夏休み。
故郷函館にて、「はこだて国際民俗芸術祭」を観に行った。
昨年が第一回目開催だったらしく、わたしはそのHPを観ていたことを
思い出した。
そのとき、直感的に素晴らしい舞台であると感じ、
ぜひに行きたい!と思っていたら、
今年もHPを見つけ、この芸術祭にあわせて帰省しようと思っていたのだ。
「はこだて国際民俗芸術祭」
これは、夏の7日間の間、函館市内の様々な場所での舞台とワークショップを兼ねた、世界の民俗音楽・民俗舞踊の祭典だ。
今年の参加団体は、11団体。
つまり、11カ国の人たちが集い、伝統の音楽と踊りを披露してくれるのだ。
スペイン アイルランド イタリア フランス
インド ロシア(ブリヤート共和国) インドネシア 日本
ウルグアイ リトアニア ナイジェリア
このイベントの特徴は、スポンサーが市民というところにある。
「市民スポンサー・パス」というチケットがあり、一枚2000円。
そのパスを使えば、有料の舞台は無料で、イベントグッズは割引で購入でき、
ワークショップにも無料で参加できるという特典がある。
みんながこのオレンジ色の「スポンサー・パス」を首からかけていて、
大人も子どもも一緒に作り上げている感じが、とても印象的だった。
私たちは、無料で開催される「フリーステージIN元町公園」に足を運んだ。
子ども達はというと、じじばばの家から離れずに「ステージ鑑賞パス」。
私は夫と、久々に二人で鑑賞させてもらった。
舞台・生演奏・芸術大好きの私たちは、すぐにはまりきってしまった。
ぜひ子ども達やじじばばにも見せたい!
翌日のフリーステージには、子ども達とババとを連れて、雨の中鑑賞した。
子ども達は、さらに感激して、
その翌日の市民会館でのファイナルステージにも行った!!
(こちらはチケット代を支払って♪)
心と体に、各国の伝統音楽とリズムが刻まれ、
興奮が止まりませんでした。
私のお気に入りは、ケルト音楽とアイリッシュダンスを披露してくれた、
「ケルティック・ルーツ "Celtic Roots"」
黒のアンダーウエアに、ゴールドのチューブトップとミニスカートで
現れた天使達は、とてもとてもチャーミング!
でもその足さばきは、考えられぬほどにハードで、繊細!
イギリスの支配下にあった時代、ケルト音楽も踊りも禁止されていたという歴史の中、外部からばれないように足だけを動かして踊りを続けていて、今の形になったといういわれがあるらしい。
そんなとても悲しく悲惨な状況の中でも、踊らずにはいられなかった民族の血脈を感じて、さらに感動する。
この感動が伝わるかどうかはわからないけど、
もしよかったら
youtubeで・・・。
この芸術祭に参加している団体さんたち、および主催団体のすごいところは、
参加してくれる団体の日本への交通費は、参加メンバーの実費!!!なんだ
というところ。
滞在費、帰りの交通費は、スポンサーや市民スポンサー、グッズ販売収益の中から捻出しているらしい。
実費で日本に来て、そんなリスクを負ってでも、自国の伝統芸術を
多くの人に見てもらい、感じてもらいたい!という思いのある団体だけが
参加できるという。
その熱い思いは、一つ一つにステップと音に、そして一人ひとりの表情に、
しっかりと表れている!
だから、感動するんだと思った。
来年も開催する予定。きっと、もっともっと大きく広がりを見せる活動!
応援したい!!