の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

シー・サチャナラーイの織物博物館

2014年05月09日 | 博物館
■タイ・プアン族の出家の模様は終わりましたが、午後1時半頃に路地から離れて、遅い昼食をと思いシー・サチャナラーイ市街の北にある市場まできました。市場の向かいに「金織物博物館」があり、ここの駐車場に車を止めます。
空腹なはずだが、暑さのせいで食欲がなく、先に博物館を覗きました。
私設の博物館で無料公開しています。ここの駐車場は市場に寄るときによく利用するが、博物館には入ったことがないのと、先日イサーンの「サラ・マイ・タイ」織物博物館を見学したこともあって興味がありました。





これが目玉の金糸を織り込んだ布です。古いものだそうです。

こちらは新しく織った布で、約百万円分の金糸が織り込んであるそうです。

この地方で使われていた織物が蒐集されています。それぞれに織られていた村や所有者、若しくは織った人の名が表示されています。
知らない人ですが、名前が書かれていると、一気に親しみが出てきます。














いづれもタイに住む少数民族の人の手作業で手間暇をかけた、時間の凝縮された逸品です。
現在バンコクでは反政府運動が収まる様子がないのですが、反政府運動を行っている人たちには、このような貧しい人たちの伝統を重んじて技術を継承させる思想はなかったようです。タクシン元首相の政策には功罪もありますが、底辺の人たちが生活できるよう、一村一品運動で伝統技術の保護育成を図り、販売所の設置などを行ってきました。国民の大多数を占める貧困層の生活向上政策を行ったのは彼が初めてで、失脚した今も絶大な人気を保持している要因でしょう。
ただ、タクシン政権の登場は遅かったようで、展示されている織物はどれも100年前後の古いもので、同じものを作る手は途絶えて久しいようです。

サンカロークの古陶で、小壺がたくさん並んでいます。

裏には古い民具や農具を展示した建屋が数棟あります。

牛で耕作する道具です。



雲南から運ばれてきた壺です。

サンカロークの陶片です。

**************

■織物博物館では冷水の接待もあり、午後3時前にパレードが表れるまで休憩をすることにしました。パレードは向かいの市場の横の道をヨム川へ向かいます。

パレードが終わり、道路の通行が可能になってから軽食を取って「サクトーン・リゾート」へ戻りシャワーを浴びます。
泊まっている部屋の前の蘭の花です。



午後7時前、友人宅で食事です。

取敢えず朝晩の食事は全てお粥を頼んでおきました。