直江津駅は、横殴りの雨だった。
細かい雨が、駅や駅前広場をはげしくなぶる。
私は小さなスーツケースをゴロゴロ引いて、
駅レンタカーへ向かった。
お借りする車についてと、糸魚川方面への道順について伺い、
案内の方と一緒に外へ出ると、
さっきまでの激しい雨は止み、
曇り空へと変わっていた。
これで濡れずに済みました、ありがとうございます、という気持ちを
空を仰いでお伝えした。
小さなナビ付きの車に乗り、行く先をナビに入力。
海沿いの道を選択して、さっそく走行してみると、
見えてきた日本海は大荒れだ。
波は、私の目線と同じくらいに、いやきっともっと高く、
その大きな手を岸辺へサバンと振り下ろした。
海沿いの道は、通行止めになっていた。
高速道路の方へと道を戻る途中、親鸞上人ゆかりの公園を通った。
綺麗なところだな、と感じた。
雨がまた降ってきた。
到着したところは、晴れたら美しいであろう日本海と、
小さな神社のある弁天島が目の前の漁村だった。
道に迷い、入ったところには、白山神社という美しい神社があった。
もうすぐ着く。
ほんとうに海のそばに、そこはひっそりと建っていた。
小料理屋の看板と布がかかった小さな家、そこに母はいる。
小さな玄関のベルを鳴らし、出てきたのは21年ぶりに再会する母だった。
瞳の大きく、きりっとした顔立ちはそのままで、
だいぶ年をとった感じがするが、以前と変わらぬ様子の母だった。
「よく来たねぇ。さぁ上がって。」
嬉しそうな母は、私を抱きしめたかったに違いない。
私は応じる余裕はなかったから、抱き合いはしなかったが。
「来る前に、すんごく雷が鳴ってさぁ、すごかったんだよぉ。
大丈夫か心配だった。」と、お茶を準備しながら話す母の声は、
気持ちが高鳴っているのがわかった。
「そうでしょ、きっと雷さまが挨拶にきたんだよ。」って言ったら、
笑ってた。
到着したのが3時頃。
そのまま夕飯の時間6時くらいまで、ひっきりなしにしゃべっていた母。
何 か を 、必 死 に 、しゃべっていた。
うんうんと聴き続ける私。
私は、今日のこの日のために、カウンセリングの技術を学んだんじゃないか?と
思わずにはいられなかった。
そして、この技術はとても役に立っていた。
細かい雨が、駅や駅前広場をはげしくなぶる。
私は小さなスーツケースをゴロゴロ引いて、
駅レンタカーへ向かった。
お借りする車についてと、糸魚川方面への道順について伺い、
案内の方と一緒に外へ出ると、
さっきまでの激しい雨は止み、
曇り空へと変わっていた。
これで濡れずに済みました、ありがとうございます、という気持ちを
空を仰いでお伝えした。
小さなナビ付きの車に乗り、行く先をナビに入力。
海沿いの道を選択して、さっそく走行してみると、
見えてきた日本海は大荒れだ。
波は、私の目線と同じくらいに、いやきっともっと高く、
その大きな手を岸辺へサバンと振り下ろした。
海沿いの道は、通行止めになっていた。
高速道路の方へと道を戻る途中、親鸞上人ゆかりの公園を通った。
綺麗なところだな、と感じた。
雨がまた降ってきた。
到着したところは、晴れたら美しいであろう日本海と、
小さな神社のある弁天島が目の前の漁村だった。
道に迷い、入ったところには、白山神社という美しい神社があった。
もうすぐ着く。
ほんとうに海のそばに、そこはひっそりと建っていた。
小料理屋の看板と布がかかった小さな家、そこに母はいる。
小さな玄関のベルを鳴らし、出てきたのは21年ぶりに再会する母だった。
瞳の大きく、きりっとした顔立ちはそのままで、
だいぶ年をとった感じがするが、以前と変わらぬ様子の母だった。
「よく来たねぇ。さぁ上がって。」
嬉しそうな母は、私を抱きしめたかったに違いない。
私は応じる余裕はなかったから、抱き合いはしなかったが。
「来る前に、すんごく雷が鳴ってさぁ、すごかったんだよぉ。
大丈夫か心配だった。」と、お茶を準備しながら話す母の声は、
気持ちが高鳴っているのがわかった。
「そうでしょ、きっと雷さまが挨拶にきたんだよ。」って言ったら、
笑ってた。
到着したのが3時頃。
そのまま夕飯の時間6時くらいまで、ひっきりなしにしゃべっていた母。
何 か を 、必 死 に 、しゃべっていた。
うんうんと聴き続ける私。
私は、今日のこの日のために、カウンセリングの技術を学んだんじゃないか?と
思わずにはいられなかった。
そして、この技術はとても役に立っていた。