ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

ブラボー!「はこだて国際民俗芸術祭」

2009年09月05日 | 観劇・読書・感想記
夏休み。

故郷函館にて、「はこだて国際民俗芸術祭」を観に行った。

昨年が第一回目開催だったらしく、わたしはそのHPを観ていたことを

思い出した。

そのとき、直感的に素晴らしい舞台であると感じ、

ぜひに行きたい!と思っていたら、

今年もHPを見つけ、この芸術祭にあわせて帰省しようと思っていたのだ。

「はこだて国際民俗芸術祭」

これは、夏の7日間の間、函館市内の様々な場所での舞台とワークショップを兼ねた、世界の民俗音楽・民俗舞踊の祭典だ。

今年の参加団体は、11団体。

つまり、11カ国の人たちが集い、伝統の音楽と踊りを披露してくれるのだ。

スペイン  アイルランド  イタリア  フランス
インド   ロシア(ブリヤート共和国) インドネシア  日本
ウルグアイ  リトアニア  ナイジェリア

このイベントの特徴は、スポンサーが市民というところにある。

「市民スポンサー・パス」というチケットがあり、一枚2000円。

そのパスを使えば、有料の舞台は無料で、イベントグッズは割引で購入でき、

ワークショップにも無料で参加できるという特典がある。

みんながこのオレンジ色の「スポンサー・パス」を首からかけていて、

大人も子どもも一緒に作り上げている感じが、とても印象的だった。


私たちは、無料で開催される「フリーステージIN元町公園」に足を運んだ。

子ども達はというと、じじばばの家から離れずに「ステージ鑑賞パス」。

私は夫と、久々に二人で鑑賞させてもらった。

舞台・生演奏・芸術大好きの私たちは、すぐにはまりきってしまった。

ぜひ子ども達やじじばばにも見せたい!

翌日のフリーステージには、子ども達とババとを連れて、雨の中鑑賞した。

子ども達は、さらに感激して、

その翌日の市民会館でのファイナルステージにも行った!!
(こちらはチケット代を支払って♪)

心と体に、各国の伝統音楽とリズムが刻まれ、

興奮が止まりませんでした。

私のお気に入りは、ケルト音楽とアイリッシュダンスを披露してくれた、

「ケルティック・ルーツ "Celtic Roots"」

黒のアンダーウエアに、ゴールドのチューブトップとミニスカートで

現れた天使達は、とてもとてもチャーミング!

でもその足さばきは、考えられぬほどにハードで、繊細!

イギリスの支配下にあった時代、ケルト音楽も踊りも禁止されていたという歴史の中、外部からばれないように足だけを動かして踊りを続けていて、今の形になったといういわれがあるらしい。

そんなとても悲しく悲惨な状況の中でも、踊らずにはいられなかった民族の血脈を感じて、さらに感動する。

この感動が伝わるかどうかはわからないけど、

もしよかったらyoutubeで・・・。


この芸術祭に参加している団体さんたち、および主催団体のすごいところは、

参加してくれる団体の日本への交通費は、参加メンバーの実費!!!なんだ
というところ。

滞在費、帰りの交通費は、スポンサーや市民スポンサー、グッズ販売収益の中から捻出しているらしい。

実費で日本に来て、そんなリスクを負ってでも、自国の伝統芸術を
多くの人に見てもらい、感じてもらいたい!という思いのある団体だけが
参加できるという。

その熱い思いは、一つ一つにステップと音に、そして一人ひとりの表情に、
しっかりと表れている!

だから、感動するんだと思った。

来年も開催する予定。きっと、もっともっと大きく広がりを見せる活動!
応援したい!!





映画「宇宙へ」

2009年09月05日 | 観劇・読書・感想記
映画を観にいきました。

「宇宙へ」・・・

内容をよく知らず、ただ友人知人がよくチラシを持っていたので、

宇宙大好きだし、行ってみっかなぁ、と思いました。

友人を誘って、いざ映画館へ!

友人にも、

「ごめん、内容はよくしらないよう・・・」と

寒いオヤジギャグを言いながら、

二時間近いドキュメンタリーに釘付けになりました。

あっという間の二時間でした。


内容は、アメリカの宇宙開発の軌跡。

1960年代の冷戦時代から始まる宇宙開発競争。

たった3ヶ月から6ヶ月の間に打ち上げられるロケット・・・

おいおい、そんなに頻繁に・・・

いったいいくら使ってるんだろう?

そんなお金があったら、いったい何万人の人の飢餓が救われるだろう??

なんてかんがえながら、アメリカンドリームを鑑賞してました。


見たことのない世界を見てみたい

宇宙と科学のあくなき探究心

解明したい 宇宙のシステム

人間の欲求は いつも満足することなく 突き進んでいく

次へ 次へと


観終わった後、あくなき探究心は時に残酷であり、

多くの犠牲を払う代償によってのみ満たされるのだと思った。

そして、その満たされたと思った瞬間から、

また次の欲求、探求へとつながっていき、

終わりはないのだということも。


友人は言った。

「宇宙開発をしたからって、私たちの生活が豊かになったわけではない。

GPS?カーナビ?なきゃないで、生きていける。」と。


夢への邁進は、人それぞれである。

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