥の貴重な桃を食べ尽くし、蟠桃会で狼藉を働いて逃げ出しました。
しかし、如来の手のひらから飛び出せなかった悟空は、五百年間封印されてしまいます。
三蔵法師の弟子となるのは、その後のことです。




「三千年(みちとせ)の桃」の伝説は伝説とし、現在では桃は毎年実を生らせます。
桃の花はサクラとはまた違う美しさを見せてくれます。
もし、桃の花を見かけることがあれば、サクラ同様にご堪能下さい。


美味しい「文旦」

2024-03-06 | 家庭果樹

先月、家内の友人のFさんから文旦をいただきました。
Fさん宅の畑には文旦を始め、たくさんの柑橘類や果物の木を植えているので、毎年いろいろな果実をいただいています。
今年もレモンにキンカン、八朔をいただき、昨年はスモモやブルーベリーなどを頂きました。
先日、頂いた文旦を食べたところ、とても美味しかったのでご紹介します。

「文旦」
文旦は、ミカン科ミカン属の果実です。
原産地はマレー半島からインドネシアにかけての地域で、日本には江戸時代に伝わったそうです。
文旦と言えば高知県が有名ですが、高知県で栽培されている文旦は1929年、県の職員が鹿児島県の個人の家からもらってきた木が元になっているそうで、「土佐文旦」という名称で流通しており、柚子と並んで高知県を代表する柑橘だそうです。

・これがFさんから頂いた文旦です。


頂いた文旦のサイズは高さ、直径共に15cmの円球形をした大きなものです。
これを室内で3週間ほどビニール袋に入れて追熟させました。
ネットで保存方法を調べたところ、直射日光の当たらない冷暗所で、常温で保存すれば数週間保存でき、1~2週間おいておくと、酸が適度に抜けてまろやかな味になると書かれていたことから、私が食べた時は丁度、酸がが抜けた頃合いだったのでしょうか、とても美味しかったです。



でも、文旦の皮がこんなに厚いとは思いませんでした。
皮を剥くのに苦労し、更に皮を剥いた後に綿を取り除くのにもまた一苦労でした。
皮を剥く前の直径が15cm、ミカンの袋の径が10㎝だったということは、皮や綿の厚さが5センチあったことになります。

「ブンタン(文旦)の栄養」
文旦にはビタミンCがたっぷり含まれており、美肌効果が期待できるようです。
酸味のもとになるクエン酸は、運動時のパフォーマンス低下に関与する乳酸の血中濃度を下げ、疲労回復に有効のようであり、更に、薄皮に含まれているペクチンには、血中コレステロールを低下させる作用があるといわれています。

・径10㎝の大きな果肉です。

「ブンタン(文旦)の選び方」
なお、文旦を購入されるときは、果皮はきめが細かく、手触りがしっとりしているものを選ぶといいようです。
そして、ずっしりと重いものは水分がたっぷりでジューシーな証拠ということです。


柿の王様「富有柿」

2023-11-16 | 家庭果樹

秋の味覚を代表する柿、中でも柿の王様と言われている「富有柿」がスーパーの店頭に並びました。
富有柿は美味しいですよね。
我が家の富有柿も熟れ始めており、色が濃くなったものから収穫して食べています。
今年は昨年と比べると実の付き方が少なく、あまりよくありません。
原因は、昨年冬の剪定が間違ったのかもれません。
今年の冬の剪定は失敗しないように研究したいと思います。

「柿」
柿は、カキノキ科カキノキ属の落葉高木で、学名をDiospyros kaki(ディオスピロス カキ)と言い、日本名の「柿」の字が入っています。
Diospyros(ディオスピロス)はギリシャ語のDios(神:ジュピター)とpyros(穀物)が語源で、その意味は「神の食べ物」だそうです。
柿は東アジアの温帯固有の果実で、中国の長江流域に自生していたものが東アジアに広がり、日本には奈良時代に渡来しました。
現在では日本の秋を代表する果樹となっています。

柿はヨーロッパには無い果樹でしたが、南蛮貿易によってヨーロッパへ伝えられたことから、学名でも「Diospyros Kaki」と「カキ」の名が使われ、食材としても「KAKI」と呼ぶ国が多いということです。

・我が家の柿です。カラスやアライグマの被害があるので網で覆っています。


「柿の語源」
柿の語源は諸説あるようです。
1.実が堅いことから「カタキ(堅)」からとする説、
2.つやつやして輝いていることから「カカヤキ(輝き)」からとする説、
3.更に、秋の山野に生った実の赤い色から「アカキ」の上略からとする説
などがありますが、「3」の説が有力と考えられているようです。

「柿の王様 富有柿」
日本には約1000種類の柿があるそうです。
有名なのが富有柿、次郎柿で、他にも平核無柿、刀根柿、西村柿、松本柿、甲州百目柿、大秋柿、早秋柿などいろいろありますが、そんな中でも富有柿は圧倒的な知名度と抜群の美味しさから「柿の王様」と言われています。
また、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高く、現代では秋バテや美容にも効果があるとも言われています。

栄養価が高く、美容にも良いと言われている柿です。
デザートに如何でしょうか?


再び「イヨカン」栽培

2023-10-31 | 家庭果樹

先日、15年間栽培した「伊予柑の木が枯れた」ことを取り上げました。
枯れた原因はカミキリムシの食害によるものでした。
幹の地際に大きな穴が開いており、カミキリムシの幼虫が木の中に入って枯らしたようです。
このため、イヨカンの栽培はこれを機に終止符を打つつもりでしたが、矢張り伊予柑の美味しさに未練があって再び栽培することにしました。
そして、先日、地元のホームセンターで伊予柑の苗木を買ってきたのです。

「再び植えたイヨカン」
今回購入した伊予柑の苗木は3年生です。
幹の直径は2㎝くらいの太さなので、恐らく、来年の春には数個の花が咲くかもしれません。
今度はカミキリムシの被害に遭わないように毎日気を付けながら管理していきたいと思います。

・これが10月24日に植え付けた3年物の伊予柑の苗木です。


「イヨカンの誕生」
ところで伊予柑と言えば愛媛県が発祥と思われますが、発見されたのは山口県なのだそうです。
そこで、イヨカンの歴史についても調べてみました。

伊予柑の誕生は、(株)乃万青果のHPによれば、明治19年に山口県阿武郡東分村(現萩市)の中村正路氏の園で発見された偶発実生だそうです。
品種が明らかでないことから、当初は穴門みかん(あなどみかん)と呼ばれていましたが、明治22年に松山市の三好保徳氏が原木を購入して愛媛県に導入し、苗木を育成して近隣の農家に配り栽培を奨励しました。
やがて松山市周辺に産地が形成され、伊予蜜柑という呼び名で京浜市場に出荷されるようになりました。
しかし、愛媛県産の温州みかんと混同されることから、昭和5年に伊予柑という名に落ち着いたようです。
その後、栽培面積が増加し、枝変わりから宮内伊予柑が発見されて広く栽培されるようになると、従来の伊予柑は普通伊予柑と呼ばれるようになりました。
宮内伊予柑は、昭和30年に松山市平田町の宮内義正氏の伊予柑園で発見された枝変わりで、昭和41年11月に種苗名称登録されています。

「宮内イヨカン」
香りもよく、種も少ない極めて良質の枝変わりの「宮内いよかん」は、今では愛媛県産が8割以上を占める特産品となっているそうです。
皮を剥くと、滴り落ちる程たっぷりの果汁と漂う爽やかな香り、甘い中にも適度な酸味と何拍子も揃った「宮内いよかん」は、ビタミンCやクエン酸もたっぷりで美容と健康にもオススメの果実という事です。

再びの伊予柑の栽培、4~5年先にはたくさん生ってくれることを楽しみにしたいと思います。


イヨカン(伊予柑)の木が枯れた

2023-10-19 | 家庭果樹

2008年3月に植えたイヨカンの木が枯れました。
原因は分かりません。
ネットを調べると、カミキリムシの食害かも知れません。
カミキリムシは木の地際から幼虫が入り込んで枯らすようです。
それにしては、穴も見つからないし、木から木屑は出ていません。

木が枯れる原因をネットで調べると次のように書かれていました。

「枯れる原因」
①家庭菜園での柑橘類で発生する重症化する病気には白紋羽病(シロモンパビョウ)があって、この菌は伝染性のあるカビが根を腐らせて枯らしてしまう病気で、木全体が萎れて落葉し枯れてしまうようです。
 根を見ると白い綿状のカビが出ているので確認できるということです。

②害虫ではエカキムシ、カイガラムシ、アブラムシ、アオムシ(アゲハの幼虫)、ハマキムシなどの発生がありますが、これらは木を枯らすことはまずありません。
 アゲハの幼虫に葉を全部食べられても枯れることはなく、枯らすほどの被害をもたらす害虫にはカミキリムシとコガネムシがあります。

③カミキリムシは幼虫が幹内部を食い荒らします。
 ひどくなると幹内の水を吸い上げる管に穴をあけてしまい水が吸い上げられなくなって枯れてしまいます。
 幹に木くずが出ていたらカミキリムシの幼虫がいる合図でなので、カミキリムシ用の殺虫剤を木くずの出ている穴にスプレーして殺虫します。

④コガネムシは幼虫が根を食べます。
 幼虫が大量に発生すると細根が食べられてしまい、水や養分の吸収が十分にできなくなり、弱ったり枯れたりします。
 様子がおかしかったら枝先下あたりを掘って幼虫がいるかどうか確認してください。

⑤夏の強剪定
 柑橘類の剪定の適期は3月から4月です。
 この時期の強い剪定なら耐えることができますが、7月から8月にかけての夏場に強剪定すると枯れてしまう場合があります。
 この時期は元気そうに見えても新葉展開や開花のために樹体内のエネルギーが消費されて一番疲弊している時期なのです。
 このため強剪定されると回復する体力が足りず枯れてしまうことがあるようです。
 また柑橘類は寒さも苦手なので厳寒期の強剪定も控えてください。

⑥除草剤
 実はこれが一番多い原因です。
 「クサノン」などの除草剤を使用した場合、根から成分が吸収される除草剤は雑草だけでなく木も枯らしてしまいます。
 ビッグモーターのニュースの通り、除草剤が原因の場合は対処のしようがありません。

以上のような要因があるようですが、この内、我が家に該当するのは③と④くらいです。

・下の画像は今月の初めの状態です。


「イヨカン栽培」
私がイヨカンの幼木を植えたのは15年前の2008年3月でした。
幼木は順調に育ち、翌年の冬には数個のイヨカンが収穫できました。
以後、昨年まで毎年収量が増加しており、幹も太くなっていました。
そして、今年はこれまでと違って異常に多くの花が咲いて実が付いたので「変だなぁ」と思っていたのですが、案の定、木が枯れてしまいました。



今回の枯れた最大の要因はカミキリムシによる食害のようです。
しかし、木の地際を見ると、木屑は出てなく、穴も開いていません。
木の皮が浮いているように見える辺りから穴をあけているのかも知れません。

残念ですが、美味しいイヨカンの収穫は今年で終止符を打つことになりました。


挿し木のイチジクが熟れた

2023-10-13 | 家庭果樹

昨年挿し木したイチジクのその後を8月にご紹介しましたが、そのイチジクの実が初めて熟れました。

イチジクの挿し木は昨年3月に5本して5本とも発芽しました。
・全ての挿し木に新梢が現れましたが、2本は出根していませんでした。


2022年5月に植え替えのため鉢上げしたところ、出根は3本だけでした。
その3本を8号鉢、7号鉢、6号鉢に植え替えして、生長を見守りました。
夏から秋にかけて新梢は順調に伸びました。

・植え替えたイチジクの苗木です。右から8号鉢、7号鉢、6号鉢です。


冬の剪定では 3鉢とも昨年伸びた枝の芽を2~3個残して切り詰め、更に、今春には、各鉢共に、その芽から出芽した先端の二つの新梢を残して他を取り除きました。
その後、新梢は順調に伸びていき、40~50㎝の節から幼果が付き始めたのです。

下の画像がそれです。


その幼果が大きくなって、その中の一つが熟れました。


収穫したイチジクは市販されているものより小さめでしたが、それでも、初めて挿し木したイチジクが熟れて大満足です。


半分に割ってみると、密があふれていて、とても美味しかったです。
イチジクは挿し木した翌年の秋には果実が収穫できるのですね。




ナシの花も狂い咲き?

2023-09-13 | 家庭果樹

9月1日に、気象庁は6月~8月の平均気温が1898年の観測開始以降で、もっとも高かったと発表しました。
地域の平年差も1946年の統計開始以降で最も高く、北日本は+3.0℃、東日本では+1.7℃で共に過去最高、西日本は+0.9℃で、1位タイの高温ということです。
9月から11月の「3か月予報」でも、全国的に平年より高くなると予想されています。
高温傾向はまだまだ続きそうです。

この気温の影響でしょうか?
我が家の梨の木が季節外れの花を咲かせました。
梨の木も気温が高くて狂い咲きをしたのかも知れません。

・狂い咲きのナシの花です。


「梨の木が狂い咲き?」
花が咲いた梨の品種は「二十世紀」で、まだ収獲が終わっていない木です。
先日、枝の数か所に白い花が咲いているのを発見したのですが、この木は花と果実が共存している珍しい現象となっています。
珍しいので、狂い咲きかどうか、梨に聞きましたが、返答はナシでした。
秋に梨の花が咲くのは非常に珍しい事のようです。

・これが二十世紀の花です。


「開花のメカニズム」
開花するまでのメカニズムをネットで調べると次のようになっていました。
7月ごろ花芽ができた後に、各葉に「成長抑制ホルモン」が作られ、これが花芽に移動します。そして葉は役目を終えると落葉します。
花芽は例え季節外れの暖かさがやってきても「成長抑制ホルモン」の効果からそのまま冬を越します。
この「成長抑制ホルモン」は冬の寒さによって壊されます。
そして、春を迎えて暖かくなるとぐんぐん成長し、丁度よい時期に開花するのが通常の姿だそうです。

ところが、各葉で作られた「成長抑制ホルモン」が花芽に移動する前に台風などによって大事な葉をちぎり取られると「成長抑制ホルモン」が花芽に届きません。
そこに異常な暖かさがやってくれば、もう春が来たのかと勘違いして開花するそうです。



大まかな開花の仕組みは分かりました。
開花するためには葉が落ちて、寒さによって成長抑制ホルモンが壊されなければなりません。
しかし、我が家の花が咲いている梨の枝には葉がついており、数日前まで熱帯夜(25度以上)が続いていました。
この状態では、成長抑制ホルモンによって成長が抑えられて花が咲かないはずです。
にも拘らず咲いたという事は、矢張り、暑すぎて狂い咲きしたのではないでしょうか。


「イチジクの挿し木」その後

2023-08-12 | 家庭果樹

昨年3月、イチジクの挿し木に挑戦しました。
YouTubeを観ていて、簡単に挿し木ができることを知り、挑戦することにしたものです。

穂木 5本を作って植木用の鉢に挿しこみ、外気温が上がるまで買い物袋で鉢を覆って温室効果を作りました。
それから1か月ほど経過した頃、5本とも発芽してきました。

昨年3月10日に挿し木した5本のいちじくです。


5月の大型連休時には下の画像のように各芽から4~5枚の葉っぱ出てきたので、植え替えのため鉢上げしたところ、3本は出根していましたが、2本は根が出ておらず処分しました。

・全ての挿し木に新梢が現れましたが、2本は出根していませんでした。


出根している穂木3本を8号鉢、7号鉢、6号鉢に植え替えました。
夏から秋にかけて順調に新梢がのびていきました。

・植え替えたイチジクの苗木です。右から8号鉢、7号鉢、6号鉢です。


冬の剪定として、 3鉢とも芽を2~3個残して切り詰めました。そして、上の画像の左の6号鉢を菊鉢8号に植え替えました。
今春には、各鉢共に、その芽から新梢が出てきたので、先端の二芽を残して他を取り除きました。
その後、新梢は順調に伸びていき、40~50㎝の節から幼果が付き始めたのです。



嬉しいですね。
挿し木をして2年目から実が生り始めました。
他の2鉢については、一鉢には1個の実がつきましたが、残りの一鉢には実がついていません。

現在、下の画像のように、各節に6個ほど実がついています。
この秋には、この内の何個が熟れてくれるのでしょうね。



庭に植えると大木になりやすいイチジクも、鉢植えにすればコンパクトに仕立てることができ、その上、病気が発生しにくく、摘果や袋かけなどの作業が不要で、比較的、手間がかからずに栽培が楽しめるようです。
この後も収穫を楽しみに育てていきたいと思います。


梨の受粉

2023-04-02 | 家庭果樹

大阪では桜が散り始めました。
当地、熊取でも住宅地内の5号公園のサクラは散り始め、サクラの下には白いじゅうたんが敷き詰められたように花弁が広がっています。
我が家の桃の花も散り始めており、新葉が2~3割程度出てきたことから、当地ではそろそろ、お花見の季節も終盤を迎えたようです。
そうした中、畑では今梨の花が満開となっています。

「ナシの受粉」
我が家の梨は互いの受粉樹として「二十世紀」と「豊水」の2品種を植えています。
豊水は既に満開となり、二十世紀も八分咲きとなっていることから、連日、筆による人工授粉を行っています。
この2品種の梨はともに植えて14年になりますが、毎年、納得できる果実が出来ません。
梨の栽培は素人には難しいです。

それでも我が家の「豊水」は市販されているものより一回り小さいですが、味はよく、食するにはまずまずといった果実が出来ます。
しかし、「二十世紀」は全くダメです。
大きい物でもテニスボールくらいの果実が数個出来るだけであり、殆どがピンポン玉より少し大き目の果実しかできません。
幼果ができたときに摘果して数を減らしているのですが、その効果は全く見られません。

・これは二十世紀の花です。


「摘蕾と摘果」
そこで今年は、冬のうちに開花前の蕾を摘除し、開花する花数を減らして、幼果そのものを少なくすることにしました。
上の画像は二十世紀ですが、1月に摘蕾をしたことから、昨年と比べて大幅に花が少なくなりました。
この後、各花に幼果ができるので、花の塊ごとに1個残して他を摘果します。
更に、果実と果実の間隔を30㎝ほどを保つように再度摘果していきます。

・これは「二十世紀」の花です。豊水と比べると花は少し小さいです。


「花後の摘果」
豊水も1月に摘蕾をしたことから、開花が相当少なくなっています。
毎日受粉をしていますが、幼果ができると更に摘果して数を減らします。
今年は両品種ともに昨年よりは大きな果実が実るよう期待したいと思います。

・これが現在の豊水です。


これは豊水の花です。
花だけでは「二十世紀」と「豊水」の見極めができませんが、豊水の花の方が少し大きいです。



どちらも傍で見ると純白でとても綺麗な花です。


(参考)
私が栽培している2品種の内「二十世紀」は明治時代に千葉県松戸市で発見されました。
一方の「豊水」は戦後になって、1959年(昭和34年)の「幸水」、1965年(昭和40年)の「新水」に次いで1972年(昭和47年)に登場したもので、梨の「三水」と呼ばれて普及しているものです。


珍しい柿と「珍野菜」

2022-11-10 | 家庭果樹

一昨日は442年振りの皆既月食と天王星食でした。
442年前と言えば1580年で、織田信長の時代です。
信長も見たかもしれない、皆既食と惑星食です。ご覧になった方も多いと思います。
皆さまも堪能されましたか?

日本で次回、皆既食と惑星食(土星食)が同時に起こるのは、322年後の2344年7月26日だそうです。
現在、地球上に生存している方は、どなたも見ることが出来ません。
それだけに、一昨日の皆既月食と天王星食は大変珍しい現象でした。

・皆既月食と天王星食です(ネットより)


「珍しい柿」
珍しいと言えば、我が家の富有柿の木に珍しい柿が生っていたのでご紹介します。
11月に入ってスーパーの果物売り場には富有柿が並び始めました。
そこで、我が家の富有柿の熟れ具合を見に行ったところ、全体ではまだ少し早いようだったのですが、その中に初めて見る珍しい柿が1個生っていたのです。
そのカキは、果実が桃のように割れているのです。
柿の木を植えて15~16年になりますが、このような柿を見たのは初めてです。

・桃と同じように割れていた我が家の富有柿です。


何故、このような柿ができた分かりません。
作為であれば、果実が青い頃から紐で結んでおけばできるかもしれませんが、この柿はそのような人工的な圧力など一切かけていません。
自然にできた柿そのものです。

・桃と同じようにヘタの部分からお尻のところまで割れていました。


・桃はこのようにヘタの部分からお尻のところまで割れています。


下の柿は同じ木になった富有柿です。
柿と言えばこのような形の果物ですが、割れるなんて、どのような圧力が加わったのでしょうか?
柿が生長する時に枝か何かが果実に邪魔をしたのでしょうか?
いずれにしても、大変珍しい柿だと思います。



「中身は普通」
この柿を割れた部分から切ってみると、下の画像のようになっていました。
割れた部分は、柿の皮を少し巻いただけで中心部分は正常な柿と同じでした。
味も何ら変わることなく美味しかったです。

・黒くなった部分まで割れていました。


「過去の珍野菜」
家庭菜園をしていると、珍しい野菜ができることがあります。
過去にはこのような珍しい野菜が出来ていますので、改めてご紹介します。

・2010年6月23日に収穫した時の“悩ましい大根”「ヴィーナス」です。


・2014年5月9日に誕生したヴィーナスの「脚線美」です。


・2015年5月8日の「三つ子のイチゴ」です。


・2015年6月28日の「オバQナス」です。


・2022年1月24日の「胡坐をかいた大根」です。


家庭菜園をしていると趣味と実益以外に、時々、楽しい贈り物をしてくれますね。