昨日、サボテン温室に植えられている140種ほどの中から数種類をご紹介しましたが、今日も引き続き珍しいサボテンをご紹介します。
「鷹の爪」
鷹の爪はユリ科ハウオルチア属のサボテンです。
原産国は南アフリカからナミビア地方です。濃緑色の葉は三角形で塔状にロゼットを形成します。
「春峰」
春峰はユーホルビア属のサボテンで、常緑多年草に分類されています。
原産地は熱帯アジア、特にインドでは観賞用に公園などでも見ることが出来るようです。
この春峰(しゅんぼう)は真上から見るとイモムのように見える珍しいサボテンです。
「フレキシスピナ」
この丸く形の整ったサボテンはフレキシスピナという種類で、アガベ属に属します。
色が均一で、丸くなった形がきれいです。
「ディフューサ」
ディフューサはロホホラ属のサボテンです。
和歌山県植物公園 緑化センターの大温室は、サボテン温室、癒しの温室、洋ラン温室、ベゴニア温室、鉢花温室に区分けされて多肉植物や観葉植物など700種、1700株を育てています。
サボテン温室には球形サボテンや、柱サボテン、ユーホルビアの仲間、多肉植物など約140種類200株が植栽されており、大きさや形がさまざまで、ユニークで珍しいサボテンが沢山ありましたので、その一部をご紹介します。
・これが緑化センターのサボテンの温室です。それほど広い部屋ではありませんが、いろいろな種類のサボテンを育てていました。
「大乱れ雪(アガベ属)」
葉は硬い剣状です。先端には先の尖った棘があります。
葉の縁からは白い繊維がたくさん出ていました。
「緋翔竜(ローザンサ)」
これはフェロカクタス属のサボテンです。このサボテンはメキシコからアメリカ南部を中心に広く分布しています。
フェロカクタスとは“恐ろしい刺を持つサボテン”を意味し、硬く強い刺を有します。
“玉サボテン”のグループに属し、大型に成長します。種類によっては直径50cm以上あるものも珍しくなく、高さが2mを越すものもあるそうです。
「青般若」
青般若はアストロフィツム属のサボテンで、アストロフィツムは古代ギリシャ語のastron(星)とphyton(植物)からの複合語で、上から見た形が星形であることから名付けられたと言われています。
・花をつけた中央の背の高いサボテンが青般若です。
和歌山県植物公園 緑化センターの花を取り上げています。
花の少ないこの時期ですが、花を求めて温室の中を歩いていると珍しい花に出会いました。
その花はチランジア・キアネアです。
「チランジア・キアネア」
チランジア・キアネアはパイナップル科チランジア属の常緑多年草で、原産地はエクアドル、ペルーだそうです。
ピンクの大きな花穂に紫色の花が咲きますが、私が訪れて時には花穂だけでした。
・ピンクの花穂です。花穂の先に花が咲くそうです。
そこで、ネットから咲いた花をお借りしてきました。
これが花穂に咲いたチランジア・キアネアです。ピンクと紫色がとても鮮やかです。
花は2~3日の寿命ですが、次々と咲き、ピンクの花穂は2ヶ月以上も色があせないようです。
・紫色の花が咲いたチランジア・キアネアです。((株)いい庭 HPより)
・ピンクの花穂は正面から見ると大きく見えますが、側面から見るとこのように薄く、平べったい形をしており、まるで二枚貝が茎から現れたようにみえます。
昨日は和歌山県植物公園 緑化センターの温室の中で栽培している「トックリランの花」をご紹介しましたが、この温室には他にもたくさんの花がありました。
今日から数回に分けて少しずつご紹介します。
「スパティフィラム」
スパティフィラムはサトイモ科スパティフィラム属の常緑多年草です。
原産地はコロンビア、グァテマラ、メキシコ南部で、日本には明治時代末期に渡来しました。
属名のスパティフィラムはギリシャ語の「spathe(仏炎苞)」と「phyllon(葉)」で、花の形に由来しており、英名でも花の特徴から「スペイスフラワー(spathe(仏炎苞) flower)」と呼ばれています。
なお、笹形の葉から「ササウチワ(笹団扇)」という別名もあるようです。
純白の花が美しく、白い花と緑色の葉とのコントラストが素敵な植物です。白い花に見えるのは実際は花ではなく仏炎苞と言います。
スパティフィラムの仏炎苞は先のとがった円形で純白または黄緑が楚々として美しく、花のように見えます。
色の取り合わせが涼しげなことや長い期間楽しめることで、夏の観葉植物として人気が高まっているそうです。
「サンゴ花」
サンゴ花はキツネノマゴ科の常緑低小木です。
原産地はブラジルで、日本には江戸時代に渡来しました。
夏から秋にかけてピンク色の細長い花が噴水のような形で咲きます。
名前の由来は、花の形が海にある珊瑚をイメージしてサンゴバナの名前がついたようです。
茎の先端に円錐花序をつけ、唇形の花弁が噴水のように出て花を咲かせます。
花色はピンクと白色で、前者はフラミンゴプランツ、後者はホワイトフォームという別名があるようです。
先日、向かいにお住まいのAさんから、和歌山県植物公園 緑化センターに珍しい花が咲いているとの話を聞きました。
早速、この珍しい花を見るために緑化センターに行ってきたので、今日から数回に分けてこの花を始めとする同センターの花をご紹介します。
その珍しい花とは、咲くまでに60年かかると言われている「トックリラン」のことです。
トックリランはリュウゼツラン科トックリラン属の常緑高木で、メキシコ東南部の乾燥地帯が原産地で、原地では樹高は10m、葉の長さ2m位になるそうです。
生育が遅く、言われている60年は兎も角、相当な年数を要するようであり、実際、この和歌山県植物公園 緑化センター(岩出市東坂本)でも1979年(昭和54年)の開園以来32年で初めて咲いたものだそうです。
・温室の天井まで伸びているトック7リランです。
名前の由来は、茎の根元がふくらんで徳利(とっくり)のように見えることからトックリランと呼ばれているようです。
英語では”ポニーテール”と呼ばれており、これは茎の頂点からたくさんの細長い葉が垂れ下がるようにつくことからつけられたようです。
鉢植えのトックリランは一般的に2mくらいまでになりますが、緑化センターでは鉢植えにも拘わらず3m以上の大きな樹になっていました。
天井まで達している花をズームで撮影しましたが、どのような花なのかよく分かりません。
訪れた時は、花は終わりかけとの事でした。
この時期、家庭菜園の作業は秋野菜の植え付け準備のため、草取りから畝作りに追われているところであり、特に取り上げる話題がありません。
そんな中、我が家のブドウ(巨峰)が収穫の時を迎えたので、今日は久しぶりに家庭果樹について書きます。
我が家のブドウ栽培は5月下旬の開花から3カ月の期間を要して漸く収穫の時期となりました。
・5月下旬にブドウの花が咲いた時の画像です。
5月下旬の開花後に1回目のジベレリン処理を行いましたが、開花時期が房ごとにまちまちであったことや、2回目の処理が10日後に出来なかったことなどから何回もジベレリンに浸したため、歪(いびつ)な房が多くなりました。
加えて、春先の強風によって花芽の付いた新梢が折れたり、太い枝に花芽が付かなかったりで、房の数が少なくなり、満足な結果は得られませんでした。
ただ、アライグマの被害対策で、網の繋ぎ目と接地面を完全に塞いだ結果、今年は被害に遭うことなく収穫を迎えたことが唯一の成果です。
・これが収穫した房です。1房に数個の実がついているだけのものや疎らにになっている房が殆どであり、来年への課題となりました。
イングランドの丘」シリーズ5回目の今日は園内にあるもう一つのエリア、“イギリスの湖水地方を思わせる”と謳っているイングランドエリアをご紹介します。
このエリアでは、ボートやゴーカート、おもしろ自転車に乗って遊んだり、ロールケーキやパンケーキ作りの体験が出来、お花やグルメを楽む事が出来ます。
・池を中心とした広い敷地のイングランドエリアです。
気候の良い時期にはこの湖畔をゆっくり散歩するのもいいかも知りません。しかし、私たちが訪れた日は猛暑日でとてもそのような状況ではありませんでした。
「サイクルボート乗り場」
広大な池をゆっくり舟遊びが出来ます。
「バラ園」
バラ園も花が終わり、この有様です。
「ひまわり畑」
見応えがあったのは5万本のひまわり畑です。広い畑一面に同じ方向を向いて咲いているひまわりは壮観でした。
ヒマワリ畑と言えば、いつも当ブログにコメントを戴いている iinnaさんの8月8日付「座間栗原のひまわり畑」も素晴らしいので、ご関心のある方は下記アドレスをご参照ください。
「座間栗原のひまわり畑」 http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/f23918b64c3145e6e29221f67d8a741b
淡路島のファームパーク「イングランドの丘」の大温室には花木がたくさん植栽されていましたが、夏のこの時期に花が咲いている木は余りありませんでした。
今日ご紹介する2種の花木は初めて耳にする名前ですが、日本にも類似種がありそうな花です。
「バンクシア ・インテグリフォリア」
バンクシア ・インテグリフォリアはヤマモガシ科バンクシア属の常緑高木です。オーストラリアの東部に分布し、沿岸地域の斜面に生えています。
樹高は5mから10m以上なる高木で、日本では1月~2月頃に開花するようです。
花は、長さが10㎝から15㎝ある円筒形の穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い黄色の花をつけます。
ブラシのような筒の部分は数百から数千の花の集合体で、花後にできる実は熟して自然に裂けて種子を出します。
「ライスフラワー」
ライスフラワーはキク科ヘリクリサム属の半耐寒性低木です。
原産地はオーストラリアで、現地では樹高は3mほどにもなるようです。
ライスフラワーの名前のとおり、米粒のような花を咲かせます。白花とピンクの花が流通しているようです。
・これがイングランドの丘のHPに紹介されているライスフラワーです。
私が表示札で見たライスフラワーの花は小さな花が開いていましたが、イングランドの丘のHPに掲載されている花とは違っていました。
ライスフラワーの花が開花したものなのか、それとも間違いなのかわかりませんが、取り敢えず掲載しておきます。
・これがライスフラワーの名札を確認して撮影した花です。
この開花した小さな花もライスフラワーと同じキク科の花です。日本でよく見る小菊に似ていましたが、花の大きさはそれより小さかったように思います。
淡路島「イングランドの丘」3回目の今日も大温室の珍しい花をご紹介します。
「グレヴィレア ・バンクシー」
「グレヴィレア ・バンクシー」は、ヤマモガシ科シノブノキ属の半耐寒性常緑低木です。
オーストラリア、ニュージランド、ニューカレドニアが原産地で、この地区を中心に300種以上が分布しているそうです。
一年を通して花弁のように見える総苞から、長い花柱の突きだした花を咲かせます。
花の形と葉の切れ込みが特徴の植物で、大変美しい花です。
「カンガールーポー」
「カンガールーポー」はハエモドルム科アニゴザントス属の多年草で、オーストラリア原産の植物です。
カンガルーポと言う面白い名前は毛の生えた筒状の花がカンガルーの前足に似ていることからつけられました。ポーとは「足」の意味だそうです。
花は黄色、赤、紫、オレンジ、ピンクなどがあり、表面に細かい毛が生えて、花の先端が裂けるように少しだけ開きます。
・カンガルーの前足によく似た花の「カンガールーポー」です。
淡路島の「淡路ファームパーク “イングランドの丘”」の動植物をご紹介しています。
孫が喜ぶ“動物ふれあい広場”には、昨日、アップした動物以外にも未だたくさんの動物や鳥類がいましたが、今日はその中から朱色のよく目立つトキとお花をご紹介します。
「ショウジョウトキ」
「ショウジョウトキ」は南アメリカに分布しているコウノトリ目トキ科の鳥類の一種で、嘴(くちばし)の先から尾の先端まで約60㎝くらいの鳥です。
集団繁殖地(コロニー)を形成して繁殖し、生息地は海岸や川岸のマングローブ林で、カエルや魚類、甲殻類などの小動物を捕食します。
「ロックガーデン」
ロックガーデンへの上り段です。暑かったので見学しませんでしたが、広さ4700㎡を誇る日本有数のロックガーデンだそうです。
ここには年間を通じていろいろな草花が植えられるようです。
「ヒスイカズラ(翡翠葛)」
ヒスイカズラの花は鮮やかな翡翠色をしているので是非とも見たかったのですが、この花は春先に開花するので既に花はなく、たくさんの果実がぶら下がっていました。
・これがイングランドの丘のヒスイカズラです。
この珍しい「ヒスイカズラ(翡翠葛)」の花は、昨年、東京の友人O氏からメールで送って頂いたものです。
・これが昨年3月に0氏が東京の神代植物園で撮影したヒスイカズラの花です。
ヒスイカズラはマメ科ヒスイカズラ属の蔓性植物で、高さは20m以上にもなるそうです。
花房は大きい物では1m以上にもなり、ヒスイのような青碧色で大変美しい花です。
原産地はフィリピンのルソン島やミンドロ島など限られた熱帯雨林地域と言われています。
・ヒスイカズラの実です。赤茶色の果実がたくさん垂れ下がっていました。